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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
3章 咲子
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23話 ブラ争奪、開戦

勘違いがあったかどうかは解らないが、浅田さんの雰囲気からすれば、一度キチンと状況を聞いてみるべきだろう


そう結論に至った私は彼女に問い掛けた



「つまり……?」


「うん……」



ホッとした顔で私を見ながら浅田さんは掴んでで居る手を降ろす


そして淡々と話し始めた



「さっきね、運動の科目の為に着替えに来たの」


「ふむ……」


「それでね、ふと気が付いたらブラが無くなってたの」


「ふむ…… それは状況から理解してる」


「うん…… でね、後ろ姿を見たの」


「犯人の?」


「そう、てゆーか、犯猫?」


「犯猫?」


「うん…… 高田教授の猫…… ゲシュちゃん? 私のブラを頭に被って…… 乗っけてなのかも知れないけど、逃げちゃって……」


「か、被って逃げたのはゲシュ……?」


「う、うん……」



私は引き()る顔を隠せないで居た



「浅田さん…… そーゆーの…… 早く言って……」



彼女は右手を大きく私の前で振って否定した



「違う違う!!! 止めたのに咲子さんが……」



更に顔が引き攣るのを実感する



「た、確かに…… 私、ちゃんと最後まで聞いてなかったね…… アハハ…… ご、ごめんね!」




「いいの、いいの! 私こそゴメンね!」



「……」

「……」



「…………」

「…………」



「………………」

「………………」



2人で顔を見合わせ、少し静止する



そして



「……プッ」

「……プッ」



「クククッ……」

「フフフッ……」



「アハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」

「アハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」



思い出したら可笑しくて…… 私達はお腹を抱えて爆笑した






「何はともあれ、ゲシュからブラ取り返さなきゃね!」



浅田さんは困った表情を見せる



「でも…… 相手は猫よ? 難しくないかなぁ……」


「まぁ……」



ルビーアイを使えばなんとかなるかも知れないけど、ココは学校だ



あまり頼るわけにはいかない……



さすがの私でも、この場所では胡桃ママの言いつけを守るしか無い……



何より、ゲシュの姿を見なければ動きを止める事すら出来ない……



そんな考えを巡らせていると、浅田さんは言葉を続けた



「着替え用に、もう一着持ってきてるの…… だから無理しなくてもいーよ?」



「んーーーーー…… まぁ、そう言うなら……」



万一にもルビーが見つかる危険よりはその方が気楽ではある……



そうさせて貰う事にしよう



諦めるってのは少々悔しいけど……



「そう言えば……」



少し首をかしげた浅田さんは、不意に話しかけてきた



「咲子さんはどーしてココに?」








私の時間が止まる


なんてーか…………






超マジ忘れてた!!!






「教授に頼まれてゲシュ探し中だった!! ダメだ! ブラ諦めを諦める! 私がどっちも手に入れてあげる!」



浅田さんは苦笑いを浮かべて言った



「あらら…… なんてゆーか…… ありがとう♪」



コクリと私は頷き女子更衣室を後にした








さて、振り出しに戻ったぞ、と……



いや、この近辺に居るのは間違いない



それに校舎に居る事も間違いない……



ブラ乗っけて走っているなら、どこかに落としたのも予定に入れなければならないかも……



シャーロック・ホームズにでもなった気分だ



ワトソン君が欲しくなる……



そんな時だ



不意に耳に入った男子生徒の会話



(今、ブラ泥とか聞こえなかったか?)


(ああ、言ってたよーだな?)


(浅田のブラとかどーとか聞こえたぞ?)


(マジかよ!? 浅田メッチャ美人じゃん!!)


(……欲しくね……?)


(……欲すぃ~……)


(だよなぁ…… 行くか?)


(行く!!!!)





何てことだ!?


このパカ男どもが……






(今の話、マジかよ!?)






別の男子生徒のよーだ



よし! その男どもを止めろ!



(浅田のブラは俺が取る!!!)



は?



止めないの?



(おーー!!!!!!)

(おーーー!!!!!!)

(おーーーー!!!!!!)



はい?



今の声……



クラス全員じゃないの!?



嘘でしょ!!!!????



マジかよ!?マジかよ!?と言う声がこだまする



あっという間に隣のクラスにまで伝わった!!!



そしてその隣のクラスも



その隣の隣のクラスにまで……



ヤバーーーーーイ!!!



非常にヤバーーーーイ!!!!!



敵多い!!!



何このバカ男の学校!!!



プライド無いの!?



てか、理性ないの!?



早く探さないと!!







ママの高校時代と同じ創りのムダに大きい大学……



校舎は【ロ】の字で構成され


南に昇降口


北に体育館ホール


東に教室が一階・3年教室から三階・1年教室まで、それぞれ20クラスずつがズラリ


西は一階から三階まで音楽室や理科室、視聴覚室や職員室、生物学研究室などがある



ココは2階教室棟……



上か…… 下か…… どっちだ!?



それにブラか、猫か…… どっちから探すか……



いや!! ブラだ!!



男共はゲシュに興味ない!!



ゲシュを探しながら、ブラ優先にしなきゃ!!



と、取りあえず……



上! 三階にしよう!!



階段に向けて走ろうとした瞬間



(いたぞ!! 一階3年5組前だ!!!)


(ホントだ!!! 猫がブラ被ってる!!!)


(マジだ!!! スゲーー!! ホントの浅田ブラかよ!?)


(黒だ!!! しぇくしーー♪)


(捕まえろ-!!!!)






ちぃ!!



下か!!!



キキキキ-ーーーー!!!!



私の急ブレーキをした足元からは焼けたゴムの臭いが鼻をついた


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