前へ目次 次へ 144/187 「装甲ペガサス」 ペガサスを駆る騎兵の天敵は、翼を狙い矢を放ってくる射手だ。 そこで飛行隊の新たな指揮官、ラルヴァは考えた。 ペガサスたちに、射落とされないほど頑丈な鎧を着せればいいと。 翼まで鎧を着込み、矢を弾く鉄の体を得たペガサスたちは、かわりに大空を素早く飛ぶ力を失った。 その結果、八ヶ月も緑壁の西側を攻め続けた飛行隊は、思いつきの提案で半日もかからず全滅してしまったのだ。 十年の戦争、緑壁は常に、難攻不落の砦であり続けた。 ――十年戦争、緑壁の戦いにて