特異(得意)なバスケで異世界攻略 第4話
ステータスボードを確認すると
ステータス
名前:ロウ ナナマチ
レベル:5
職業:無職
体力:10→20
魔力:10→50
力 :10→20
技 :20→30
俊敏:15→25
天恵:スキル創造(制限付き)、ミューズの加護
スキル:”速攻(天恵未開放につき威力半減)”
となっていた。
「おぉー!スキルが増えてる!ゴブ1匹でレベルが4も上がってる!これは加護のおかげだな。クソ女神って言ってごめんなさーい。」と大きな声で喜んでしまった。
(ところでスキルが創れたのは良いが、さっきは出来なかったのに何故今回は出来たのだろう…。もしかしてピンチだったから?いや。まだ気づかれていなかったのでピンチじゃないなぁ…。天恵未開放ってのも気になるし早めに色々試してみよう。)と考えながら、まずは上がったステータスの確認をしてみることにした。
(ステータスの数値を単純に見てみると力が2倍になったのか)と試しに以前なら絶対に持ち上がらないような手を回してギリギリ指先が届くような大きな岩を持ち上げてみた。
(おぉ。なんとか持ち上げれるな。でも単純に2倍って感じじゃなさそうだな。)
他に俊敏も試してみる為ダッシュしてみたが、明らかに早くはなっているが走る速度が倍になった訳ではなかった。 魔力に関しては良く異世界転移物の小説で書いてあるように集中して、体を巡っている『何か暖かい物』や『違和感』を感じようと試みたが何にも感じなかったので泣く泣く後回しにする事にした。
とりあえず強くなったことには間違いない事と、もうゴブなら大丈夫だろうと思いから再び食料探しを始める事にした。
体感で30分程度だろうか。川からそこまで離れていない場所でバナナっぽい果物を見つける事が出来たので、日が暮れる前に川があった場所に戻ってきた。
火を起こそうとTVか何かで見た知識を頼りに色々試してみたが上手くいかず、気温も高いから大丈夫だろうと半ば諦め気味に無理やり納得したり、雨風防げる洞窟を探してみたりしたがアニメや小説みたいに上手くいかずに結局寝ずの一晩を過ごすことになった。
もちろんその間一晩中スキル創造を試してみたが結局上手くいかず、スキル『速攻』使用時にMPが1だけ必要とし一瞬だけスピードとパワーが増す事と、体感で約1分程度で魔力が1回復する事だけ分かった。
そして特に危険な事も起こらずに朝になり森の外へ向かう為、川沿いを川下に向かい進んで行った。
バナナに似た果物も食べ飽き、日も高くなりお昼になった頃ようやく森の出口にたどり着く事ができた。
目の前には広大に広がる平原と草の生えていないだけのあぜ道みたいな道がずっと先まで伸びていた。
その道を何となく決めた方向に進んでいると1台の馬車が停まっているのが見えた。
(第1村人発見!)と某テレビ番組のフレーズを心の中で叫びながら俺は早歩きで馬車に近づいていった。
そこにはお昼ご飯を食べたばかりといった感じの少し小太りなおじさんと、見張り?みたいないわゆる冒険者風の使い古した皮鎧を着た男が2人いたので、俺は近づいて話しかける事にした。
「こんにちは。俺の名前はロウ。道に迷ってしまい昨日は森の中で1晩を過ごしたのですが、これから町や村に向かうのなら一緒に連れて行ってもらえないでしょうか?」
そう尋ねてみると、小太りのおじさんが
『こんにちは。私はドンガ。見た事の無い服装に丁寧なしゃべり方からすると貴族様ですかな?』と聞いてきたので、
「いえとんでもない。初対面の方にお願いをするので丁寧に話しただけです。俺はどうも記憶喪失になってるみたいで、何故この辺りでいるのかも全く分からない状態なんです。」と答えた。もちろん嘘だが。
すると小太りおじさんは『貴族様でないなら簡単だ。私は商人をしていて今は隣町からの行商の帰り道なんだが、君が持っている変わった服やカバンを売ってくれるのならお客様だ。荷物が一杯なので馬車には乗せれないが、一緒に私の店がある街に来るかな?ただし途中のサムス村に行商ついでに一泊するがそれでもかまわなければだが。』
俺は二つ返事で了承し、もう一人の護衛役の冒険者ケントも紹介してもらい一路サムスへ向かった。




