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悪役令嬢と約束  作者: 望恵
2/2

転生令嬢、5歳

2話目です。中々書きたいところに移れません……

もし誤字脱字等ありましたらコメントで教えていただけると幸いです。

あれから5年。私は5歳になった。豚両親は相変わらず豚だが、私はこのままいけば原作通りの美幼女に成長していた。変わったことと言えば、ひとつだけ。私があまりに美しく成長しているため、豚両親は交渉に使えると判断したようで。私を煽てて扱いやすい人形のようにしようとしている。ただ、残念だったな中身は私だ。そう簡単に人形みたいになるものか馬鹿め!!と、令嬢感皆無な心の声に我ながらなんだこの令嬢とちょっと冷めた。…とまあ、それは置いておいて。美しく成長した私は、性格も豚両親の娘なのに特に問題なく、使用人達に甘やかされていた。


「お嬢様!!まぁ〜今日もお可愛らしい!!」


アンナさん。例の私の乳母である。そんなアンナさんは私が産まれたときからの付き合いで、昔からことある事に私を甘やかしてきた。今だってほら、お菓子食べます?それとも商人を呼んで買い物でもしますか?と過保護気味。でもそれに流される私ではない。自我を持っている以上、流されて後で後悔するのは嫌なのだ。

さて、そんな私は最近勉強を頑張っている。勉強自体は3歳から始めていたものの、周りの状況を探るのに必死で中々集中できないでいた。しかし、その代償に分かったことがある。この世界は〖乙女は恋の夢を見るか〗の世界と少し違う部分があるということだ。例えば、乙女ゲームではソフィアの幼馴染は産まれた頃からの付き合いなのに対し、今のところ私には幼馴染がいないとか。まあ正直な話できるだけ原作に関わりたくないのでありがたいけれども。

…話が逸れた。3歳からの勉強も集中は出来ていなかったがそれなりに頑張っていたからか、読み書きは余裕でできるようになった。あとは語彙を増やしていくだけなので、まあ大丈夫だろう。算数、というか数学は前世の知識で余裕だったので家庭教師のディルク先生には驚かれた。今は数学の応用問題をやっている。問題はここからだ。この世界は、魔法というものが存在し、さらに前世では珍しかった王政であった。王政なんて以ての外、ましてや魔法なんて原理から理解できる筈もなく。どうしてもわからないので家庭教師のロイ先生とハンナ先生に全力で教えて貰っていた 。しかし、この体は中々にチートらしく、教えて貰ったことはスイスイ入ってくる。まるでスポンジのようだ。それが楽しくて、どんどん勉強すれば、周りの使用人達にも、ついでに豚両親にも褒められた。…使用人さんは嬉しいけど豚両親はいらねぇ……お前らブヒブヒうるさいわ!!!!!そんな感じで日々を過ごしているため、徐々に魔法も王政についてもわかってきた。成程この世の中は実に合理的に出来ていて、前世でいう科学技術が魔法に置き換えられていたり、王政とはいえ議会があったりと興味深い。疼いた探求心の赴くままに勉強していたところ、ついに家庭教師の皆様から及第点をいただいた。お嬢様は天才だとまで言われたので、それは知識チートだからですと言いたくなったが我慢した。誰か褒めて。……ちくちょう、褒めてくれる人がいなかった。

また、使用人さん達の話を意図せず盗み聞きしてしまったことがあるのだが、どうやら私は次期王妃候補に上がるかもしれないらしい。…Oh,mygod……それ、原作やん。王妃候補って王子との婚約者候補やん???私の死亡フラグやん!?!?確かに前世で王子――レオンハルト王子は私の推しだった。金髪に蒼い目。図らずも今の私と同じような容姿の彼は、まさに理想の王子様だった。でもしかし、私が悪役令嬢ともなれば話が違う。いやね?確かに私はヒロインちゃんをいじめる気もないし、出来ることはやるつもりだよ??でもさ???いじめただけで処刑される訳ないやん。絶対なんか他にあるやん。私死んでしまう(処刑されてしまう)やん!!!!!いや、無理無理。死にたくないからできるだけ王子との接触は避けたい。けども豚両親が確実に縁談を引っ張って来るはず。となれば、王子をこちら側に引き込むしかないだろう。となれば、話は簡単。王子を惚れさせるような女になればいい。その為には、何から何まで手当り次第にやるしかない。王妃教育も、この世界についての勉強も、何故ゲームのソフィアが処刑されなければならなかったのか、その理由を探るのも。


やることは沢山ある。でもやっていくしかない。私は死にたくないのだ。その為には、頑張るしかない。やってやろうじゃないか、私の明るい未来の為に!!


そう考えていた私は忘れていたのだ。あの約束を、忘れてほしいと願ったあの人のことを。忘れかけていたそれを思い出すまで、あと――

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