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【連載版】エミリアは除け者にされていた―伯爵令嬢が婚約者たちを見切るまでー  作者: 雛雪


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【後日談】②ローラ

30秒で読めます。

 違うの、貶めるつもりはなかったの。

 ただ、ほんの少しだけ、優位に立ちたかっただけなの。


 私は自分の愚かさのため、大切な友だちを失ってしまった。


 美しく、賢い、エミリア。

 自慢の親友だった。


 でもでも、あなたが出来すぎて、ほんの少しだけ嫉妬したの。


「エミリア、あまり頑張らなくていいのよ。無理すると倒れるわよ」


 本気でそう思って心配してた。

 だけど、それがいつの間にか、

「エミリアは真面目すぎるのよ、少し鬱陶しいわ」となっていた。


 私はマイクが好きだった。

「デイジーって女を知ってるか?あいつ、お堅い振りして、やることやってるんだぜ。胸はでかいけど、知能は足りないよな」

 そんなこと、思っていなかった。

 でも、マイクに好かれたくて

「そうよね、下半身はゆるそうよね。私は無理だわ」

と、同調してしまった。


「本人のことをよく知らないのに、そう決めつけるのは品性が下劣過ぎるわ」

 エミリアはマイクの言葉を一刀両断した。

 私は何も言えなかった。


 高潔なエミリア。

 でも、眩しすぎるのよ。

 誰も彼も、あなたのように生きられない。


 マイクたちと集って、あなたを貶めて笑う。

 なんて、楽しいのかしら。


 あなたの婚約者も弟も、あなたについていけてないじゃない。

 清廉だけど、馬鹿なエミリア。


 あなたが大好きで、大嫌いだったわ。


「ローラ、いつもありがとう。あなたが励ましてくれるから、立ち上がれるわ!あなたに何かあった時は真っ先に助けに行くからね。大好きよ、親友」


 もう、その言葉も聞くことはない。


 あなたの、「ローラ、好きよ」という言葉がリフレインする。


 もう私の傍には、あなたはいない。

明日はマイク君。

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