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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
2章 泉
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17話 アーサー

声を掛けられた背後へと視線を向ける


そこには見慣れた男性2人が居た



「2人とも…… こんな所に…… どうしたの……?」


「泉ト同ジサ♪ 決着ヲ付ケヨウト思ッテ居タンダケド…… 先ヲ越サレテシマッタネ♪」



私の問いに答えたのはアーサーだった



「決着…… って?」


「フリーマン……」


「見てたの?」


「全テデハ無イケドネ」


「そっか……」



注意はしてたはずなんだけどな……


ドコから見られたんだ?


まぁいいや……


何はともあれ、見られたんだから……



「どうする? 警察に話す?」


「マサカ! ソンナ事ハシナイヨ! 言ッタロ? 僕達モ決着ヲ付ケニ来タッテ♪」



そう言ったアーサーとライは大袈裟に手を振った


そして手を降ろした時、彼等は頭を下げた



「泉…… thanks…… ()()()ノ為二…… ココマデシテクレテ……」


「良いのよ…… 私さ…… アメリカに来てね…… エリスの言葉でどれだけ救われたか…… だから、あの子を救う為なら……」


「泉ハ妹ノ為ダケジャナイ…… 君ハ()()()()ヲ救ッタンダ♪ ()()()()()二潰サレタ会社…… 殺サレタ者モ沢山居ル…… 彼等ノ無念ヲ晴ラシテクレタ!」


「そう言って貰えると…… 少し、救われるわ……」



私はそう言って彼等に笑い掛けた



「サァ、帰ロウカ♪」


「ええ♪」



私達は警察が居る大通りを避け、裏道を歩いた


特別な会話も無く、ただ無言で歩みを進める


そんな中で、私は聞いた



「私の力…… 聞かないのね……」


「言ワナクテモ良イサ」


「なんで? 知りたくないの?」


「ソレコソ、何故、サ」


「ん?」


「ソレハ泉ノ物デ、他ニハ言イタク無イダロ? ダカラ聞カ無イ」


「thanks……」



何て人達だ……


本当に器が大きい……


そして、それと共に()()()()()()()()()と言っている


彼等が昼に行ったと思われる()()()の理由が……


もう、聞けない……


でも……


だけど、良いんだ……


コレで良い


お互い不干渉の物事はある


私にも入り込んで欲しくない事


ソレが同じなのだ


そういえばエリスが言ってたな……


【彼女は僕達に近い】


そう、アーサーが言っていたと……


多分、そういう事なのだろう








それ以後も、ただ3人で歩く








私は宿舎に着いた








「じゃあ…… また明日ね♪」








そう言った私に()()()()()()()、アーサーが言葉を返さなかった



「どうしたの?」


「エット…… ウン…… 何テイウカ……」



言葉を濁したアーサーは、ライに目を向ける


ライはニコリと笑って歩き去った


どうしたというのだろう……



「ライ…… アリガトウ……」



ライの背中に向けてアーサーが呟く


ライが席を外して感謝?


意味が解らない


そんな私の顔にも出ていたのか、視線を向けた彼は少し(うつむ)いた



「ナァ、泉……?」


「ん?」


「君二…… 好キナ相手ハ居ルカ……?」


「え? 居ないけど……?」



ん?


え?


これは……


アレか!?


アレなのか!?


エリスが言ってた()()()()()()()()が…… コレか!?


ソレを肯定する言葉を彼は発した



「ジャア…… 僕ト付キ合ッテクレナイカ?」



解って居た事とはいえ、私は頭が真っ白になる


告白される事なんて初めてだ


憧れだ


あくまでも、憧れ


嫌いじゃ無い


でも好きかと言われると、少し首を傾げたくなる


私の優先順位は【力の解明】であって、恋愛じゃ無い


だから私は彼に言った



「ねぇ、アーサー…… 貴方はモテるでしょ? 私じゃ無くても…… 沢山居るじゃない?」


「彼女達ハ家ガ好キナンダ」


「お金持ちなのはエリスから聞いたけど…… それでも…… ちゃんとアーサーの事を慕ってくれる人も居るはずよ?」


「居ルカモシレナイケド…… ダッタラ…… ヤッパリ…… 僕ハ、泉ガ隣二…… 居テ欲シイ」


「有難い事よ…… 本当に…… でも私の優先順位は……」


「ウン、生物学…… ナンダロ?」


「今は…… そうなるわ」


「ソレデモ良イ…… 君ガ目的ヲ達成シタ後デモ……」


「アーサー…… ありがとう♪ でもさ…… 返事は少し…… 待ってくれる?」


「ウン」


「ありがとう♪ ちゃんと貴方と向き合いたいから…… 少し時間を頂戴ね」


「ウン、待ッテルヨ」



私は彼に微笑んだ


彼もまた、微笑み返す





そして2人でその場に佇み、少し星を眺め……




彼は「ジャア、マタ明日」と手を振り帰路についた


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