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009 杖の試作

 暗闇の森に向かった次の日、私の目の前に三人のNPCが居た。

 一人はレクトだ。私も知っている。

 残り二人は人間のNPCで純粋な生産者だ。


「ファウリスだ。よろしく頼む」


「リフェリスだ。兄貴共々よろしく頼む」


 ちなみに兄妹らしい。

 名前も似てるしね。

 ちなみに工作経験はどちらも料理と手伝いくらいしかしたことが無いらしい。

 実質始めてって訳だね。


「それじゃあ、まずは・・・・・・」


 こういうのは失敗しても良い物から始めさせるのが吉だよね。

 と言うわけで無限木材を使って木刀を作らせる。

 割と難易度低いんだよね。木刀って・・・・・・

 なにせ性能を問わなければ形整えるだけで良いんだからね。


 弓なんかは色々と気を遣わないといけないからね。

 それに無限木材は弓を作るのに向いているとは言えないからね。

 つきっきりで教えて木刀の作り方を教え込ませる。

 後はしばらく練習あるのみかな。


「僕は弓の方が・・・・・・」


「弓はまだ早い。ほら、この辺とか加工ミスで変な切れ目が入ってる。弓でこんなコトしたら短期間で破損するよ。それに、矢を作るのに必須になってくるし無駄にはならないよ。今はあの二人と同じだけどこれが出来たら別になるからね」


 まあ、別になる方が難しいんだけどね。

 シャウラにはレクトの訓練の為の素材を集めて貰ったし早いところここを突破して貰いたいものだね。


 さてと、私は私で木工でもやってようか。

 目を離せる段階に無いからね。


 さて、作るのは魔法の杖。

 専用の薬品は昨日のうちに調合しておいたからいつでも作れる準備は整っている。

 それじゃあ早速作っていこうか。

 まずは杖を真上から真っ二つにしたような形のものを一対つくります。


「速!?」


 ファウリスが私の作業を見て呟いていた。

 まあ、慣れたからね。凄い作業速度が速いとのことだけど・・・・・・多分記憶失う前の私はいろんな物を作るのが得意で色々試していたのかもね。

 どのくらい異常なのかはこの子達の成長速度をみれば何となく分かるだろうし・・・・・・


 まあ、真っ二つにして作ろうとしているのは薬品の書き込み方で性能が変わるかと言うことを試そうとしているんだよね。

 どうせ試作だ。何度も試すことになるんだしね。

 内側にも書き込んで言い影響がありそうならそれに会わせた本格的な設計をすれば良いからね。


 まずは薬品をシンプルに杖の中心に伸ばしていくそれと持ち手に当たる部分も彫り込んで硬化した薬品に手が触れるようにする。

 薬品を垂らし終えたらそのまま合体させる。

 そして紐で縛り上げて薬品が固まるのを待つ。


 固まったら紐を外して木製の分解ストッパーをつければ素体は完成だね。

 あとはマナストーンという魔法の杖の先端部をつければ完成だ。

 試作型魔法の杖のできあがり。


「速ぇな・・・・・・」


 やっぱり速いんだね。

 まあ、まだ自力で作り始めた木刀の工程が一割進んだか否かってレベルだもんね。

 私って異常なのかな? それともプレイヤーとNPCの差って奴なのかな?


 まあ、いいや。

 とりあえず出来上がった杖の評価は・・・・・・うんうん、100000Yemね。

 ・・・・・・桁おかしくない?

 試作品だよ? しかも戦闘中に下手したらばらけてしまうレベルの・・・・・・


「レクト」


「なんだ?」


「この杖、試作品なんだけどどれくらいの性能か分かる?」


 そう言って試作杖をレクトに手渡した。

 かるく見てからおお、と呟いたあとにため息を吐いた。


「杖の内側から魔力を通しているからか性能は見た目に反して良いんだがこれは戦闘に絶えられるものじゃないな。バラバラになるのが無ければ欲しいくらいには良い杖なんだが・・・・・・」


「へぇ~そうなんだ~」


 内側を通すと魔力が上昇するね。

 しかし値段の上がり具合からして滅多に無いみたいだね。

 どうも安い木で出来た杖でそういう仕組みの杖花井とか何とか・・・・・・


 ・・・・・・私が初めてというわけじゃ無いだろうし何か落とし穴がありそうだね。

 とりあえず思いついたのを試してみようか。


 机の上に置いて思いっきり杖に木刀で叩きつけてみた。

 そして固定パーツを外して中身を見てみると案の定だった。

 へし折れはしてないけどひびが入ってる。

 どうやらこの硬化した魔法薬品は衝撃に弱いみたいだね。


 なるほどね。

 少なくともこれを突破するのは簡単じゃ無さそうだね。

 色々と考えてみようか。


 普通の杖は全体をコーティングする形で作る。

 ひょっとしたらと思って薄く引き延ばす形で硬化させてみた。

 するとまるで紙のようにひらひらと動くね。


 ならこれを丸めて入れれば良いのでは?

 分割可能な杖からコーティングした部分を取り除こうとして、無駄なことに気がついた。

 これもグニャグニャしてる。

 厚さとか関係なく硬化した魔法薬の特徴みたいだね。


 だとすると何故砕けたんだろうか?

 そう思い、紙のように薄い硬化魔法薬の端と端を固定して指ではじいてみる。

 するとパキと破損した。

 なるほどね。固定されているのが問題なのね。


 よし、なら少し緩めたらどうなんだろう?

 もう一枚作ってから確かめてみた。

 今度は破損しなかった。

 きっちり引っ張ってぐねぐね動くか動かないかで破損するかどうかが決まって来るみたいだね。


 なら良いのが思いついたよ。

 ホビーステッキ構造とでも名付けておこうかな。

 DX魔法の杖と揶揄されるかもだけどうまくいけば簡単に高性能な杖が作れるからね。

ソニス「DX魔法の杖!? ホムラは何作ろうとしてるの!?」

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