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転生はかすり傷に入りますか?――エルフJK、好物は干し芋。  作者: ひなゆづ
お屋敷おつかい編

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23/35

おつかいは、お屋敷へ。


週末前の朝。フローレンス家。


リリサ

「ティナ、この前言った通り、週末はお手伝いしてもらいたいことがあるの。

カレンちゃん達に誘われても断ってね。」


ティナ

「えぇ〜……」


リリサ

「お駄賃もあげるし、ご褒美もつけてあげるから。」


ティナ(耳がピクッ)

「お駄賃&ご褒美!?」


ティナ

「……何手伝えばいいの?」


リリサ

「ポーションの配達。それだけよ。」


ティナ

「それだけ?どこに届けるの?」


リリサ

「学校に行く途中、丘の上にお屋敷が見えるでしょ?

そこに届けてもらうだけでいいし、

その後は自由にしてくれていいから。」


ティナ

「あー、

でっかいお屋敷あるね。

まぁ、それくらいならいいか。」


リリサ

「交渉成立ね。

じゃぁ、気をつけて。行ってらっしゃい。」


ティナ

「行ってきまーす!」


---


学校。昼休み。

ティナとカレンが弁当を広げていると、クラスメイトの女子達が近寄ってきた。


ギャル魔族

「ねぇねぇ!

明日、カラオケ行くんだけど、ティナっちとカレンっちも来ない!?」


女子生徒

「人数多い方が楽しいじゃん?」


カレン

「おっ!カラオケか〜!

ティナ、どうする?」


ティナ(目を輝かせる)

「カラオケ……!」


ティナ(ハッとする)

「あ、だめだ……

明日家の手伝いがあるんだった。」


ギャル魔族

「あちゃ〜……

ティナっちだめか〜……

じゃぁカレンっちは?」


カレン

「ん〜……

ティナが行かないならあたしもいいや!

今回はごめん、またみんなで行こうよ!」


ギャル魔族

「そっかそっか!

じゃぁまた今度ね。明日はウチ達二人で行くか〜」


女子生徒

「だね〜!

じゃぁ二人とも、また今度遊ぼうね!」


ティナ

「ごめんね〜……

また誘ってね!」


ギャル魔族(手をひらひらさせて)

「はいは〜い☆

じゃぁまたね〜」


……


カレン

「そもそもさ……」


ティナ

「ん?」


カレン

「ティナ、この世界の曲知ってんの?」


ティナ

「……あ。」


ティナ

「あっぶな!!全然知らなかった!

カラオケ行っても何も歌えなかったじゃん!!」


カレン

「だよね。

今度おすすめのCD貸してあげる!」


ティナ

「ありがとー!」


カレン

「まぁ、ティナだったら歌わなくても盛り上げてくれそうだけど!」


ティナ

「どういうこと?」


カレン

「タンバリンとか、合いの手上手そうじゃん!」


ティナ

「あー。」


――思い出す、前世の記憶。


カラオケ屋。


〜〜♪


ソラ(タンバリン片手に)

「――ハイッ!――ハイッ!

ハイッハイッハイッ!」


〜〜♪


――シャンシャンシャンシャラララ〜♪


……


女友達(マイクを置いて)

「――ふぅ……

ねぇ、ソラ。」


ソラ

「ん?どした?」


女友達

「盛り上げてくれるのいいけど、

うるさい。」


ソラ

「……あ、ごめんなさい。」


……


ティナ

「そうでもないかも。」


カレン

「そう?」


ティナ

「うん。よくタンバリン没収されてた。」


カレン

「主役より目立っちゃうタイプかー。」


---


翌日。朝食後。


リリサ

「ご飯食べ終わった?」


ティナ

「終わったよー。」


リリサ

「じゃぁ、着替えてきて。」


ティナ

「はいはい、今日は配達の手伝いでしょ?」


リリサ

「あら、よく覚えていたじゃない!」


ティナ

「クラスの子にカラオケ誘われたけど、

ちゃんと断ったから。」


リリサ(頭を撫でながら)

「あら!えらいわぁ〜!よしよし!」


ティナ(手を払いつつ)

「子供扱いすんな!」


リリサ

「私からすれば15歳なんて産まれたての赤ちゃんと一緒よ?」


ティナ(ムスッとしながら)

「……。

(年齢差で殴ってくるのずるくない?)」


ティナ

「まぁいいや。

とりあえず着替えてくる!」


---


ティナ自室。


用意されていたのは襟に白いレース、胸元にリボンがついたベージュのワンピース。


ティナ

「(あれ。いつもは可愛いの暴力みたいな服なのに……

今日は落ち着いた感じのワンピだ。)」


---


――ガチャッ。


ティナ

「着替えたよー。

それで、届けるポーションは?」


リリサ

「あら!良く似合ってるじゃない!

ちょっと待ってて、すぐ用意するから。」


リリサ、研究室から小瓶の入った紙袋を持ってくる。


リリサ

「これね。

一応梱包してるけど、割れないように気をつけてね。」


ティナ

「はーい。」


リリサ

「ティナ、自転車は乗れる?」


ティナ

「……バカにしてる?

前世ではブンブン乗り回してました。」


リリサ

「なら良かった。

お屋敷まで少し距離あるから、私の自転車貸してあげる。」


ティナ

「リリサ、自転車持ってたの?」


リリサ

「最近は全然使ってないけどね。

家の裏に置いてあるから、

今度から自由に使っていいわよ。」


ティナ

「おぉ!ありがとー!」


リリサ

「調子に乗って転んで、

ポーション割らないようにね。」


ティナ

「はいはい。

このポーションはどんな効果があるの?」


リリサ

「……利用者のプライバシーに関わる事だから……」


ティナ

「なにそれ?

てか、プライバシーに関わるなら、リリサ本人が届けた方が良くない?」


リリサ(目を逸らしながら)

「……私は今日、忙しいの。」


ティナ

「……どんな予定が?」


リリサ(目は合わせず、挙動不審)

「え、えっと……洗濯したり……

部屋の片付けしたり……ご飯の支度やポーション作ったり……」


ティナ(ジト目)

「……それ、いつも通りじゃない?」


リリサ

「と、とにかく!

配達はあなたに任せるから!よろしくね。」


ティナ

「……絶対何か隠してるでしょ?」


リリサ

「余計な詮索はしないの。

お駄賃とご褒美減らすわよ?」


ティナ

「うわ!ずる!

まぁいいや……届けたらすぐ帰ってくるから。」


リリサ

「よろしくね。

太客だからくれぐれも粗相の無いようにね。」


ティナ

「はいはい。

じゃぁ、行ってきまーす。」


リリサ

「行ってらっしゃい。」


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