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対魔法

いつの間にか1万pvです!

ブックマークもこんなに増えて実は泣いたりしています!


これからもよろしくお願いします!

「ビリビリするのはよかったわぁ♡」


俺が放った魔法は確実に奴を焦がしたはずだった。

俺の頬に触れていた仮面は木端微塵、分子レベルまで分解されていてもおかしくはない。


それに俺はかなり魔法に威力をつけた。

C級ほどの魔物なら多分形も残りにくいほどに。




この魔法は俺が作った魔法、いわゆるオリジナルというものだ。

そのため、既存の魔法のように抗体(レジスト)対魔法(リフレクト)が使えない。


ちなみに抗体(レジスト)は魔法に対する免疫を体につけることだ。


例えば火属性魔法を体に受けたとする。

そうすると体内の魔力が免疫反応を起こし、水属性の魔力を生成して体内に張り巡らせることができる。

これは意識的なものであり、自動的なものではない。


その耐性を持つためには先の例を使うと水属性の魔力を持っていなければ抗体を生成することはできない。

つまり、水属性の魔法、それも中級以上の魔法が行使できなければ抗体(レジスト)はできない。


そして抗体(レジスト)の弱点はこれのみにならず、オリジナルの魔法や伝説級、神話級の魔法には適用されない。


なぜか。


それはオリジナルはこの世にまだ認められていない魔法だかららしい。

よって抗体が効かない。

とか……ちょっと意味がわからないが。


伝説級、神話級はこの世に存在するかどうかがわからないからだ。確かにオリジナルで抗体できないのだから、名前からして偉大な伝説級や神話級に抗体できるはずがない。


そして対魔法(リフレクト)

これは既存の魔法に一番効果的な魔法をぶつけることによってその魔法を相殺するもの。


対魔法は正直あまり解明されていない。

火属性には水属性!とかではダメらしい。

それでも幾つかは見つかっているみたいだが、その対魔法を扱えるものが少ないので、解明にはそれほど力を入れていないとか。


そんなわけで対魔法でも俺の『放電(クラッシュ)』は受け止められないはずだった。

雷の抗体(レジスト)、土の魔力を保持しているとは思えない。


それならなぜ、この女は耐えたのか。


俺が推測するのは2つ。

魔法耐性だけが異常に高い。

魔法耐性とは言葉通り、魔法に対しての魔力が強い。

鑑定では攻撃力しかわからなかったが…なぜなんだろうか。


話を戻すが、この世界の人は8割方、大小含めて魔法が行使できる。魔法は魔力を使って行使するものだが、ある程度自分の魔力を制御できるぐらいの対魔力用魔力を保持しているらしい。


しかし、それも人それぞれ個人差があり一概には言えないのだが、この説が適しているのならこの女は色々な魔法を体で受けて耐性を高めていったはずだ。

もしくは生まれつき保持しているのか。


そして、今見る限りでこれが一番有力な説だと言える。


そして2つ目…あまり考えたくはないが、この女の体は魔力でできているということ。

それは凄く異質なこと。もし体が魔力でできているならば考えられることは一つだけ。


奴が魔人だということ。


魔人というのは体が魔力で支えられ、人の身から魔に堕ちた人間のこと。

魔物は動物が魔に堕ちた物だ。


動物が魔物となるには条件がある。

まずその動物が死にそうな状況に陥った時、身体にあるすべての魔力を消費して身体を魔物に堕とす。


それは今目の前にいる我の脅威に対する力を持ち、生命を守ろうとする自衛的本能。

しかし、それは大型の動物のみに与えられた能力。

この原理はまだよくわかっていないらしい。


森では大型の動物でさえも死にかけることなど日常茶飯事。よって魔物の数を減らすための討伐部隊が冒険者ギルドというわけだ。


ちなみに、我々が住む魔物の森も以前まで普通の森だったが、何らかの原因で魔物が発生し、そいつらが辺りの大型動物を死の淵際まで落としたそうだ。


今大切なのは人間が魔人へなるための条件。

ヒトの体内に存在する魔力をすべて体外へ放出すること。これが第一条件だ。

もしこんなことで魔人になってしまうのなら、俺は何回魔人になっていることやら。


最後の条件は枯渇した魔力の状態で魔人に心臓を貫かれて、魔人が保持する魔力をその人間の身体に注入すること。


人間が血液を身体中に送るのは心臓という臓器。

そして魔力を身体中に行き渡らせる役割を持つのもまた心臓。


魔によって魔の魔力を正の魔力が枯渇した状態の心臓に送ればどうなるだろうか。


魔力に飢えた体は魔力を欲す。どんな魔力でも喰おうとする。そうでなくては体がもたないからだ。

そして魔の魔力に身を堕とすと……魔人となる。


ただ本の知識なのですべて真実かどうかはわからないが、この話を聞けば第1の推測確率が大幅に低くなることに気づくはずだ。


「あなたの必死さはわかったの。だからちょっと静かにしときなさい。」


そう彼女が俺の耳元で囁いた。


「がはっ……があぁ…」


突然身体にあたる魔力の風。

いや、突風。

脳内の神経がぶちぶちと切れる。

眼前が眩み、耳鳴りが止まない。


「さ、儀式の始まりよ!」


あんな異質な魔力は初めて感じる。

ここまで異様で吐きそうな魔力を持ち、それを体外に放出し続ける者の正体は一体なんなんだ。






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