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体育系魔法少女…?

幼い頃を思い出す木の微かな香り。

部屋はすごく小さく、木製のイスと小さな机が教室の半分を占拠している。

黒板?らしきものの前には1段高い場所がある。

そこには教卓なのであろう机があるが、その他に目立つものは特にない。


なんとも言えない孤独感の中に俺は一人佇む。

外からは何かの魔物の鳴き声が遠くから木霊している。


イスとか1つしかないからな。

多分授業は一人で受けるんだろうよ。

1歳で授業を受けに来る子はどうせいないし、仕方ないかもね…。

でも大人数でわいわい授業するとか憧れたんだよな。もうちょっと大きくなればそれも実現するかも。


一人授業ってのには結構耐性があったりする。

知っての通り実家はドがつくほどの田舎であるために同級生が一人もおらず授業も体育もずっと一人だった。


全校生徒13人はいたから、体育大会とかは楽しかったんだけどね。それでも3年間の大半はぼっちで過ごしたわけで授業も孤独に受けることは割と慣れているのである。


それに先生と1対1は雑談ばっかりでなかなか楽しいんだよねー。

今回もそんな感じになるといいな。




しかしそれは淡い妄想に終わった。




「おはよう、テルマッド君」


「お、おはようございます!」


授業に来てくれた先生は若く、目は綺麗な赤色。

色々なものを見て培われた俺の品定目を使ってみてもかなり上等と思われるローブを体に巻いた美人だった。ローブの上からでもわかる美しいスタイルについ見とれてしまう。


品定目とは俺が田舎で育ち、遂にWi-Fiを手に入れ、PCをこの手に収めた時、ネットウィンドショッピングで手に入れた能力!


そして現れたのは美人な教師。

こりゃテンションあがるわな!

だってこんな美人は画面の存在だと思っていたんだからさ。


「今日から君の魔法授業を持つことになった、シナミィという。よろしくお願いする。」


「はい!僕はテルマッドと申します!魔法はあまり得意でないですがご教授のほどよろしくお願いします!」


Sっ気も悪くないぜ!


「元気があってよろしい。では早速校庭に出ます。」


「えっ…」


いやいや早すぎんだろ…予想はしてたものの、自己紹介だけして急に体育ですか?!


うーん…でもま、座学より体を動かしたいのは本音だし、いつかは座学もあるだろうから、ここは贅沢は言えないなー。

あと17年も時間はあるんだ。

めちゃめちゃに強くなって自由を手に入れてやるぜ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『不死身の伯爵(フェニックス)


「ぐっはっ…」


「まだ立てるはずだ。その程度で魔法を使えたといい気になっていたのか?」


俺があっさりやられたところを見て、自身の体にシナミィから軽い防御魔法をかけられた。

その効果は少し程度、魔法に対する抵抗が増えるというだけのものだった。


「抵抗力上昇魔法をかけた。では再びいくぞ」


「……え?」


『不死身の伯爵(フェニックス)


シナミィは無詠唱で呪文を構成する。

無詠唱は一般的に、精密な想像と幻想する必要がある。俺も基本は無詠唱なのだが、上位魔法を無詠唱で放っているあたり、彼女は相当な化け物だ。


かわいいのに…


姿を現したのは灼熱を纏った大きな鳥だ。

爆風と熱風を周囲に巻き上げながら、鳥が4体上空に飛んでいる。

え?まさか飛んでくる系?


1発目は急に体に熱いのが当たったからわからなかったが、鳥は諸刃か!


「ゆけ」


『ピィィィイイィィ!!!』


綺麗な鳴き声で巨大な蝶が1歳児の体を襲う。

子供だが幼児だかなんぞ知らないといった模様です!


それにめちゃ熱いわ!

死ぬまではいかんが熱いし痛い。


翼の手裏剣は俺の服を、体を散々に傷つけた。

それでも当たるまいと、なんとか避け続け、火傷を負えば初級の水魔法ですぐさま治療。


その繰り返しが1時間ほど続き…


「よし。いいでしょう。これだけ耐えるとは聞いたよりもずっと良い結果でした。休憩を挟みます。次の1時間もここで実践授業です。」


さらっと爆弾を残し、俺に高度な治療魔法を施したシナミィは校舎へ戻っていった。





次の1コマはシナミィが植物使役した自然属性魔法の防御を俺の火属性魔法で突破するという内容だった。


が、結局反撃されてボコボコになったという防御に対しての矛盾を記しておく。

2歳児でこの強さは異常すぎるかな(笑)

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