夢見た理想は叶わない
私はただ平和で魔族や人間や獣人やエルフ達が笑いあって争いの無い世界を作りたかった。
それを夢見て魔族をまとめ、弱い種族には手を出すな、彼等は我々と同じく生きて死ぬ、種族は違えど同じ生命だからと言い良き隣人になろうとした。
だけど、彼等は我々が伸ばした手を振り払った。『魔族は敵だ』『嘘を言うな』『忌々しい魔族には血の報いを』『散々殺しておいて何を今さら』と石を投げた。
どうして拒絶するの? どうして仲良く出来ないの? 同じ世界に生きる命なのにどうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして ? どうして?
分からない、優しく歩み寄った我々は何で血を流さないといけないの? 分からない、そうしている間に同族は殺され続けた。
―――あぁ。そう、分かったわ。彼等が悪いんだ、手を伸ばして振り払ったらその手をもぎ取りましょう、石を投げられたら投げ返ましょう、罵詈雑言を言われたらその口を引き裂きましょう。そうすれば平和になる、平和になるのだから
―――――――――――――――――――――――――――――――――――コロシマショウ。
私の中の理想は砕けちり、私は私を捨てました。
いつしか私は『魔王』と呼ばれました。魔族の王ならそうよね。みんな私を避けた。
だけどね、一匹のドラゴンが側に居たから寂しく無かった。
一緒に平和な世界を作ろうって言った。側に居てくれるって言った。
でも、貴方は私から離れた。
『もう止めよ? 君は壊れてる、止められなかった私の罪だ』
分かってる、私は壊れてる、分かってる、だから私をコロシテ?




