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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
3章 咲子
35/157

34話 友達って何?

イタリア料理店【パルテノン】に入ると、意外にもお客がそれなりに居た



いや、これは失礼だよね……



お昼時だもの、居て当然だわ……



私達はテーブル席に腰を下ろして、メニューを開く



「咲はどれにするー?」



そう言う藍はメニューに縦横無尽な視線を運んでいる


私はもうお腹が空きすぎて、食べたくなったドリアで充分だ



「私はドリアでいいよ♪ このチキンドリアにしよーかな?」



どれどれ…… と藍が覗き込む


私は解りやすく、注文する商品を指差した



「わお! 美味しそー♪ 私もそれにしよーっと!」



藍は、そう言った直後、少し首を傾げ口を開く



「まてよ……? 咲はラザニア好き?」



その表情に私も少し疑問を持ったが、



「うん? 好きだよ?」



そう答える



彼女はすぐに笑顔を見せた



「良かった♪ なら私はラザニアにするよ♪ シェアしよー!!」


「それ良いね!!」



私も笑顔がほころぶ


そして私は店員を呼んだ



「チキンドリアとラザニアで! 飲み物はオレンジジュースと…… 藍は何にする?」



途端に笑顔が溢れる藍



「私もオレンジジュース!!!!」



店内に響くような声を上げた




テンション高!!


どした!?


メッチャ良い笑顔見せて!?





注文を受け取った店員が店の奥に消えても尚、彼女の笑顔が絶えない



「藍? どーしたの!?」


「ほらまた!!」


「ん?」


「自然だった!!!」


「何が?」


「私の名前呼んだの!!!」


「あ……」



顔から火が出そうな感じが止まらない


なぜか、ホントによく解らないけど……


彼女と居ると自然と、自然な私で居られる事に気が付く


コレが友達なのだろうか……


いや、まだちゃんと聞いてない


友達の作り方が解らない……


ちゃんと合意を貰うまで、まだ友達じゃないかも知れないし……


友達の作り方って本があれば読みたい位だ……








意外にも早く料理を受け取った事に驚きもあったが、私達はスプーンで口に運んだ



「メッチャ美味しくない!?」

「メッチャ美味しくない!?」



「ホント!? そっちもちょーだい!?」

「ホント!? そっちもちょーだい!?」



「あ…」

「あ…」



「あはははは!!!」

「ウフフフフ!!!」



会話が重なる些細な幸せ



私は決意し、オレンジジュースを一気に流し込んだ



驚いた彼女



「咲!? どしたん!? ジュース半分以上あったのに一気とか!!??」



そう言うと、自分も一口、ジュースを口にした



「うん、ちゃんと話して置かないと…… 心配ってゆーか何てゆーか……」



彼女も背筋を伸ばして私に対応する



「ん? 何? 改まって……?」


「うん、何てゆーか……」



私は言葉を一生懸命選んだ



ダメだ!



こんな怯え方してるのは私っぽく無い!



ストレートに行く!



「藍…… 友達になって欲しーの……」



目を丸く、驚いた表情を見せる藍



ダメだ!



ハズした!!!



穴があったら入りたい!!!



顔から火が出そう……



「咲……?」



素っ頓狂な声を上げる彼女が次いだ言葉は、



「もう、友達だと思ってたけど……?」



だった……








……はい!?


友達っていきなり出来るものなの!?


わっかーーーんなーーーーい!!!!



誰か! 友達の作り方って本、買ってきてーーー!!!!!



彼女は更に言葉を続けた



「休みの日に一緒に買い物行って、一緒に食事して、一緒に居て…… それってもう、友達じゃない?」



そ、そうなのか!?



いやいや!



そんなんなら泉ともしてる!!



あ……




いや、昨夜、胡桃ママが言ってたなぁ



私達は姉妹……



姉妹が友達!?



いや、違うだろ!



友達ってなんだ!!??



姉妹ってなんだぁぁーーー!!!??



頭が混乱する



とりあえず、私が出した返答は、



「そ、そーなんだ……? なんか、ゴメンね……」



だった……



「咲、いーのよ!! むしろ、ちゃんと言葉にした方が伝わるもんね! ありがと♪ すっごく嬉しかったよ!!」



私は恥ずかしさのあまり苦笑いをしてしまう



「これからもヨロシクね♪」


「……うん、ヨロシクね、藍……」



私達はよく解らない内に、友達になった……


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