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私の中で眠る承認欲求という怪物  作者: 百合香


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遥の狂気が、今、みのりに迫る

 「みのりちゃん、今日もイオンいく?」

 

 遥は放課後になるとようやく、口を開き、私に声をかけてくる、学校の休み時間や昼休み、遥は私に声をかけてこない、その距離が居心地が良かったりもする。


 「今日はこれから、みんなが帰った後、ディッグドッグに投稿するやつ、教室の後ろで撮ろうと思ってさ!良かったらカメラマンやってよ?」


 私がそういうと遥はニッコリ笑っていいよぉと!言ってくれた。


 「なになに?佐藤?放課後、残んの??なら俺らの相手してくれよ?」


 「そうだよ?みのりぃ!たまにはさ、ほら、隣のクラスのさ、山田がお前と話したがってたよ」



 「コラコラ男子共!みのりはね!これから、遥と放課後、過ごすんだから、帰った、帰った、」


 男子達の口うるさいのを、女子の代表が制してくれて、みんな次々と教室から出ていった、ある者は部活に行く人、ある者はどこかに溜まって喋る場所を探していくもの、ある者は教室から出ずにそのまま、宿題をかたづけたり、予習復習をする者もいる。


 一方の私と遥は、机をくっつけてしばらく話す事にした。みんな、私と遥の関係を友達同士というより、クラスで孤立している、遥を助けるつもりで側にいると思ってるようだった。だがその方が都合がいい、私の聖人君子っぷりを見せることができる。


 え?なんで?聖人君子なんて言葉?しってるか?って?今日国語で習ったからだ。


 「みのりちゃん、あのね、ちょっと相談があるの?」


 珍しく遥が落ち込みながら言ってきた、遥が悩みなんてなんだろ?らしくないと思いつつ、どしたのぅ?って聞いてみた。友達の悩みを聞くのも私の勤めだ。


「この間、あったさ、ムーンバックスでの、出来事、覚えてる?」


「覚えてるよ?同じクラスのさ、佐伯君と矢島君が隣にいて、確か、佐伯君が、遥と同じ好きな作家の本を読んでたよね?村田沙耶香だっけ?」


 嫌な予感がする、私の予感は結構あたる、遥の口から佐伯の名字がでるということは、もしかしたら、もしかしたらだ、私は佐伯の机の方を見た。佐伯は帰ってるみたいだ。


 「あの、私、佐伯君が好きみたい。」


 きたぁー、嫌な予感は当たってしまった。遥は文學少女だ、好きな作家が被ってるってだけで運命を感じてしまう、たぶん、


 「そ、、そうなんだぁ、なんか遥にも春がきたんだね、それでそれがど、どうしたのよぉ」


 私は動揺している、もし遥が、佐伯と付き合いでもしたら、絶対に遥との時間は短いものになってしまう、そうなったら私はイオンや、街中で普通の女子高生Aになってしまう。隣に、地味な遥を置くことにより、私は引き立つ、スポットライトの遥を失うわけにはいかない。


 「あのねぇみのりちゃんってさ、男友達、多いでしょ?だから佐伯君が好きな物なにか?調べてもらえないかな?」


「え?わ、、分かったら、どうするの?ぉ」


「告白してみよーと思う、佐伯君の好きな物をあげて」


「え、、えぇー、は、、遥って結構大胆だねぇ、でも、男友達に聞いてもいいけど、佐伯君もさ!あんまり人と話さないタイプだからさぁ、分からないんじゃないかなぁ、、ハハハ、」


 私は乾いた声で笑っていた、遥が何だかドンドン遠くにいくみたいで、私は何だか怖くなっていた、いや私が怖いんじゃない、私の中で眠る怪物が怖がってるのかもしれない。


「とにかくさ、、まだ告白とか?早いんじゃない?第一ほらさ?村田沙耶香のファン同士だからって何も、そこで?決めなくてもさ?」


「うーん、それだけじゃなくて、なんか運命をかんじたんだよね、今日もずっと、佐伯君の方ばかり見てた、」

 

「そ、そうなんだ?うーーん、、、いやぁ、遥には

もっ、、」

 

「私が隣にいてやってんのに?嫌がるの?」










 うん?私は話すのを遮られ、言葉を失った、だんだん血の気が引いていく。


「私、いつもみのりちゃんの側にいてさ、役目!果たしているよね??え?そうだよね?」


 私はうまく呼吸をしよーと、息を吸うがうまく、呼吸が吸えない、向かいに座ってるのは遥なの?


「この間、ムーンバックスで佐伯君の事?からかってたの?」


「な、、、、なんのこと?遥、、役目ってそれに、からかったって、、」


「みのりちゃんのお胸、大きいよねぇ、太もも、もさちょうど、いい感じの?ムチムチ?こんなの男子みたらさ?誰でも、恥ずかしいって思うよね?」


 遥の顔が近い事が分かる、私は少し息を吸うたんびに、遥の口からするであろう、お弁当に入ってたブリの照り焼きの匂いが鼻につく。


 「遥、、、なんか勘違いしてるよぉ私は、いつも遥の事、友達だと思ってぇ」


「友達だと思ってるなら、佐伯君の情報を持ってきてよ、」


「分かった、分かったから、、うん、うん、」


「ねぇ、みのりちゃんと私の関係が偽善なのは私とみのりちゃんだけの秘密ね、だって女の子は秘密を教え合うことで!絆は深まるでしょ?もし私を裏切る事があったら、、、みのりちゃんのディッグドッグってどうなるんだろーね?」


「分かったよ、、、、」


 私の中の怪物が初めて人を怖がっている。怪物は背中を丸めてしまったようだ。私は佐伯の情報を遥に渡さないといけない。


でなければ!私のディッグドッグの投稿に遥は何をコメントするか分からない。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

続きはまた明日になります。

また宜しくお願い致します。

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