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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
4章 求める強さの先に……
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64話 パーツ

【そっか…… 1,5倍…… かぁ…… 少し会わない内に凄い差が出来たなぁ……】



私は苦笑いも浮かべつつ、ライに()()()()で話し掛ける


彼は私を見ながら首を振った



【そんな事は無いよ、咲子は強い…… 本当の事だ】


【そう言われたってねぇ……】


【彼女は…… 泉は、天才だよ…… 才能がある…… 胡桃さんの血を、眼を継いでいるんだ…… しようの無い事さ】








私は彼から視線を外し、空を見上げた







今日も曇ってなどいない







晴天だ







雲が少し、流れている







それだけ







あまりにも美しく青く







たまに体を包む暖かい風に







ただ、感じた







この空も







この風も







あの雲も







曇らせる事も、風を止める事も、雲を蹴散らす事も出来ない







大自然に対して、私はこれほどまでに小さい生物なのか……







そして、それが不可能と知り、また、不可能だからこそ到底到達出来ない








それが







泉が持っていて、私が持っていない【才能】と言う差なのだと……



【ありがとうね、ライ】


【ん?】


【ちゃんと正直に泉との差を教えてくれて、よ】


【いや……】


【お陰で吹っ切れたよ】


【どうしたんだい?】


【私は私のやり方で、泉を超える】



彼は少し表情を硬くした



【中々に高い壁だよ?】


【いいの♪ 壁はね、高い方が登りきった時に嬉しいものよ♪】



彼は笑顔で言った



【そうだね】と……








歩きながら私は不意にライへ問い掛けた



【ちょっと参考までに聞きたいんだけど良いかな?】


【何だい?】


【ライは、アーサーもだけど、どうやってサファイア・アイを手に入れたの?】


【うーーん…… 話せば長くなるけど、僕達が4歳か5歳の頃にね、見たんだ】


【何を?】


【白い流星……】


【白い流星?】


【そう、それはとてもキレイな星だった】


【それと、どういう関係が?】


【うん、それは…… その流星は、僕らに落ちた…… 夜の9時頃、家から少し離れた野原での事だ…… 今でも忘れはしない……】


【そして…… どうなったの……?】


【死んだよ】


【誰が?】


【……僕達さ】






何を言ってるの?


今、生きているじゃ無いか?


まさか幽霊!?


いや、違う……



【でも……】


【ああ、うん、生きているよ】


【良かった……】


【ありがとう…… でね、その時に僕達は死んで、そして生き返った…… 神が居たんだ、そこには】


【神様……?】


【そう、神様さ…… そして言った、すまない、と謝罪の言葉をね】


【人を殺して、すまないだけ? 酷い神様ね……】


【そう言うなよ…… まあ、その時さ…… 僕達は世界を見た】


【世界……?】


【うん、空からとかじゃ無く、何と言えば良いのか…… 世界と一つに成ったような感じかな…… 僕らがただの小さな個体で、世界のパーツで有ることを知った】


【パーツ……】


【そう、部品さ…… でも、僕達が…… いや、人間全てが…… そして人間が生み出した物でさえ、何で、どうやって出来ているのかを知った】


【それで……?】


【何と何を、どの位…… それをイメージして生み出す…… そう、全てが可能というイメージ…… それがリアルで、リアルなほど…… 完璧な物を作り上げることが出来た】


【そんな事がすぐに!?】


【まさか! 指導者が居たからね】


【誰?】


【神様】


【神様?】


【そう…… 彼から教わった♪ 世界を救うためにコレをやる…… そう言ってくれた物さ】


【それがサファイア・アイ……】


【そういう事】


【そっか…… イメージ…… 世界…… パーツ…… 出来るという意志か……】


【ん? 何か思いついたかい?】


【んーん…… ただ……】


【ただ?】


【イメージならもう出来ているから…… だから……】


【だから……?】










【例の力…… 私は出来るハズだ…… って事よ……】











私達は駅前に着く



【ねぇ、ライ…… 行きたいところがあるの】


【どこだい?】


【ついて来て……】








暗い路地を歩くと、そこには空き地が広がって居る


そう、あの空き地


あの不快な思いを2度した、空き地だった


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