母の葬儀の日。
雨が降っている。雨を見るのはこんなにも久しぶりだ、、
煙が登っていく空を見上げる、あの煙は
母が焼かれてる煙なのか、それとも、母の中の怪物が焼かれてる煙なのか、私は考えていた。
親戚が集まってきて、、菜月ネェちゃんに皆が頭を下げている。菜月ネェちゃんが、泣いている。
親戚もシクシクと泣いてる声がする。不思議と私は涙がでない。私の中にいる怪物がさまざまな進化をとげ、涙さえも枯れさせた。
私と同じく、涙をこぼしてないやつを見かける弟のカズキだった。あいつの心も怪物に食われてしまったのか、どこか、ボーっとした表情だった、
私は高校の制服に身をつつみ、葬儀なので、スッピンだった。カズキは高校にいってないので、黒い服を身につけて参列をしている。
あの日ぐらずしで、母が病院の屋上から飛び降りて亡くなったのを聞いた。楽しいはずの食事はカズキの射精と母の死の報告で終わりを迎えた。
菜月ネェちゃんはずっと泣いていた。
菜月ネェちゃんだけがずっと正常だ、、、私達は怪物だ、、、人間が作りだした、言語という言葉で会話するのだ、、
「この度はご愁傷様でした。」後から声がした。
カズキのカウンセラーの高野さんだった。高野さんはカズキが、引きこもってた時に来ていたカウンセラーの人だ、
「やっぱり、貴方とカズキ君は似てるわねぇ」
今ならその言葉が分かる気がする。
「そうなんです。お互い持ってる怪物の制御がうまくできないんです。」
「そうね、、、菜月さんは、自分の中のモノをうまく飼ってるわよね、、、」
「はい、、そのようです。」
「あなた、カズキ君が引きこもりになった理由しってるの?」
「いや、実は何となくは、分かってるつもりです。
甘えてたいんだと思います。菜月ネェちゃんは、あ!菜月ねえさんは、高校生の頃に、父と母の営みを見てしまって、それが、ショックで家に帰らなかったみたいなんです。、カズキは、姉に甘えてましたから。。。ショックで、引きこもったんじゃないでしょうか?」
「本当にそうなのかしら?」
「え?」
「時計って知ってる???」
「時計?あの時計ですか??」
「そうそう手首につける時計、、時計というのは、見た感じシンプルでしょ?でもね?中は小さいパーツがたくさんあって、複雑なのよ、、それが1つでもかけると、動かないの、、」
「あー、、、はい、、、」
「人の気持ちも一緒、、見たかんじで判断してしまったら、、、大変よ、そして、人間の気持ちも同じ、1つでもかけたら、時計が動かないように、小さい気持ちも大事にするの、、だからね、、あなたの中の怪物を上手に扱えないなら、愛してあげなさい。」
私の中の怪物が、耳をすましてジッときいている。
「あの、、それって私の中の怪物が餌を欲しがったらどうすれば?いいんですか?」
「餌を与えてあげるのよ、それは怪物が苦手な餌かもしれないけど、餓死にはしないわ、」
「もう一度、カズヤと話してみます!ありがとうございました!!」
私は気づきを与えられ、カズヤの元に走った!
今度こそ、今度こそ、私はかわれるかもしれない。
次回、最終回になります!!
何卒引き続き宜しくお願い致します。




