着いたけど、まだ。
“ぶら探”と“オカ研”メンバー達はついに湖畔沿いの神社へ到着した――やっと。
空の端にわずかに残った朱色が消え去り、境内には影が一斉に立ち上がる。
時刻は18時13分。
昼でも夜でもない、人間でも妖怪でもない者たちの時間——
逢魔時が始まった――
鳥居の前で立ち尽くす6人。
ティナ (ちらっとカレンを確認)
「大丈夫そう?」
カレン (バイブレーション)
「(ヴヴヴ……)」
ティナ
「あ、だめだ!
マナーモードになってる。」
ダーク (ちょっとビビってる)
「……フッ
暗黒竜が疼き始めてきたな……」
リオナ (鳥居を見上げ)
「趣のある神社ですわね。」
ロジー (ティナを横目で見ながら)
「(なによッ!
巫女ちゃん、全然怖がってないじゃない!
このままじゃ“吊り橋効果作戦”が失敗しちゃう!!)」
ミラ先生 (キラッキラの瞳)
「うわぁ〜!
夜の神社って雰囲気あるよねぇ〜!
肝試しみたい!!」
カレン
「(ピクッ!)」
カレン (脳内ロジック開始)
「(神社→夜→怖い……
肝試し=お化け……神隠し……)」
カレン
「ヒギィ……
(ヴゥゥン、ヴゥゥン……)」
ティナ
「振動パターンが変わったッ!?」
リオナ
「カレン様……大丈夫でしょうか……」
ミラ先生
「気合い気合いぃ〜!
お化けが出たらぶっ飛ばすんでしょぉ〜!?」
ロジー
「脳筋ちゃん、無理しなくていいわよ?
ここで待ってる?」
カレン
「待つ!?ひとりでッ!?
むりむりむりむりぃぃッ!!!」
ティナ
「大丈夫。わたしも一緒にいてあげるから。」
ロジー (焦って)
「巫女ちゃんはだめッ!
ちゃんとついてきて!!」
ティナ
「なんでッ!?」
ロジー
「えっと……ダメなものはダメなの!!
待つならお嬢様か先生と待ってて!」
ミラ先生
「えぇ〜!?
私はお参りしたいなぁー!」
リオナ
「カレン様、どうします?
わたくしと一緒に待ちますか?」
カレン (頭を抱えてしゃがみ込む)
「うぅ……」
カレン
「……一緒に行く……」
ティナ
「本当に大丈夫?」
カレン
「……うん。
ティナと一緒にいたい。
ティナと一緒じゃなきゃやだ。」
ティナ (少し頬が赤くなる)
「な、なにそれ!?」
リオナ
「まぁ!?
カレン様、もしかしてティナ様の事を――」
ロジー
「(恋のライバル出現!?)」
ミラ先生
「あらぁ〜!青春!!」
ダーク君 (ソワソワ)
「……ふ、フッ……」
カレン
「だって――」
全員の期待が膨らむ。
カレン
「リオナと一緒にいて神隠しにあったら……
“賠償金”やばそうだもん……
ティナ“なら”大丈夫かなって……」
…静寂…
ティナ (スンッ)
「おい。」
リオナ (便乗)
「おいですわ。」
ダーク (安堵)
「……フフッ」
ロジー (危機回避)
「(セーフッ!!)」
ミラ先生 (遺憾)
「なんだがっかりぃ〜!」
ティナ (ジト目)
「大丈夫って何?」
カレンはティナに近づき、耳元で囁く。
カレン (小声で)
「だって1回“転生”してるんでしょ?
慣れてるかな〜って……」
ティナ (同じく小声)
「慣れてないからッ!
エルフの次は何にするつもりなの!?」
カレン
「え、まだ決めてない……
一緒にスライムでもやる?」
ティナ
「やらないから。」
カレン
「ちぇー……」
鳥居を見上げる6人。
神社には着いたけど――
まだ鳥居前。
今話から1話あたりの文字数を少なくします。
その代わり小ネタで保管していくのでよろしくです。




