気持ちに近付くように
なんか一方的な雰囲気なのでがんばれて感じです
ケーキ屋の個室にしばらく居て、
ようやく出てきた2人でしたが
段々と夜が近付き今日の所はお別れの時間になりました。
「エリオット様、本日は楽しかったですわ」
「そうか、アンネリーゼが楽しかったなら私は嬉しいよ」
「エリオット様にエセルバート領をご案内できてよかった」
「いかに外務大臣がちゃんと仕事をしているかわかった1日だった」
帰り道の馬車で私はお父様の仕事ぶりは真面目でいかに有能かエリオット様から聞けて満足でした。
自慢の父ですから嬉しいです。
屋敷に戻り、エリオット様に降りる時にエスコートして頂き、お別れの挨拶を言おうとしたら
「アンネリーゼ、今日の思い出にこれを」
「まぁ、いいと申しましたのに...」
「アンネリーゼに似合うと思って付けてくれるか?」
それはとても美しいサファイアで作られた薔薇の髪飾りでした。バレッタなのでまとめ髪に使いやすい形です。
薔薇は王家の花と知られているので、付ける方は殆ど王家の方々のみとされていました。
「こんな高価な物を私に...本当によろしいのでしょうか...」
「アンネリーゼ、気にしなくていい」
「に、似合いますでしょうか?」
付けてみて後ろを向いてみる。
そうしたらエリオットは嬉しそうな声で
「よく、似合ってるよ」
「ありがとうございます、大事に致します」
とアンネリーゼはほっとして言うと
エリオットはアンネリーゼを抱き締めて髪にキスを落とした
「エリオット、様」
「アンネリーゼ、可愛い」
「そ、そんな事は」
「1秒ずつ、愛しさが増していくんだ、アンネリーゼが可愛くてしょうがない」
そんな事を言われてしまったら動けなくてしまう。
アンネリーゼはエリオットの腕の中でぐるっとエリオットの方へ振り向いてみた
エリオットはアンネリーゼの頬を撫で
蕩けた瞳で見ていた。
美しい青の瞳はまるで夜空のようにキラキラとしていた。
「初めて会った時はとても愛らしい姿で可愛く、私の心を救ってくれた。今は美しくもあり可愛いよ」
「え、エリオットさま...はカッコいいですわ...皆様の憧れの方ですし、お優しく...」
「優しくしているのはアンネリーゼだからだよ」
「え...?」
「アンネリーゼは私の最愛だから...幼い時からずっと」
「エリオット様...」
「愛しているよ、いつか、私と一緒の気持ちになってくれたらと思う」
突然の言葉にアンネリーゼは頬を赤らめて
キュッと服の裾を掴んだ。
恥ずかしいとかではなく、なんだか心が
何かを忘れている、そう言っていて
嬉しいには嬉しい。
エリオット様は好感も持てるし
とても素敵な殿方で、皆様の憧れで
私が同じ気持ちになっているかと言われると
肯けないけれども
「エリオット様、私もエリオット様の事が好き、だと思います」
「愛しているではまだなんだね?」
「申し訳、ございま「謝らないで」え?」
エリオット様は頷き、それは当然まだ愛しているではないだろうと思っていたという
「出会ったばかりなのに一方的に愛していると言われて違和感しかないだろう」
「そ、そんな」
「でも、私はもう」
君以外の人を愛するということは考えられない。
こうして愛しいと思える気持ちはもう
「私、エリオット様に出会えてとても幸せですわ」
「アンネリーゼ...」
「王子様は遠い存在でしたのにこんなにも近くになんて想像していませんでした。私はお側に居られるなんて今でも思います。エリオット様、これからもどうぞ私とお過ごしくださいませ」
「ありがとう、今はそれだけでも」
その言葉だけでもとても嬉しいよ
と言い、アンネリーゼの頬にキスをした。
エリオットは本当にアンネリーゼが好きで好きなのですが、まだアンネリーゼは愛しているがわからないと思います。
徐々にわかるようになると思われます。




