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強敵襲来、日本の国技舐めんじゃねぇ!

穏やかな休息の時間はあっという間に過ぎ去り、再びダンジョンに挑む日がやって来た。


前日からダンジョン前の拠点へと移動しており、豪華な露天風呂とユイの作る晩飯に舌鼓を打った後は、しっかりと睡眠を取ったお陰で体調は万全である。


「さて、今回は長丁場になるだろうから全員体調管理や危機管理を怠らないよう気を付けて行って下さいね。」


忙しいだろうに、わざわざ見送りに来た和田に各々が挨拶を返しながらダンジョンへと赴く。

その際に、メグから拠点の事で小言を貰っていた和田がたじろぐ姿に同情したのは、かつての上司を思い出したからかもしれない。


「さて、と。ほんじゃまぁ気合い入れて行きますかっ!!」

「「「応っ!」」」


なはは、と楽しげに進むカケルの背中を追いかけダンジョンへと入れば、前と来た時と変わらない薄暗い洞窟がギルドメンバー達を待っていた。


ズシリとした重みを担ぎ直し、隊列を乱さぬようにマッピングした通りに進んでいけば現れるゴブリンとニ階層へと続く階段。

カケルとリュウによってあっさりと倒されたゴブリンから魔石を回収し、道中で採取しておいた光苔と組み合わせれば明かりの完成。


ほいっ、と先頭を進むカケルに投げ渡せば、進行速度は更に上がり前回の到達地点である四階層まで進んで来れた。


「こっから先は探索しながらだから、ちと注意して進むか...メグ、周囲に反応は?」

「...近場には反応なし。」

「それじゃあ一回休憩挟むか。」


各々が壁や床に身を預けて楽な姿勢で休憩を取る中、以前よりだいぶ重い荷物をようやく下ろせると喜びながら顔を見合わせため息を吐くのは、タモツとハジメの二人。


「ハジメ大丈夫か?」

「ああ、タモツの方こそ俺より重たい荷物持ってるだろ?大丈夫なの?」

「なんとかな。自衛官だった頃の行軍訓練思い出す重さだよ。」


それに苦笑いで返しながら、ユイが淹れてくれた熱いコーヒーを冷ましながら啜る。


「今はいいけど、何層まであるか分からないダンジョン相手に物資の供給問題は課題だよなぁ」

「そうだな。報告だと他のチームも中々に大変そうだったから、何か解決策を閃いて貰えると面目躍如だよ、ハジメ大先生...なんてね。」


そんな冗談を交えながら話していれば、メグの警戒網に反応がある。


「...敵勢反応、数は10以上。」

「ちっ、お前らは休んでろ。カケル、援護してくれや。」

「おけおけ、やっぱリュウは頼りになるねぇ」


ここまで最短距離で進めて来た為に、未だ暴れ足りぬと言わんばかりに拳を鳴らすリュウの言葉に甘えて、警戒をしながらも戦闘は任せてしまう。


危なげなく終わりを迎えた戦闘を眺めていて気が付いたのは、リュウの戦闘能力の高さ。

以前から強かったが、これまでの強さを塗り替えるほどに洗練された技と力強さは、半年前のリュウには無かったものだ。


改めてギルドメンバーの才能に驚きながら、同時に努力の様を思い知る。

強さを貪欲に追い求めるリュウの姿勢は見習う部分が多く、その必死さに惹かれる者は多い。


カケルも未完成の聖剣を手にしてからは、戦闘スタイルが安定した事で持ち前の運動神経と感の良さを持ち味に立ち回る様は凄まじいものがある。


憧れる英雄達の戦いに目を奪われていれば、出発の声を掛けられ慌てて支度を済ます。


ズシリと重い荷物を担ぎ上げ、置いていかれぬよう急ぎ足で追い掛ければ、ドタドタと喧しい足音を注意されしょげる結果に。

隣にいたタモツとユイから慰められながら進むダンジョン四階層。


神の試練の最奥は未だ遠く、その道のりは長い。



ニートのダンジョン攻略記。

順調に進むギルドのダンジョン攻略。

彼らが踏み入れる五階層で待ち受ける強敵とは。

次へ続く!

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