5話 啓示
ヒミコの言葉の後に続いた重苦しい静寂は、息が詰まるほどだった。
その事実は喜びをもたらさなかった。希望の光を灯すこともなかった。代わりに、それは運命の新たな残酷な悪戯のように感じられ、血を流す二人の心臓に真っ直ぐに突き落とされた重い鉄槌のようだった。
「四つ……」ジャンヌは完全にうつろな声で囁いた。彼女はゆっくりと両手を自分の腹部へと下ろし、清潔なシーツの上でその指先を震わせた。
ここ数週間の疲労、自身のBランクエネルギーの奇妙な変動、絶対的な呪いを打ち破ることを可能にしたあの強烈な母親の本能――その肉体的な現実が、一気に彼女に押し寄せた。すべてに説明がついた。しかし、わずか数歩先にある空の揺り籠を見つめると、このタイミングは完全な絶望そのものに思えた。
「この瞬間は……最悪のタイミングだ」ラッキーは暗く、かすれた囁き声を漏らした。
彼はジャンヌをさらに強く自分へと引き寄せ、彼女の首筋に顔を埋めた。そのオッドアイは大きく見開かれ、破壊された床板をうつろに見つめていた。彼は、長男と長女が虚無へと引き裂かれるのを目の当たりにしたばかりの父親だった。そして今、壊された巣(揺り籠)の中で、守るべき命がさらに四つもあると告げられたのだ。新たな命の喜びは、失ったばかりの命への、身を切るような恐怖によって完全に飲み込まれてしまった。
「ヨカとヒノラさえ取り戻せていないのに」ジャンヌは言葉を詰まらせ、ラッキーの腕を掴みながら新たな熱い涙を頬に溢れさせた。白いうさぎ耳が、純粋な苦悶にぴったりと伏せられる。「どうすればいいの……私たちは、一体どうしたら……」
「すべてを守るのだ」織田信長が言葉を挟んだ。その低く威厳に満ちた声は、抜き放たれた刃のようにパニックを切り裂いた。彼が一歩前に踏み出ると、彼の暗いオーラが部屋の空気を引き締めた。「アノマリーは貴様を殺すことに失敗し、支配することにも失敗した。貴様たちの血統が、抑え込むにはあまりに強すぎるからだ。貴様らには、今日を生き延びるべき『四つの理由』があり、家族が再び一つになるまで世界を破壊し尽くすべき『二つの理由』がある」
ジャンヌは顔の涙を拭った。そのピンク色の瞳が、冷徹で恐るべき決意に硬く引き締まる。彼女がラッキーを見ると、彼も頷き、そのオッドアイに同じだけの容赦ない執念を燃え上がらせていた。
「あの子たちを絶対に取り戻すわ」ジャンヌの声は今や完全に安定していた。「そして、この四つの命も絶対に守り抜く」
「なら、今すぐ動こう」ラッキーは肉体的な疲労をねじ伏せて立ち上がり、答えた。「手がかり(答え)が必要だ」
破壊された育児室を後にし、二人はまっすぐ月女神の神社(神殿)へと向かった。静かで神聖な宮殿の敷地は、彼らが生き延びたばかりの悪夢とは完全に切り離されているかのように感じられた。
ヒミコはすでに石の祭壇の前に立ち、彼らを待っていた。彼女はジャンヌの凄まじい表情とラッキーの張り詰めた佇まいを見て、彼らの意図を瞬時に理解した。
「覚悟はできたようですね」ヒミコは端的に言った。
「ああ」ラッキーが答えた。「女神に道を指し示してもらう必要がある。儀式を始めてくれ」
壮大な石造りの祠の内の空気が、一瞬にして冷たく静まり返った。香炉から立ち上る甘い煙は、風に流されることなく、まるで銀の絹でできた柱のように真っ直ぐ、天井の開口部に向かって立ち上っていた。
ヒミコが一歩前へ踏み出すと、その表情は深く厳かになり、儀式的な威厳を帯びた。彼女は祭壇の前で膝を突き、磨き上げられた石に額を擦りつけてから、ゆっくりと立ち上がった。彼女が両手を高く掲げると、袖が滑り落ち、その手のひらから眩い純銀の輝きが爆発的に放たれた。それは、外の昼の太陽さえも霞ませるほどの光だった。
彼女は深く息を吸い込んだ。彼女が言葉を発した瞬間、その声は轟くような神聖な権威となって響き渡り、祠の木柱から埃を震わせるほどだった。彼女はただ呼びかけるだけでなく、その神の偉大なる古の称号、すべての尊称と敬称を唱え、呼び起こしていった。
> 「宇宙の崇高なる母よ、我らの願いを聞き届けたまえ!」ヒミコは聖なるリズムに乗せて詠唱した。「汝の真にして永遠なる名において、ここに召喚し奉る!」
> 「**大いなる嫦娥**、銀宮の輝ける妙なる淑女よ!」
> 「**聖なるアルテミス**、荒野と聖なる狩猟の従わざる主よ!」
> 「**慈悲深きセレーネ**、聖なる夜と星降る天蓋の守護者よ!」
> 「我らは汝を呼ぶ、出産の女神、生まれ出づる命と、弱き者たちの庇護者よ!」
> 「我らは汝を呼ぶ、荒野の女神、獣たちと隠されし小道の支配者よ!」
> 「我らは汝を呼ぶ、月の女神、潮汐と銀の宿命を紡ぐ者よ!」
ヒミコが公式な称号を一つ口にするたびに、祠の中の銀色の光はさらに明るく、さらに強烈さを増していった。石壁に刻まれた神聖な紋章はただ光るだけでなく、柔らかく、霊的な炎となって燃え上がった。
「汝の忠実なる下僕を見下ろしたまえ、夜の女王よ!」ヒミコは天に向かって声を響かせた。「汝の銀の光の下に生まれた双子の星が、論理の枠外にある力によって奪われました! 我らは汝の神聖なる眼差しを、聖なる啓示を、そして何者にも壊せぬ道を求め奉る! 姿を現したまえ、銀髪の母よ!」
ジャンヌとラッキーは息を呑み、拳が白くなるほど強く互いの手を握りしめた。祠全体が強力で古代のエネルギーに共鳴して振動し始め、女神の応えを待った。
物理的な観点からは、何も変わらなかった。甘い香の煙は今も銀の絹のように真っ直ぐ空気中に立ち上り、昼の太陽の光は天井の穴から差し込み、石柱は完全に静止したままだった。
しかし精神世界においては、突如として巨大な圧力が天から降り注ぎ、月の女神の祠へと叩きつけられた。
その圧倒的な重圧は凄まじく、ジャンヌとラッキーは息を詰まらせた。それは深く、縛られるような感覚であり、彼らが**血の契約**を交わした時に感じた精神的な牽引力と酷似していた――だが、今回はその百倍も強烈だった。まるで、目に見えない巨大な眼が彼らの真上で開き、彼らの祈りを聞き届けるために、神聖な眼差しが意図的に、そして完全にこの祠へと向けられたかのようだった。
突然、天井の開口部から一筋の純銀の光が放たれ、滑らかな石の祭壇の上に、一枚の厚手で白い紙を残していった。
重苦しい神聖な圧力は瞬時に消失し、祠は再び静まり返った元の姿に戻った。
ラッキーは前へと駆け寄り、震える手でその紙を拾い上げた。眩い銀色のインクの線が表面を能動的に動き回り、地図を描き出していた。しかし、その航路はいくつかの段階によって厳重にロックされていた。紙は全体のルートを示してはおらず、現在の目的地を無事にクリアして初めて、次の目的地が現れる仕組みになっていた。
「道が隠されている……」ラッキーは最初に現れた線を指でなぞりながら呟いた。「始まりは『ヘヴンリー・パラダイス(天上の楽園)』**、そこから**『北の大陸』へと繋がっている」
ジャンヌが彼の肩越しに覗き込み、最初の目的地を読み取ると、そのピンク色の瞳が冷たく鋭くなった。その美しく神聖な名に反して、ヘヴンリー・パラダイスは法など存在しない、不潔で忌まわしい場所だった。東の大陸と北の大陸の間の荒波に位置するその島は、犯罪者や追放者たちの暗く混沌とした隠れ家であり、まさにその名の完全な矛盾体だった。
ジャンヌはラッキーの手をきつく握りしめ、白いウサギの耳を後ろに伏せながら、冷たく絶対的な集中力をその瞳に宿した。
「どれほど無法地帯だろうと構わない。そこが私たちの最初の目的地よ。あの子たちを救いに行こう、ラッキー」
月の女神の祠の重厚な石段に二人の足音が響き渡り、ジャンヌとラッキーは中庭へと戻ってきた。彼らの悲しみは消えていなかったが、それは冷たく、決して折れない刃へと鍛え上げられていた。今の彼らには目的地がある。
幕府の私設ドックの端で彼らを待っていたのは、織田信長だった。東の海から吹き付ける激しい風が彼の黒いマントをはためかせていたが、この武将は絶対的な権威の山のように微動だにせず立っていた。彼の背後には、水面に横たわる巨大なシルエットが控えていた。
「ヘヴンリー・パラダイスのような無法の地獄へ向かうというのなら」信長は打ち寄せる波の音にかき消されぬ低い声で言った。「ただの商船で行くことは許さん。この幕府が誇る**絶対の最高傑作**を持っていけ」
彼は埠頭に停泊している巨大な船を指し示した。
それは大和艦隊の誇りであり、それを遠目にしたラッキーとジャンヌの胸に、一瞬だけ、苦くも誇らしい感情がよぎった。それは彼ら自身の創造物だった。数ヶ月前、彼らはラッキーの高度なニューラル・エンジニアリングの設計図と、ジャンヌの運動エネルギーに対する理解を融合させ、まさにこの船を設計したのだ。




