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転生はかすり傷に入りますか?――エルフJK、好物は干し芋。  作者: ひなゆづ
ぶら探【オカ研共同調査編】

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初めての、呼び捨て。(イラスト付き)


太陽は西の空へ傾き始め、生徒達の影が伸び始める。

ロジーとダークの2人は既に校門でぶら探メンバーを待っていた。


ダーク (ドキドキ)

「……ロジー先輩、本当に岩竜の巫女は来るのか……?」


ロジー

「ええ!

ぶら探の顧問も乗り気だったし、必ず来るわよ!」


その時――


ミラ先生

「お待たせぇ〜!!」


ティナ

「あ、ダーク君だ。おつかれ〜。」


ダーク (ドキッ)

「……おう。」


リオナ (ダークを視界に入れないように)

「お待たせしましたわ。」


カレン (キョドキョド)

「ねぇ、ほんとに神社行くの……?

また今度にしない……?」


ミラ先生

「えぇ〜!?なんで!?

神社とか最高じゃん!」


ティナ

「ミラ先生、なんでそんなにノリノリなんですか?」


ミラ先生

「だってさ〜――」


ミラ先生

「今までの調査先って、マックとフローレンスさん家でしょ?

今までで1番探検倶楽部っぽいじゃん?」


……


ティナ

「(たしかに。)」


リオナ

「(たしかに。)」


カレン

「そ、そうだけどさぁ……」


ミラ先生

「それに、湖畔沿いの神社って“恋愛成就”の神様がいるんだって!

お願いすると可愛くなれるらしいよぉ〜!」


カレン (ピクッ)

「恋愛成就……ミラ先生……恋バナ……」


……


カレン (キリッ)

「行かなきゃ。(使命感)」


ティナ

「お前の人の恋に対する情熱はなんなの?」


リオナ

「ミラ先生……やはり……」


ロジー

「よしッ!みんな来たわね!

それじゃ、神社に向けてしゅっぱーつ!」


---


湖畔の街。商店街ゾーン。

ミラ先生とぶら探メンバー、オカ研の6人が神社へ向けて移動中。


ティナ

「その湖畔沿いの神社ってここからどれくらいなんですか?」


ロジー

「湖のほぼ対岸だから、あと30分くらいかしら。」


ティナ

「うわ……思ったより遠いじゃん……」


リオナ

「到着する頃には暗くなってそうですわね。」


カレン

「ちょっとリオナ!暗くなるとか言わないでよッ!

せっかく行く気になれたのに、また怖くなってきたじゃんッ!」


ダーク

「……フッ

闇夜の“神の社”……

どんな怪異が現れるか楽しみだ……」


リオナ (片手を顔の横に、ダークを視界に入れないように)

「……」


ダーク (リオナをチラ見)

「……?」


ティナ

「さっきも言ったけどさ、神隠しなんて所詮噂だって!」


カレン

「……絶対、あたしから離れないでね?」


リオナ

「ふふ♪

わたくしもティナ様もいますので、安心なさってくださ――」


ダーク (被せ気味に)

「いざとなれば俺の暗黒竜ダークドラゴンの封印を――」


リオナ、またまたダークのいる方の視界を手で遮る。


挿絵(By みてみん)


リオナ

「……」


ダーク (またチラ見)

「……」


ダーク

「(俺、嫌われてるのか……?)」


ロジー

「ねぇ、そのお嬢様、ダークが発言する度に黙るのなんなの?

なんか手で遮ってるし。」


ティナ

「あぁ、リオナは男子と“会話したり”“視界に入れたら”退学なんですよ。」


ロジー

「はぁ!?何その縛りプレイ!?

絶対無理でしょ!?」


ティナ (呆れ顔で)

「ですよねー。

ねぇ、リオナ。」


リオナ

「はい?なんでしょう?」


ティナ

「グレイさんもいないんだしさ、お父さんにチクる人いないじゃん?

その縛りプレイやめたら?」


リオナ (ぽかん)

「……」


リオナ

「あら?よろしいのですか?」


ティナ

「少なくともわたしはチクらないよ?」


カレン

「あたしも。」


先生 (バッと手を挙げ)

「私もぉ〜!」


リオナ

「……では……」


リオナ、ダークの方へ振り向き――


リオナ

「ごきげんよう、わたくし、リオナ・ヴァレンシュタインと申しますわ。」


ダーク

「……知ってる。

クラスメイトだろう。」


リオナ、ダークの顔をじ〜っと見つめる。

前髪で隠れた目、表情が良く見えない。


ダーク (ドギマギ)

「……なんだ?」


リオナ

「ダーク様、前髪が邪魔じゃなくて?」


リオナ、カバンからヘアピンを取り出す。


リオナ

「こちらを差し上げますわ。

初めてお話した男子生徒様との友情の証ですの♪」


ダーク

「……お、おう。」


ぎこちなくヘアピンを受け取り、ポケットへ。


ティナ

「あの子、初手から距離感バグってるよね。」


カレン

「縛りプレイ終わったから嬉しいんじゃない?

男の子はヘアピンは使わないと思うけど。」


ロジー

「(なによ!?巫女ちゃんより、お嬢様と良い雰囲気になってるじゃない!!)」


ロジー

「ね、ねぇ!巫女ちゃんは普段、ダークとどんな話をするの?」


ティナ

「え?わたし?」


……


ティナ (ダークに振り向きながら)

「そういえば、わたしたちほとんど話したことないよね?」


ダーク (ビクッ)

「ほほ、本当なら……

ドラゴン同士の共鳴について語り合いたいんだが……」


ロジー

「なぁんだ!

ダークったら奥手だねー!この機会になんか話してみなよ!」


ダーク

「えッ!?

あ、じゃぁ岩竜の巫女は……

どうやってドラゴンをその身に封印した……?」


ティナ (即答)

「してないから。」


ティナ

「あとさ――」


ティナ

「その“岩竜の巫女”ってあだ名やめて?

普通に恥ずかしいから。」


ダーク

「な、なにッ!?

じゃぁなんと呼べば……」


ティナ

「普通にティナでいいよ?」


ダーク (ドクンッ♡)

「よよよ、呼び捨てッ!?」


ティナ

「うん、別に“さん”とか“ちゃん”とかつけなくていいから。

タメなんだし。」


ダーク (心拍数:120 ↑)

「……じ、じゃぁ……」


――ゴクリ……


ダーク (顔面沸騰中)

「……ティナ……」


ティナ (にっこり)

「うん、今度から巫女じゃなくて名前で呼んでね!」


ダーク (ティナへの好感度:150UP)

「あ、あぁ……わかった……」


ロジー

「(よっしゃキターーッ!!

進展進展♪)」


ミラ先生

「ねぇねぇ!

ちょっとお腹空かない?コンビニでおやつ買ってこうよ!」


ティナ

「先生が買い食い進めてどうするんですか!」


カレン

「でもさんせー!

怖さには糖分で対抗だ!!」


リオナ

「コンビニ……?

また未知なる店舗へ足を踏み入れるのですね!」


ロジー

「じゃぁすぐそこのモーソンに寄っていきましょ!」


ダーク

「……フッ

糖分でエネルギー補給……

暗黒竜も万全の体勢で挑ませてもらおう……」


ティナ

「いやコンビニ行くだけなんだけど。」

※当作品はラブコメではありません。

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