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私の中で眠る承認欲求という怪物  作者: 百合香


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菜月ネェちゃんのセフレの噂は間違っている。

 

 「ねぇ!みのり?あんた、顔色悪いけど大丈夫?」


 「うん!平気だよ!でも菜月ネェちゃんこそ、大丈夫なの?今日、彼氏とか友達とか用事とか?」


 「だから、休みで予定ないって言ったじゃん!たまには!姉妹デート楽しもうや!」


 今日は土曜日、私は遥に言われた通り、文学系YouTuberのナナミンのブックカバーを買おうと思い。少し大きい街に出かける。


 菜月ネェちゃんには前日の日に明日、大きい街に出ると言ったら、私も休みだから行くって言って、ついてきた。菜月ネェちゃんとしては、弟の次に私が引きこもりか、母みたいにメンタルクリニックに行く事になるのが心配なのかもしれない。


 菜月ネェちゃんは昔から怒ったり、悲しんでる、素振りを見せた事がない。小さいときに私がワガママ言っても許してくれたし、カズキが甘えて、菜月ネェちゃんのおっぱいを揉んでた時も笑って触らしてあげてた。


 だから何を考えてるのか分からない部分もあるので、未知だ、今日も菜月ネェちゃんはオシャレだ、今日は、肩が出るオフショルダーの服ではなく、ベージュ色の服で真ん中の上の方に丸型の窓みたいなのが、空いてあり、Eカップの胸の谷間が少し見えてる。フロントカットアウトの服だ!


 下は今日は白のショートパンツだ、


私は姉と歩くときは、何を着ても、姉の色気には勝てないので、地味な服を着ることにしてる。


 今は駅のホームにいる。ホームにいる、全員が菜月ネェちゃんを見てる気がする。


 「ねぇみのり?ディッグドッグ最近どうなの?」


 「え?順調だよ、ほら見て、もうそろそろ9万人いきそうだよ!」


 「そうなんだ、良かった!やっぱり好きな事があるとさ!生きる力っての?そういうのが養われるよな!」


 「菜月ネェちゃんは好きな事ないの?」


 思えば菜月ネェちゃんが何かにハマってる所を見たことがない。高校時代はそれこそ、モテにモテて、彼氏がいない期間がないほどだ、家にもあまり、帰ってこず、彼氏の家に泊まったり、友達の家に泊まったり、セフの家で泊まったり、って聞いていた。


だがセフに関しては全くの誤解だったわけだが、


 「私には好きな物がないかな、まぁ、あるなら、」


 ここで電車が滑りこんできた。


 話はそこで中断をしてしまった、結局菜月ネェちゃんの好きな物が何なのか、聞けずじまいになってしまった。


 電車の中は、少しゆとりがあり、私は並んで座った。モデルみたいな整った顔の菜月ネェちゃんは、まわりの男の人たちから凄く見られてるみたいだ、凄く羨ましい!!私もその視線がほすぃー。。


 私だって顔は菜月ネェちゃんに似てて、整ってはいるが、何かが違う。


 私は隣にいる菜月ネェちゃんを見た、そこで私は驚愕した、本を開いている。何を読んでるのか分からないが、村田沙耶香の本じゃないことは分かった。


タイトルは本屋さんのダイアナ、という本で、

作者は柚木麻子と書いてある。


 私は小声で、「なに?その本?」って聞いてみた。


 「これね、今、ハマってる本でね、本屋さんのダイアナって本で、主人公が日本人なんだけど、矢島大穴って書いてダイアナって呼ぶんだよ」


 菜月ネェちゃんの赤いグロスのついた唇から、息を吐くように話してるが、ミントの香りがしてきて、遥と違い、ずっと嗅いでいられそうだった。


 大学生の女の子の吐く息をずっと嗅いでいようなんて、変態すぎると思い、頭の中でパッパッと払った!


 「この本の中で2人の女の子は成長をするんだよ!特に印象づいてる部分は、この世で命令できるのは私ただ1人っていう部分なんだぁ。」


 「どういうこと?」


 今度は私がピンクのグロスがついた唇で息を吐くように話た、私の匂いはどうなんだろ?今度アイツにかがしてみよーかな?


 「2人の主人公の女の子が苦難にいろいろ直面するんだけどね!その2人が愛読してる本があって!このような言葉があるのよ!私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ、、ってその言葉をうけて!2人の女の子が目覚めるのよ、辛い現実から、目をそむけずに立ち向かうの!私はこの本に出会って、考え方が変わって私ね!いろいろ、ふっきれたんだ!」


 私に命令できるのはこの世界に私だけ、それを聞いて、

私の中の怪物がうねるをあげるのを感じた。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

引き続き何卒宜しくお願い致します。

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