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overcast  作者: 街幸カルト
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瓜二つ

宴の様に騒がしかった晩餐も終わりを迎え、リンノは久しぶりの満腹と酒の甘い匂いに眠りに誘われる。

「華鈴、リンノをよろしく頼むわよ」

「はい、黒瑠様」

華鈴はリンノに寄り添う。

クロウディウスが何かを思い出したように黒瑠に声をかける。

「黒瑠様、少しお暇をいただきます」

「いいわよ。いってらっしゃい」

「失礼します」

クロウディウスは部屋から出る。

黒瑠は華鈴に声をかける。

「私は先に戻るわ」

「はい。いい夜を」

黒瑠は微笑み部屋から出た。

聞こえるのはメイド達が皿を片付ける音だけ。

「華鈴様もお休みください。リンノ様は私が見ます」

メイド長のファリダットが言う。だが華鈴は首を横に降る。

「いいよ。私が受けた事だ」

「はあ…。失礼します」

ファリダットは顔を下げ持ち場に戻る。

「…」

華鈴はリンノの束ねられていた髪を解いた。

…そっくりだ。『姉さん』に。

「ん、ん……」

リンノが唸って、目をかく。

「…あ…」

「ん? あ、華鈴…」

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