【小ネタ】オカ研代理部長、ロジー。
――数日前のとある日。
オカルト研究会、通称“オカ研”部室。
真っ黒の遮光カーテンが引き合わされ、ろうそくの灯りのみの薄暗い室内。
壁には模造紙にルーン文字で描かれた謎の呪文、魔法陣が大量に貼り付けられていた。
中央に寄せられた机に向かい合い、ロジーとダークは暇を持て余していた。
ロジー (ため息)
「はぁ〜あ、先生も部長も“ハデスへの扉が開いた”とか言って何日も帰ってこないし、
私とダークだけじゃ何すればいいかわかんないじゃない。」
ダーク (右手の包帯を巻き直しながら)
「……フッ
今頃、顧問と部長はハデスを懐柔させる為に激しい戦闘を繰り広げている頃だろう……」
ロジー
「……何それ?」
ダーク (ニヤッと笑って)
「……一般人にはわかるまい。
俺も共に行きたかったのだがな……
暗黒竜とハデスは同じ闇属性、相性が悪い。」
ロジー
「……」
ロジー
「(私、ただ“占い”がしたくてオカ研に入っただけなんだけど……
完璧に入る部活間違えたな……)」
……数分後。
ロジー
「ねぇ、ダーク。」
ダーク
「……なんだ?」
ロジー
「暇だから占わせてよ。」
ダーク
「……フッ
占い?そんなもの、俺は信じていない。
そもそも、占いなんて統計学だろ?
これまでの事象パターンを当てはめ――」
ロジー (イラッ)
「ゴチャゴチャうるさいなぁ……」
ダーク
「悔しかったら俺や部長のように、特殊スキルでも解放することだな……」
ロジー (イライラ)
「(特殊スキルぅ!?
将来、寝る前に突然思い出して思わず枕に顔を埋めたくなるキャラ造りが特殊スキルっていうの!?)」
ロジー
「……やってやろうじゃない……」
ロジー
「ちょっと待ってて。」
ロジー、ダークに背を向ける。
カバンの中から黄色のカラコンを取り出し、右目だけ装着。
ロジー
「(この前、友達とノリで買ったカラコン、役立つ時が来た!)」
ダーク
「……?」
ロジー (右目を手で隠して)
「私の右目はね……
えっと、過去の記憶の断片?が視える呪いに掛かっているの……」
ダーク (食いつく)
「……ほう?」
ロジー (少し赤面)
「……その名も、えっとぉ〜あの……
“刻視眼”。
ふふ、あなたも聞いた事あるかしら?」
ダーク
「……まさかッ!?
刻視眼だとッ!?」
ロジー (隠してた手を外す)
「ふふ、あなたにもこの能力を見せてあげる!
《刻視眼ッ!!》」
ダーク
「ッ!?
目の色が違うだとッ!?」
ロジー、大きく目を見開く。
ロジー
「(あ、これ、恥ずか死ぬわ。)」
ダーク
「……何が見える……?」
ロジー
「……えっと――」
ロジー
「(いや、何も見えないよ!?
見えるわけないよ、視力0.5だもん!)」
ロジー
「(適当にそれっぽいこと!
それっぽいこと言って当たってくれ!)」
占いは統計学、まさしくこの状態である。
ロジー
「……授業中に、消しゴム落とした……?」
ダーク
「ッ!?
なぜわかる!?」
ロジー (小さくガッツポーズ)
「(よっしゃッ!当たりッ!)」
ダーク
「他には何が視えるッ!?」
ロジー
「……昨日、甘いもの食べた?」
ダーク (スンッ)
「……」
ロジー
「(あ、やべ。)」
ダーク、フッと笑う。
ダーク
「菓子パンを食べたぞ。
暗黒竜の制御にはカロリーを使うからな……」
ロジー
「(セーーーフッ!!)」
ダーク
「どうやらその刻視眼、能力は本物のようだな……」
ロジー
「そ、そうよ?
だからダーク、占いさせて?」
ダーク
「……フッ
いいだろう……」
ロジーの占いが始まる。
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ノートの1ページには魔法陣。ロジーが手をかざすと魔力によって魔法陣が淡く光る。
ロジー
「――ふむふむ。
ダーク、クラスに気になる子がいるわね?」
ダーク
「ッ!?
まさか、岩竜の巫女の事か!?」
ロジー
「ふわっとイメージが流れてくる……
金髪……尖った耳……あと、干し芋?」
ロジー、占いの腕は一流である。
ダーク
「……全部、当たってる……」
ロジー (にやり)
「ダーク、その子に惚れてるでしょ?」
ダーク
「へッ!?
べべ、別に惚れてないし!?
内に秘められたドラゴン同士が共鳴してるだけだしッ!?」
ロジー
「あはは!
わかりやす〜!
よし、ここは先輩の私に任せなさい!
その巫女ちゃんとダークの仲を取り持ってあげるから♪」




