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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
4章 求める強さの先に……
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77話 ルビーとサファイア

「スティ! 違うの! この子を消したいんじゃ無くて、助けたいのよ!?」



私は叫んだ


終焉の扉など(もっ)ての(ほか)


私の望みは、この生物を助けたいだけなのに!?



「待テ待テ…… 話ハ最後マデ聞キナサイ」



彼は落ち着いた表情で語り掛ける


確かに話を中断させたのは、他ならぬ私だ


私は感ずるまま、その手を…… 扉を閉じ、そしてスティに目を向けた


その姿にコクリと頷いた彼は口を開いた



「創造ノ穴ハ、()ノ穴トモ()ウ…… ソノ先ニハ()()()()…… ダガ、()()()()()



私は首を傾げる



「何も無いのに、何でも有るの?」


「ソウ、形ガ無イダケデネ…… 全テ(そろ)ッテイルカラ、ソコカラ創ル」


「はい……」


「ソシテ破壊ノ穴ハ、(じゅ)ノ穴トモ()ウ…… コノ穴ハ(すべ)テ有ル」


「どういう事です……?」


「簡単ニ言エバ、創造ノ穴ノ廃棄物(はいきぶつ)処理場(しょりじょう)ダ」


「廃棄物処理場……」


「ダカラ、怨念(おんねん)ガ渦巻ク場所ナノサ」


「怨念……?」






ふと、胡桃ママの言っていた、胡桃ママの別人格の【泉】を思い出す






「でも、スティ…… 悪いモノだけが集まる訳じゃ無いんですよね……?」



彼は頷いた



「勿論ダ…… タダノ霊体ガ迷イ込ム事モ有ル」


「良かった……」


「話ヲ戻ソウ…… 終焉ノ扉ハ必ズシモ最後ヲ迎カエル場所デハ無イ…… (ただ)シ、誰デモ最後ハ行キ着ク場所」





私はコクリと頷く


大切な話だ


聞き逃す訳にはいかない


そんな集中で耳を傾けた





「ソノ扉ノ先ニハ、創造ト破壊…… ドチラモ混在スル…… ダカラ、ソノ生物ヲ助ケタケレバ、ソノ扉ヲ通シ、ソノ()()()()()ヲ残シタママ、一度破壊シテ新タニ創ルシカ無イ」


「でも、それでは……」


「解ルカイ? 咲子…… コノ世界ニ生マレタ訳デハ無イ生物ガ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」








そうか……








そうだったんだ……








そして、スティもまた、コレが()()()()()()()()()()()()()








いや、当たり前だ








終焉の扉の事といい、()りすぎている








呆然としたまま、見てしまった








彼の眼を見て、思ってしまった







スティを()()()()()()()()()()








マズイ……








心を読まれた……








「大丈夫ダヨ」








彼は言った








「ニア・ラピス…… 君ノ心ハ、モウ読メナイカラ」


「そう、ですか……」


「ウン、読メナイ」



そう言った彼は天井に顔を向けた


そして言った



「色々解ッテシマッタンダロウ?」








言っている事が解る


そう、私は()()()()()()()








「はい……」


「勘ノ良イ子ダカラネ…… デモ今ハ()()()()ダヨ?」


「承知しました……」



彼は顔を私に戻し、コクリと頷くと口を開いた



「サア、コノ生物ヲ助ケテアゲナサイ♪」



私も頷き、目を閉じ、手を合わせる



「後ハ自分自身ト、頼レル仲間達デ進ムンダヨ♪」


「はい!」



そう言い、お礼を言おうと目を開いたその場所には、もうスティの姿は無かった








この生物を救うには……








この方法しか無いのか……








いや、スティが言ったんだ








それしか無い……








私は再び、扉を開いた








雷雲渦巻く様に、また、その紫色の穴からは稲妻が飛び交う








私は両掌を大きく横に開く








扉を開くように……








掌に()()()()()()()()大きさからは想像もつかないほどの大きな穴が空間に開く



その大きさは、身の丈程もあった



この後…… どうすれば……?



中にマインラットを入れるだけで良いのかな……?








その時だった








穴の中から、頭に直接響く声が聞こえた








【何者だ…… コノ世界を繋ぐ扉を開いたのは…… 3秒待つ、開いた理由と名を名乗れ…… さもなくば、お前を消す……】

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