街の中で
デート!デート!とにかくいちゃつく2人!
従者と侍女に茶化されながらも屋敷を出て街に繰り出した。
エセルバート領は、王都に近いので比較的には中心部は人口が多く賑やかな街である。
人柄が良い人が多く領主のエセルバート伯爵家の者に対しては顔見知りでとてもいい領主様だと優しいしよく相談に乗ってくれると言ってくれている。
街で合うとついつい皆に囲まれて話しかけられてるということが多々。
「アンネリーゼ様!うちを見ていってください!」
「アンネリーゼ様!ようこそ!」
「まぁ、今日も可愛らしいわ!」
「エセルバート伯爵様は元気ですかい?またいらっしゃるよう言ってください!」
「皆様、ありがとうございます」
「...」
王子様であるエリオットは変装して街に来ているのだが、何せ注目されているのはアンネリーゼ。王子様が置いてけぼり状態であった。
エリオットは思った、ものすごい人気で、人柄の良い伯爵家はさぞ、縁談を結びたいという貴族が多かったのだろうと思うとなんだか、機嫌が悪くなってきた。
「エリオット様?大丈夫ですか?人が多いので人酔いしていらっしゃいませんか?」
アンネリーゼはエリオットの様子が静かでオロオロとしていて、心配そうな顔をしている
「大丈夫だ、それよりもアンネリーゼは皆に好かれているのだな」
「私ていうよりもお父様、エセルバート伯爵がですわ、皆様に話しかけ、悩みをよく聞くのです」
よく、お忍びで来ているのに皆様にはバレバレでそんなエセルバート伯爵に好感持てると言ってくださるのですよとアンネリーゼが言う
「エセルバート伯爵は貴族の中でも温和な性格の持ち主だから友人が多いと聞く、私もそんな人柄が好感持てる」
「ありがとうございます、お父様喜びますわ」
「アンネリーゼは父上に似ているな」
「よく言われますわ、髪と顔は父譲りで目は母譲りでして」
「両親の良い所を貰った」
ふっとエリオット様は笑い私は頬を赤らめた。
容姿を褒められることは多いけれどもエリオット様に褒められると照れてしまう
「エリオット様はお美しい髪ですわね」
「髪、か?そんなに褒められたことはないな」
「えぇ、黒曜の髪が滑らかですわ、指通りが良さそうで...」
女の私が嫉妬するぐらいの髪の質の良さですわねとコロコロと笑う
そんな冗談をアンネリーゼをみてエリオットは
「アンネリーゼの髪は金で美しいよ」
髪のひと房をとり、それにキスを落とした。
ここ、街中なのですが、殿下...!!!
「エリオットさま...!!」
「ふふっ、可愛らしいな、アンネリーゼは」
「もう!もう!もう!!」
ぽんぽんと拳を軽く胸元を叩いてアンネリーゼは怒った。
そんな様子を見てしまった領民たちは
アンネリーゼ様、結婚してしまうのかな、いや、むしろ結婚しろ
と和んでいたとな
甘さが半端ないですよー!




