勉強の後は再び体育
今日2話目です!
ブックマークが増えてすごく嬉しかったので←ちょろい
再び俺はシナミィに治癒魔法をかけてもらい、次の授業に挑むためこっそり着替えていた体操服から制服に着替えて教室に戻る。
制服と言っても俺が着ていった私服で、特に学ランがあるわけでもない。
体操服もこの学校が指定したものでも何でもなく、一般的な動きやすい私服だ。
それにしてもシナミィはかわいいし、治癒魔法を使えるなんて…聖女かなにかかな?
あ、性格は抜きで。
お次の授業は確か生物・経済だったはず。
これは必要なのかって?
そう言われればそうなんだよね。俺も思った。盗賊に理科と社会は確かにいらないんだよ。
でもこれ結構重要な科目らしくて、生物については高等教育や中学校で受けた理科の話とは違い、もっと実践的かつ実用的なお話らしいのだ。
あ、あまり勉強の事は期待しないでくれたまえ。
ここで話すより授業受けた方が早いかもしれない。
じゃあ、なんでこんなに教科について詳しいんだっていう疑問が少なからず湧くと思うんだけど、これはマミーのおかげ。
俺が手当たり次第に教科についてママに聞きまくった結果なの。
勉強熱心えらいえらい。
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「こんにちは。テルマッド君。これから君の生物・経済を担当するバルコリアです。よろしくね」
「よろしくお願いします!」
「うん。大きな声で挨拶できて偉いですよ。」
俺の生物・経済(以降:生済)を担当してくれるのはバルコリアという名の紳士だ。
バルコリア先生は左目に金色の片眼鏡をつけており体には白衣を着付け、左手には少し長めの棒を所持している。
あの棒で突かれるのって結構気持ちいいって知ってた?
顔立ちはすごく整っていてなんかキラキラが出てるんだけど…見間違いなのかしら?
背は高く185程度。
すごく優しい声で、撫でられるような気分に抱擁される。
「君のことはシナミィさんから聞いています。あの人は、ああ見えてあなたのことを褒めていたんですよ。不器用な方なんです。」
なにそのツンデレ。
聖女やっぱり可愛すぎるんだけど。
「もし酷いことをしてしまっていたら許してあげてくださいね?」
そういってバルカッタ先生は少しはにかんだ笑顔を見せる。
うへぇ、バルカッタ先生イケメンすぎ…
「嬉しいです!」
俺も精一杯笑顔を晒す。
べ、別に対抗しようとかそんなこと思ってないけど?
「ふふ。君はとてもいい笑みを見せてくれますね。僕は嬉しいです。では早速ですが授業始めちゃいましょうか。」
「はーい。」
この生済の授業は1コマ50分で地獄の魔法授業と比べると1時間ほどの差がある。
なぜなら、魔法授業は50分から10分休憩の後、50分の訓練となっているからだ。
いや、普通に死ぬよこれ。
「まず生済についてですが、この村実は盗賊団ってしまってましたか?」
「えええぇぇぇええ??!!!!」
いい感じに驚けたんじゃね?
いや、でもどうかな、ばれたかな?あの人観察力ありそうだし。
「あれ?もう知っていたんですか?残念ですねー。
驚かせようとしたのに。あ、話を続けますよ。」
バレてたんかい。
一泊開け、咳払いをした片眼鏡は話を続ける。
思ったんだけど、片眼鏡似合いすぎだろ。俺自分の顔を見たことないんだよね。
どんな顔だろうなー。片眼鏡が似合う顔がいいなあ。
「なぜ盗賊なのに生物や経済を学ばなければならないのか。いいですか、ゆっくり説明します。
生物では人のリアクションや心理状況による人間の本能的行動などを学びます。これは拉致や拷問をする際、情報などを吐かせるときに便利ですね。」
偏りすぎじゃないですか、先生?
学ぶこと自体については間違ってないんだけど例が酷いな。
そんな拉致監禁なんかするわけなかろう?
な、なかろう?
「次は経済ですね。僕も習い始めは、これまじなんなの?ってなりました。経済は政治学についても少し程度触れますが、大半は計算学なんですよ。
貴族言葉で言うと数学とも呼ばれたりもします。この『計算力』は人を効率よく縛ったり、拉致や強盗などに要する、時間計算を可能とします。」
なるほど。数学かー。
これは意外だったよね。
基本的な計算は中学教育課程までは完璧なので経済はなんとかいけそう。
先生は拉致大好きって事はわかったけど疑問が一つ。
縛るための効率って何!?
ちょっと気になっちゃうんだけど!
けーど、先生の出す例はよろしくないよね?
ボク仮にも1歳なんだけど。
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「よし。授業はこれまで。明日から本格的なお話を始めます。」
「はーい。先生明日もよろしくお願いします!」
ふぅ。おわった。
この授業の合間の10分が暇だなあ。今日の魔力も使い切ったし魔力鍛錬もできないときた…。
あれやこれやと考えているうちに廊下を誰かが歩く音が耳に入ってきた。コツンコツンと気持ちのいい音だ。扉が開き、その人を見ると俺は言葉を失った。
「よろしくね。テルマッド。わしはバラガという。」
「よよ、よろしくお願いします!!」
「ふふふ。驚かせてしまったかな?」
いや、失礼なことだけどこれは驚いてしまった。
入ってきた男性は60代前半のおじいちゃんだ。
でも普通のおじいちゃんとは思えないほどの傷が大きく分けて2つあったのだ。
顔に大きく開いた傷口が左上から右下へと切り下がっている。その傷は左目の黒い眼帯から見るあたり、視力までも奪っていったとみえる。
そしてもう一つは失った両足だろう。
これはインパクトが大きすぎた。松葉杖のような棒を両腕にかけてそれを完璧に使いこなしている。それでもだいぶ不自由そうだ。
現代でも両足を失った人は少なからずいる。だが、うちみたいな田舎にはいなかったし、いたとしても熊に片手を奪われたおじいちゃんぐらいだった。
見るのはテレビでの特集でみかけた時以来。
俺がそんな状況に置かれると思えばゾッとする。
でもその老人の目の奥は凄く澄んでいて闘志に溢れていた。
「わしこれでも剣術の実践してあげれるぞ?」
「え、でも…」
「ふふふ。よいよい。言いたいことはわかるがこれでも第4師団長じゃぞ?実力は想像にお任せじゃ。」
そう。この人は第4師団の突撃部隊を指揮する師団長だ。実力はお分かりの通り。
ママとかパパを見てる限り師団長クラスは異常な戦闘力を誇っているはずだ。
この前俺に頑張れ若造と一番最初に声をかけたのもこの人。
「よし、早速じゃが実践行くぞい」
「は?」
ここの体育系はみんなこうなの?
読んでいただき誠に嬉しいです!
こっそり影から応援してもらえれば本望です!




