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おわた…

正直1歳にとっては暇だった。特に強い奴らが村に攻めてくるわけでもなく、村の中で争いごとなんか起きた暁には村半分が壊滅しちゃうとか。


んなわけでなにかやることが欲しかった。このままこの村に何もせず住み付くわけにもいかない。


そんな迷える子羊達…つまり村の少年や少女には2つの道が用意されている。


1つはこの村に残り警備師団に所属すること。

これが大半だ。常におっさん達はどこかしらで子供を作ってくるので人手には困らないが警備隊が年老いて、師団員が減ってしまっては意味がない。

よって師団長直々の訓練を受けて各警備師団に配属されるという仕組みなのだ。


2つ目、この村を出て他の地域で盗賊団を作る。

この方法を選択するものは珍しく、そのうえ師団長クラスの人から承認を頂けなければ、この道を進むことはできない。


なぜ承認がいるのか。

それは外に出てこの村の所在を吐かせないようにするためでもあるが、一番大きな理由は盗賊団を作るために必要な技量があるか確かめるためだ。

あまりにも弱ければすぐに死んでしまうからね。


話を戻す。盗賊団を作らせることには意味がある。

他の地域で自分たちの身内盗賊団があればその地域を手っ取り早くテリトリーにすることができる。

それにその地域で、他の盗賊団や裏組織と交流が持ちやすくなる。


よって定期的に試験を行い、自分たちが生き残るために身内を利用する。よく考察すれば酷いやり方だが俺はあえてこの方法を狙っている。

だって今は盗賊という肩書きがあってまともに町も歩けないんだよ?ならここから一刻も早く逃げて強くなって新しい俺をみつければいいんじゃない!



って考えたのは2ヶ月前のこと。

忘れてたけどここは国一つを滅せる盗賊団『月蝶』。

他の国の盗賊団にもこれまで裏からの根回しを怠っておらず着々と傘下は増え、情報収集は国の諜報機関を超えるほど。


ということで単純に考えてみた。

俺が『月蝶』を超える盗賊団を結成したらいいんじゃね?ってな!!天才か俺!


親を裏切るのはあまりしたくないわけで『月蝶』と同じぐらいの勢力を持つ盗賊団が欲しいところ。そしてその2大盗賊団で、ある意味平和に盗賊世界を操作したい。

俺は平和主義者なんでね。こやし玉は必須。


今後の目標も定まったし、とりあえず試験に受かるための勉強と鍛錬しますか!残念ながら俺にはチートがない。ならば努力で埋めるしか強くなることはできないんだよ。


この村を出れるのは15なんだけどそれまでにこの村の学校で基本的な剣術や体術、それから盗術なんてのを教わる。これは10歳からとなっているので、まだ考えなくてもいい。

なら、やることは一つしかないな!




前の村を焼かれた時、まず一番最初に移動させたのはこの村の財産だった。そこにはあの大量の本も同様に

どうしてか移動して荷馬車に乗っていたんだよね。


最近になって考えてたんだけど、あの量の運搬を承っていた第6師団は比較的人が少ないんだ。第6師団だけで運ぶのってどれだけ強靭な肉体を持ってしても無理があるんだよ。

本だけでなく他の金銀、宝具まであるから魔法とかがないと無理でしょ。


ん、待てよ……魔法?そういえばここは異世界で魔物なんか、うじゃうじゃおる。

テンプレでいくと魔法がある!!!


っていうバカな考えのもと、1週間書庫に篭り続け資料を読み漁ったら、あった。


魔法!


早速飯も食べずに書庫篭りニートになった。

村のみんなが心配し始め、パパが様子を見に来た頃ようやくわかったのだ。


魔法の原理が!!


長くなるからだいぶ端折って説明すると、魔法は体内の魔力を使って想像を具現化させる。

こんだけ!ね?簡単でしょ?


それから3週間猛特訓した。だって魔法、使いたいやんか。アホみたいに瞑想と訓練を繰り返してやっと魔力を感知することに成功した。

その後はわりとぽんぽんとステップが進んだ。

魔法の肝は魔力感知と魔力操作。


魔力感知 クリア


魔力操作 クリア


生活補助系魔法 クリア


初級魔法全属性 クリア


威力調節 クリア


中級魔法 火属性クリア


中級魔法 雷属性クリア



という感じで中級魔法まで習得することができた。

ごく簡単そうに見えるけど、この間の睡眠時間は毎日1時間ほどだったんだ…


ちなみに中級からはそれぞれ、得意不得意の属性があるので許してほしいところ。

ま、こんな感じで魔法の訓練は着々と進んでいたんだ。


あの日までは…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



その日俺は村のはずれにあるいつもの潰れかけ小屋で魔法の特訓をしていた。

1歳なのに外に出歩いちゃダメ?


あー。僕の親が誰だか知ってるかい?


特に誰からも邪魔されることも発見されることもない。プラスパピーやマミーもお仕事で留守。

ならやろうぜ、中級から上級にするための魔法訓練!


上級魔法は屋内で絶対に使えない魔法だ。

まず中級と違って威力が桁違いすぎる。

ついでに消費魔力も。


ちゅーわけで、火の上級魔法を練習していた時の頃。

俺も結構人目につかないところを選んでたつもりだったし、後をつけられまいと注意してたはずなんだが。


「テルくんなにしてるのー?」


「ロザリー…」


コトンと首を傾げている愛くるしい幼女はロザリー。

特徴はピンクの髪の毛にツインテール。

服はメイド服のようなゴスロリーな感じに仕上がっている。


こう見えてこの子は俺より歳が上で今年で3歳だったはずだ。

親は確か、第3師団長バッガスの娘。

どうやったらあのヒゲからこうなるのかご教授こうむりたいね!


「なんで…ここが?」


「テルくんの匂いがしたの!」


おいまじか…ヒロインがヤンデレとかおじさんちょっときついよ?


実はロザリーを村の3歳ボーイ達から助けたのが原因ですっかり懐かれた。年頃の少年は可愛い子に意地悪したなるよなー。わかるわかる!


「とりま、あっちいってろ?な?」


「む。おねいさんにそんな口聞いていいのかな??」


「あっ。ご、ごめんねロザリー!なんでここに?」


機嫌悪くしちゃうとかなり面倒くさいので素直に謝る。


「テルくんのおばさんがテルくん探してたからだよ」


「なん…だと?!」


そ、それはまずい。すごくまずい。

マミーを怒らせちゃうと村の警備師団総出で止めなければ、魔物の森の魔物が半分以上姿を消すとか。


いや、もう半分もいないんですけどね。


「よ、よし!行こうロザリー!」


「ひゃっ!!ちょちょっと、テルくん。」


「な、なに?!早く行かないとっ…」


こんな時に立ち止まってうずうずしてたら俺が殺されるんだよ!


「そ、その好きな人としか手を繋いじゃダメなんだよ?そうしないと子供が生まれちゃうんだよ?」


「は?」


この子の性教育はどういう形で行ってらっしゃるのだろうか、あのヒゲは。

少し甘やかしすぎだ。

田舎は子供がいないとダメなんだ、わかる?


「あのね、いいかい?子供を作る方法っていうのは…」


「こらぁああああ!!テルマッドぉぉぉおおお!」



あ、オワタ


投稿ペースが決まりました。


のちのち報告させていただきます。

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