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転生はかすり傷に入りますか?――エルフJK、好物は干し芋。  作者: ひなゆづ
高校生活開始編

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15/34

転生は、厨二病扱い。


学校の廊下。

ミラ先生の隣をティナが歩く。


ミラ先生(チラ見)

「(この子、本当に可愛いなぁ……

私みたいな地味子とは全然違う……)」


ミラ先生

「……」


ティナ

「……」


――コツッコツッコツッ


生徒達の喧騒の中、廊下に二人の足音だけが響く。


ティナ

「(この先生、何で急に黙ったの?

気まずいんだけど……)」


ミラ先生

「(こういう可愛い子って……何話せばいいんだろ……

ファッション?私、全然詳しくない……

好きなアーティスト?ジェネレーションギャップ感じそう……)」


ミラ先生

「(話題が見つからないよぉ……)」


その時、周囲に漂う、フローラルな香り。


ミラ先生 (すんすん)

「……ん?

フローレンスさん、もしかして……

こ、香水とかつけてます……?」


ティナ

「え?何もつけてないですよ?」


ミラ先生

「そ、そうなの?

何か良い匂いしたから……つい……」


ミラ先生

「(凄い……匂いすら美少女……

これが女子力なの?)」


ティナ

「え〜……先生、その発言セクハラですよ〜?」


ミラ先生(取り乱し)

「わっ!?え、あ、あの、ごめんなさい!

そんなつもりで言ったわけじゃなくて……」


ティナ

「あはは!冗談ですよ〜!

……でも、何もつけてないんだけどなぁ……

シャンプーとか柔軟剤かな?」


ミラ先生

「……せ、先生をからかうのはやめてね……?

一応、校則で化粧関連は、禁止になってるから……」


ティナ

「あ!大丈夫です!

化粧とか全然興味ないんで!」


ミラ先生

「そうなの?ならいいけど……」


ミラ先生

「(そうだよね……

化粧しなくてもこんなに可愛いんだもん……羨ましい……)」


ミラ先生

「あ、ここが私のクラスだよ。

フローレンスさんは廊下で少し待っててね。」


ティナ

「はーい。」


――ガララッ


ミラ先生(声が小さい)

「み、みんな〜おはよぉ〜……

ホームルーム始めるから席について〜……」


生徒達

「先生おはよー」「今日も声小さい〜」「眠い〜……」


ティナ(ドキドキ)

「(緊張してきた……

こういうのって初めが肝心だよね……)」


ミラ先生

「今日は、転校生が来てます……!」


一気にザワつく教室。


生徒達

「うぉー!?」「転校生だって!!」「女子かな!?」


ミラ先生

「これから、皆さんと一緒に過ごす事になるので……仲良くしてあげてね……

フローレンスさーん!どうぞ〜!」


ティナ(カチコチ)

「(……きた!!)」


ティナ

「は、ひゃい……!!」


ティナ

「(やばっ!声裏返った……)」


ティナ、右手と右脚が同時に前に出ながら教壇へ。


「うわ!エルフだ!」「初めて見た!」

「可愛い〜!!」「めっちゃ良い匂いする!」

「あ……恋に堕ちたかも……」


カレンは一番後ろの席に座っていた。


カレン(にやにや)

「(ププッ!

……ティナ、めっちゃ緊張してんじゃん!)」


ミラ先生

「み、みんな静かに〜!フローレンスさん、自己紹介をお願いします。」


ティナ

「はい……」


ティナ

「(こういう時は、変に気取らずに……

“ありのままの自分をさらけ出せ”ってじいちゃん言ってたっけ……)」


ティナ(深呼吸)

「……すぅー……」


ティナ

「えっと、ティナ・フローレンスです。

最近、この街で暮らすことになりました。

分からない事だらけだと思うけど……よろしくお願いします!」


「おぉ〜!!」「声も可愛い!!」「これは……天使か!?」


ティナ(真っ赤)

「(自分でも可愛いと思うよ!?

でもこんな大勢に一度に可愛いなんて言われた事ないから普通に恥ずいッ!!)」


ティナ

「え、えっと、趣味はごろごろすること。

好きな食べ物はじいちゃんが作ってくれた肉じゃがと干し芋です!」


……


――ぱちぱちぱちっ……


「(え?見た目によらず渋くね?)」「(エルフって肉じゃが好きなんだ)」「(仲良くなれそう!)」


ミラ先生

「(あれ?意外と庶民派……)」


ミラ先生

「はい、ありがとうございました。

フローレンスさんの席は、一番後ろの窓側で……」


ティナ

「あ、はい。」


ティナ(席へ向かう)

「(ふぅ……とりあえずは大丈夫かな……)」


カレン(大きく手を振って)

「ティナー!!こっちこっち!」


ティナ

「あっ!カレン!!」


カレン

「隣の席じゃん!やったね!」


ティナ

「ね!」


前の席の男子(振り返りながら)

「なんだよー!カレン、知り合いだったの?」


カレン(どや顔)

「まぁね〜!」


カレン

「分からないことあったら、なんでも聞いてね?」


ティナ

「うん、ありがとー!

カレンが隣で心強いよ!」


男子生徒

「気をつけなよ〜?

こいつすぐ暴力振るうから!」


カレン(背中をバシィィィッ!)

「うっせ!!」


男子生徒

「――痛ったぁぁぁ!?」


ティナ

「あ、あはは……」


ミラ先生

「は、はい……静かに!

授業始めるよ〜……」


---


1時限目終了の休憩時間。

ティナはクラスメイトに囲まれていた。


女子生徒A

「ねぇねぇ!ティナちゃんってほんと可愛いね!」


女子生徒B

「髪もツヤツヤー!ちょっと触ってもいい!?」


男子生徒

「やっぱエルフって耳いいの!?てか耳動かせる!?」


ティナ(ひきつり笑い)

「あ、あ〜……えっと〜……」


カレン(割って入る)

「はいはい!質問攻めやめな〜?

ティナが困ってるでしょ?」


生徒達

「あっごめん!」「ついつい可愛くて〜」


女子生徒A

「てかさ、ティナちゃんめっちゃ良い匂いするんだけど!

香水何使ってるの?」


ティナ

「え?何もつけてないよ?

さっき、先生にも言われたけどそんなに匂う?」


女子生徒A

「えー!うそー!?

なんか、お花みたいな良い匂いするよー?」


ティナ

「そうなの?自分じゃわかんないなぁ〜」


カレン

「ティナはさぁ〜、黙ってればSSSランクの美少女なのに、

中身はぐ〜たらエルフなんだよね!」


ティナ

「おい!余計なこと言うな!」


カレン

「えー?でも自己紹介でもごろごろするのが趣味って言ってたじゃん?」


ティナ

「自分で言うのはいいの!」


女子生徒B

「あはは!フローレンスさんって面白いね!」


女子生徒A

「ねー!お淑やかな感じかと思ったらめっちゃ話しやすいし!」


男子生徒

「わかるわ〜!

てか、フローレンスさんって前はどこに住んでたの?」


ティナ

「あー、えっと、日本ってとこ。

転生してこの街に来たんだよね。」


男子生徒

「わっはっは!転生だって!」


女子生徒A

「出た!自己紹介定番ギャグ!」


女子生徒B

「それで、本当はどこから来たの?」


ティナ

「え?本当に転生で来たんだけどなぁ……

事故にあって目が覚めたらこの世界にいたんだけど……」


男子生徒

「あ、もしかしてそういう設定?」


ティナ

「設定もなにも、事実なんだけど。」


女子生徒B

「もしかして“前世の記憶”とか持っちゃってる感じ?」


ティナ

「普通にあるよ?

今と同じJKやってて、じいちゃんと暮らしてた!」


……


一同、だんまり。


ティナ

「(え?なにこの空気……)」


女子生徒B (ヒソヒソ)

「もしかしてフローレンスさん……ガチの厨二病なんじゃない?」


男子生徒 (ヒソヒソ)

「転生ってさ、普通、大切にされてたペットの話だろ?」


女子生徒A (ヒソヒソ)

「だよね……しかも前世の記憶持ってるとか……」


女子生徒B (ヒソヒソ)

「自分は“特別です”って言ってるようなもんじゃん……」


男子生徒 (ヒソヒソ)

「設定盛ってる感あるよな……」


女子生徒A (ヒソヒソ)

「面白い子だと思ったら、そういう感じだったんだ……」


――カランカラーン♪

授業開始のベルが鳴る。


生徒達

「あ、授業始まる〜」「じゃぁね!フローレンスさん!」「今度はちゃんと教えてね〜」


ティナ

「(なに今の?わたし本当の事しか言ってないのに……)」


カレン

「あちゃー!

ティナ、そういうキャラで行く感じ?

でもダダ滑りだったじゃん!」


ティナ

「……わたし、変なこと言ってた?」


カレン

「転生ネタは定番だけどさー!

ちょっと盛りすぎだったね!」


ティナ

「???」


ティナ

「(どういうこと?帰ったらリリサに聞かないと……)」


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