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転生はかすり傷に入りますか?――エルフJK、好物は干し芋。  作者: ひなゆづ
お嬢様登校編

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お嬢様、盛大に勘違い。


昼休み。

担任のミラ先生がティナ、カレン、リオナを廊下へ呼び出す。


リオナは力無く立ち上がり、ふらふらと二人の後をついてきた。


リオナ(手が震える)

「(わたくし……何かしましたの……?

男子生徒とはお話しないようにしましたし、

視界にも入れないように細心の注意を払いましたわ……)」


リオナ(ふらふら、視界が涙で霞む)

「(もし……退学などと言われましたら……

わたくし……わたくし……

生きていける自信がありませんわ……)」


ミラ先生

「ひ、昼休みなのに呼び出してごめんね……」


カレン

「大丈夫ですよー!」


ティナ

「何かあったんですか?」


リオナ(涙目)

「……あのッ……

わたくし、退学になってしまいますの?」


ミラ先生

「えッ!?

退学!?ならないよ!?」


ティナ

「だから絶対その話じゃないって言ったじゃん!」


リオナ、ほっとして腰が抜け、地面にへたり込む。


リオナ(涙がぽろぽろ)

「あ……あぁ……

良かった、本当に良かったですわぁ……」


ミラ先生 (テンパる)

「ちょちょッ!?

どうしたの!?

ヴァレンシュタインさん、だ、大丈夫……?」


カレン

「リオナ、お父さんに“男子生徒を視界に入れたら退学”って言われてたみたいです!」


ティナ

「んで、ミラ先生が呼び出した理由が退学の話だと勘違いしてたみたいです!」


ミラ先生

「えぇッ!?

そ、そんな理由で退学になんかできないよぉ……!」


リオナ(ハンカチで涙を拭いて)

「わたくし、てっきり退学させられるのかと……」


ティナ(手を差し出す)

「リオナ、しっかりして。

廊下に座り込んでたら、グレイさんに怒られるよ。」


カレン(後ろから支える)

「そうそう!

もしそんな事で退学になるんだったら、

あたし達がリオナん家に殴り込みに行くし!」


リオナ(ティナの手を掴んで立ち上がる)

「うぅ……ッ

お2人とも、ありがとうございますわぁ……」


リオナ(また泣く)

「お2人の優しさが……

胸に響きますの!

うぅッ……」


リオナ

「わたくし、心が……

心がとても温かいですわッ!」


ティナ(リオナの頭をぽんぽん)

「はいはい。

お嬢様はすぐ泣かないの。」


カレン

「あたし達がついてるんだから安心しなって!」


ティナ

「リオナ、涙だけじゃなくて鼻水まで垂れてるから。

ちゃんとかみな?」


リオナ(ぐじゅぐじゅ)

「あら……

わたくしったらはしたない……

失礼しますわ。」


――ちーんッ!!


グレイ、少し離れた所から様子を見てる。


グレイ(僅かな微笑み、小さく頷く)

「……」


ミラ先生 (ひきつり笑顔)

「あ、あの……

とても青春感じる素晴らしい一コマなんだけど……

そろそろ本題に入っていいかな……?」


カレン

「あ!そうじゃん!

ミラ先生、なんの用だったんですか?」


ミラ先生

「えっと……

部活の入部期限が今週までなんだ……

3人ともまだ部活に入ってないから、忘れずに申請出してね?」


リオナ

「ぶかつ……?とはなんですの?」


ミラ先生

「あの、えっと……

授業以外の課外学習って言えばいいのかな?」


カレン

「自分の好きなことや、やりたいことを出来る時間だよ!

同じ趣味の人達と集まるの!」


リオナ(表情がパァァァっと明るくなる)

「まぁぁぁ!?

なんと素晴らしい制度ですの!?

部活……ぜひ、わたくしにもやらせてくださいまし!!」


ティナ(スンッ)

「あ、わたしは帰宅部で。」


ミラ先生

「うちの学校、帰宅部無いんだよぉ。

だから、フローレンスさんも何か部活に入ってね?同好会でも大丈夫だから……」


ティナ

「……え?嘘でしょ……」


ミラ先生

「ゆ、幽霊部員もだめだからね……?

部活も出席取ってるから、単位足りなかったら進級出来なくなっちゃうから……」


ティナ(絶望)

「……そんな……

理不尽だぁ……」


ミラ先生

「そ、そういうわけだから……

3人とも部活見学とかして、今週中に申請書出してね……?」


---


教室に戻り女子3人の会議が始まる。


ティナ

「そもそもさ、なんでカレンは部活してないの?」


カレン

「いやー、申請出すのすっかり忘れてた!」


リオナ

「あらまぁ、カレン様は何部にするかお決まりでして?」


カレン

「ティナ達が転校して来る前に、

文化系以外の部活は一通り体験したんだけど

どれもいまいちだったんだよねぇ……」


ティナ

「なんで?

陸上とかにしないの?」


カレン

「体験入部したんだけどあたしには合わなかった!」


リオナ

「あら、なぜですの?」


カレン

「走るのはゴールが決められちゃってるじゃん?

あたしは自分の限界まで走りたいの!」


カレン(遠い目)

「砲丸投げとかハンマー投げもしたけどさ、

校庭超えて“星”になっちゃったんだよ……」


カレン

「そんで先生に“被害が出るから禁止”って言われちゃった!」


リオナ

「星になる……?」


カレン

「軽く投げたらさ、

ピューン!って校舎超えてキラーン☆ってどっか飛んでった!」


リオナ

「まぁ!

願いをすれば叶いそうですわね!」


ティナ

「流れ星違うから!」


カレン

「武道もさ、顧問の先生が可哀想だったし……」


ティナ

「あんた触れるもの皆傷つける系トロールなの?」


カレン

「オデ、ブカツ、キマラナイ。」


ティナ

「あ!部活決まらない系トロールだ!」


リオナ(口に手を当てて)

「ふふ、

しかし何部にしましょうか?

ティナ様は何か気になる部活はありますの?」


ティナ

「わたしは帰宅部一択だったんだけどなぁ……

無いって言われたからどうしよ……」


リオナ

「その“きたくぶ”とはどのような部活ですの?」


ティナ

「放課後に“最短”“最速”で家に帰る部活。

活動内容は家に帰っていかにゴロゴロする時間を増やすか。」


カレン

「ティナだったら全国大会狙えそうだよね!」


ティナ

「まかせて!

みんなの期待に答えられる成果を出せるよ?」


リオナ(苦笑い)

「それは誇っていい事なのでしょうか……」


リオナ

「他にはどのような部活があるのでしょうか?」


カレン

「んー、

後は文化系の部活か同好会とかかなー。

リオナだったら華道部とか茶道部が合うんじゃない?」


リオナ

「華道も茶道もグレイから習ってますわ。

何か新しい刺激が欲しいですわね。」


カレン

「じゃぁオカルト研究会とかは?

ダーク君が入ってるみたいだけど。」


ティナ

「やめときな。

純真お嬢様が厨二発症したら取り返しつかなくなるよ。」


リオナ

「???」


リオナ

「わたくし、お2人と同じ部活に入りたいですわ。」


カレン

「リオナはどんなことやりたい?」


リオナ

「わたくし、やっと外の世界に出られましたので、

学校以外の外の世界も経験してみたいですわ!」


ティナ

「校外学習部とか?

でも、そんなのないか。」


カレン(閃く)

「じゃぁさ、あたし達で部活作っちゃう?」


ティナ

「いいかも!

とりあえず出席取って、後は自由行動な部活にしよ!」


リオナ(目が輝く)

「賛成ですわ!」


カレン

「そうと決まれば、放課後ミラ先生に相談しに行こう!」


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