終わりの、始まり。【小ネタ】
日が完璧に落ちた頃のフローレンス家。
リオナの迎えの馬車が到着。
グレイ
「お嬢様、お待たせいたしました。」
ティナ
「あ、グレイさんも迎えに来たんだ。
ハナちゃんのお母さんは見つかった?」
グレイ
「はい。
ハナちゃんによく似て、真っ白で素敵な母猫でした。」
リオナ
「では、ハナちゃん様とはお別れしましたの?
わたくしも、なでなでしたかったですわ……」
リオナ、ちょっとガッカリ。
グレイ
「いえ。
ハナちゃんとその母猫“ミルクちゃん”は
屋敷で保護することになりました。」
リオナ(目が輝く)
「まぁ!
では屋敷に戻りましたらなでなで出来ますのね!」
ティナ
「また名前つけてる!」
カレン
「グレイさん、絶対猫好きだよね。」
グレイ(真顔)
「いえ。
猫だけでなく、動物全般愛でております。」
ティナ
「ただの動物好きだった!?」
グレイ(キリッ)
「現在、ワタクシの“推し”はウサギさんでございます。」
ティナ
「いや、聞いてないよ!」
グレイ
「あのつぶらな瞳、愛くるしい表情――
まるでお嬢様のようで、尊いのです。」
リオナ(頬を染め)
「まぁッ!
わたくし、照れますわッ……!」
カレン
「執事さんの主愛が重いッ!」
ティナ(呆れ)
「“うち”は“うち”で大変だけど……
リオナも大変だね。」
カレン
「そういえば、リリサさんは?」
ティナ(ため息つきつつ)
「2人の髪の毛貰ってからずっと研究部屋にこもってて……」
リリサ(研究部屋のドア越しに)
「ふふ、ふふふ!
やったわぁぁぁ!!
やっと完成したぁぁぁ!!!」
3人
「…………」
ティナ
「あの人、絶対ろくでもないもの作ったよ。」
カレン(苦笑い)
「あ、あはは……」
ティナ
「……2人は早く帰りな?
被害者は、わたしだけでいいから……」
リオナ
「ティナ様……健闘を祈ります……」
グレイ
「お嬢様、迅速にフローレンス様から距離を取りましょう。
早く馬車へ。」
リオナ
「ええ。
承知しましたわ。」
カレン
「あたしも全力で走って逃げよ!」
カレン
「2人とも、また明日、学校でね?」
リオナ
「ええ。また明日……」
ティナ
「うん。
必ず、生きて学校に行くから。」
カレン
「死亡フラグ立てないの。」




