変態と変態と変態と変態と一般人(?)
再び興が湧いたんで投稿します。優しい目で見てもらえれば幸いです。
「タクシーそろそろ来ると思うけど、来たら静かにしてね」
「わかりました。あっ、でもその間暇なのでダンボールの穴から私の穴でも弄ってください」
「うん、私はスマホ持ってるから暇じゃないんだ。トランクに入れさせてもらうね」
公園の入口までダンボールに入った箱髪…じゃなくて陽乃牝を運ぶのでだいぶ時間がかかったからか、そうこうしてるうちにタクシーが来た。運転手さんに許可をとって陽乃牝の入ってるダンボールをトランクに乗せようと試みる。が、ひ弱な私では女性といえど人が入ったダンボールなど持ち上がるわけなく、見かねた運転手さんがやってくれた。その際に運転手さんの指がダンボールの側面の穴に入ってて少し冷や汗がでた。こわっ。
「お嬢ちゃん、ダンボールの中なんか濡れてたけど大丈夫かい?」
「ははは、大丈夫です、ハハハ」
怖っ、2つの意味で。なんで濡れてんの?
そういや運転手さんは軽々とダンボールを持ち上げてたなぁ。なんかスポーツとかやってるんだろうか?うん、微塵も興味がないな。
数十分後、箱爪邸に着いた。疑っていたわけではないけどホントに箱爪邸で通じるとは。運転手さんに陽乃牝(inダンボール)をおろしてもらう。代金はダンボールの中から陽乃牝が福沢先生を渡してくれたのでそれで払った。なんか湿ってた。
「邸って言うからにはすっごく大きいとは思ってたけど、ここまでとは」
箱爪邸はかなりでかかった。何かに例えようにもこれに匹敵する建物を田舎住まいの私は知らないからとにかく大きいとしか言いようがありません。学校何個分だろう?
唖然として立ち尽くしてるとおもむろに正面の巨大な門が開き、着物を着た女性が出てきた。その女性には見覚えがあった。名前は知らないけど私の通う箱髪高校の理事長だ。ということは、とてもそうは思えない程若く見えるが陽乃牝の母親ということだろう。確かになんとなく母性は感じるが。
「あっ、母上ただいま」
ダンボールの中から母親の気配を感じ取ったのか、特に憚ることなく普通に呼びかける。すごいなぁ。私が陽乃牝の状態だったらそんな堂々と母親に話しかけれないよ。そこに痺れもしないし憧れもないけど。
「おかえりなさい、腐れま○こ」
いや、それ母さんに言われてるかよ。
「こ、こんにちは」
相手が自分の通う高校の理事長ということもあり緊張で声が少し震えてしまい、かつ時間に合わない挨拶をしてしまった。
「ほぅ」
理事長は私を見ると一瞬驚いたような顔をし、その後すぐに何か品定めでもするかのように私をまじまじと見つめてから静かに微笑んだ。
「娘がご迷惑をおかけしました」
理事長はごく自然に頭を下げた。
「い、いえ」
理事長の見本のような綺麗なお辞儀を前にして私は少し萎縮してしまった。
「今日はもう遅いですし、今晩はうちに泊まっていて下さい」
もうそろそろで3時を過ぎる。このまま家に帰ったら5時近くなる。一連のことで疲労もそれなりにある。でも、危険性こそ身元はほぼ保証されてるようなものでないけど、たいして親しくない、ていうかほぼ今日が初対面の人の家に泊まるのは抵抗がある。
「理事長である私が生徒であるあなたをこんな時間に帰して何か事件でもあったら一大事です。悪いですけど、帰す気はありませんよ?」
理事長にこうも言われて、そもそも自分で帰るすべを持たない私はお言葉に甘えることにした。ていうか、私が箱髪高校の生徒だって知ってたんだ。特に悪目立ちしたりしてる自覚はないし全校生徒全員覚えてる?
「えーと、じゃあお世話になります」
「はい。その糞娘はそこにほっといて下さい。後で回収にきます」
「あ、はい」
巨大な門をくぐるといかにもな感じの庭園が広がっていて100mくらい先に本邸と思わしきこれまた巨大な建物が見えた。特に会話もなく、ゆっくりと歩いていく。ところで、理事長って何やる仕事なんだろう?わからないからアニメとかに出てくる理事長のイメージなんだけど正しいのかな?
ようやく建物の玄関口前にたどり着くと、理事長はすぐには戸を開けずその場に立ち止まった。理事長は鍵でも出そうとしているのか着ている着物に手を伸ばしていた。こんな豪邸だし、セキュリティの観念から少し家を出るだけでも戸締まりをちゃんとしてるのだろう。と、思っていた時期が私にもありました。次の瞬間、衝撃的なことが起きた。
「失礼します」
その理事長の言葉のすぐ直後、理事長の着ていた紺を基調とした高そうな着物は姿を消し、代わりにとても人間味を感じる薄橙色が現れた。起きた事実を端的に言えば、理事長は着物を脱ぎ全裸となったのだ。
「ふぇ?…え、な、何をしてるんですか?」
落ち着いてとは言えなくても、フリーズしなかった私を誰か褒めてほしい。先刻、公園での出来事でこれ以上に突飛なことは人生そうそうないと思っていたがこんなすぐにその幻想をぶち殺ろされるとは。え?疲れがピークを迎えた私の幻覚じゃないよね?
「何をと言われましても、私のような卑しい雌豚が人間様と同じように衣服を着て座敷にあがるなどとても烏滸がましいので衣服をパージさせていただきました」
私はきた道を全速で走り陽乃牝を放置した場所まで戻る。所要時間およそ13秒。運動神経の悪い私にしては驚くべく速度だった。
「ねえ、陽乃牝、もしかして理事長って」
「私の母上ですよ?」
その一言で理事長の人となりはおおよそ理解できた気がした。理事長のイメージがガラッと変わった瞬間だった。
再び玄関口まで歩いて戻ると理事長がよつん這いで待っていた。忠犬ハチ公?じゃなくて、
「何してるんですか、理事長?」
「私なんかが人間様と同じ二足歩行をするなど烏滸がましいと思いまして」
「一応言いますけど、理事長あなたもその人間様の一人だと思いますよ」
断定の形にしなかったのは、ここまでさも当然のように言われるとなんか断言していいのかわからなくなったからだ。多分人間。
「ふふふ、お上手なこと。寒いでしょう、どうぞ中へ」
全裸でよつん這いの状態でお尻をこちらに向けないでほしい。同性といえど見てはならないものが見えちゃいますから。ええ。
玄関を開けると絢爛豪華な内装が目を引きましたが、そんなもの比べ物にならないモノがあった。全裸の女性二人が三つ指をついていた。怖っ。
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