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最後の試練

今回は短めなので1日2話投稿となります。

いつもの村へ帰還した俺は1日自宅で睡眠をとってウォール街へ再び舞い戻った。今回もヤハーナさんと一緒だ。ホントにこの人師団の仕事しろよ…


「さて、坊っちゃま。今回のお題の発表は、まだと聞きました。」


ホテルのバルコニーに設置してある椅子に腰を預け、淡々とした口調で俺に質問する。まるで面接官みたいだ。


「うん。それでなんなの?」


「今回で…試練最後です!!おめでとう坊っちゃま!」


ヤハーナさんはパチパチと嬉しそうに手を叩く。いや、顔は笑ってないけどね。全く質問の答えになってないし。


「…まだ課題終わってないけど?」


はあ。と呆れた顔でこちらを伺うヤハーナさんは俺の後に言葉をつなぎ合わせてくる。


「今の坊っちゃまなら全然クリアできる。という意味での前祝いですよ。嬉しく思ってくださいね!」


「わかったからお題はなんなの?!」


ごほんと軽く咳払いをかましてヤハーナさん今までとは違う真剣な顔つきに変わる。うん、かわいい。


「はい。それはウォール街で1番有名である富豪アントラキスタスの所有する紅黒蒼石と呼ばれる宝石を盗んできていただきます。」


聞くからにエグそうなやつキタァァァ!


突っ込みどころ満載だけどまずは…まだ2歳児にこんなえげつないことさせますか?させませんよね。街一番の富豪ということはつまり街一番の有力者ということでもある。屋敷の守りはめちゃんこ硬い筈だし、その宝石の守りときたらそれはもうすごいだろう。そんなところを2歳児に突破させる気か?いやでもあの人達ならやりかねんしなー。


次は宝石の名前から想像する石の形や色だけど、赤か青か、黒なのか…ハッキリしろよ!!!



うん。おっけーわかった。それで自由になれるならば仕方ないな。意を決して…ってこんな思想がでてくるとは、いよいよ俺の頭もイかれてきたのかな?


「じゃあ行ってきます。」


「はい。くれぐれもお気をつけて。」


俺は前回と同様に窓の外から中庭へ飛び出て大通りへと駆ける。アントラなんちゃらとかいうヤツの屋敷はこの前俺が間違えて行った場所。そう、いわゆる貴族の住む1等地なんだって。


俺はこの前と同じ道を通り1等地を示す門まで来る。門の上には豪華な装飾が施されており、貴族の優位を見せつけているのであろう。


その門を業者が引く荷馬車の中に身を潜めてあまり目立たないように中へと侵入する。内側に入って一番早く目に飛び込んできたのは、一際大きな存在感を示す塔だ。他の立派な貴族の豪邸を蔑むかのようにそびえ立っていた。


近くにわりかし侵入が安易そうなマンションらしき集合住宅があったので、3階の空き部屋に入って窓の外からなんちゃらキスタスが自慢する塔の警備状況の把握に努める。ちなみに鍵はぶっ潰しました。てへ。


「さてっ…と、外に10人程度が周りをぐるぐると巡回しているな。まずはあいつらの目を欺かないと。」



10数人ほどの武装した兵士がアントラキスタス邸の周りを一定間隔開けて、時計回りで進んでいる。今回は3日間も試練のための時間を与えてくれているので、時間には凄く猶予がある。いつも通り1日だと思ってたからこれは嬉しい誤算だった。


それにしても警備に穴がねえな。

仮に外の警備隊を抜けることができたとしても中を巡回している兵士が多すぎる。中庭だけで6人、門前2人プラス事務員1人。今俺の位置から見えない場所にも多分数人はいるだろうな。


屋敷の屋内には廊下に窓がある。そこから観察する限り20人以上の顔ぶれが1階をうろついているようだ。心なしかこちらに来て視力も格段に上がった気がする。


難攻不落というのはこのことだな(笑)と思った。


「笑ってる場合じゃないや。」


幾つかは手立てを思いついた。3日もあると言えばあるけど、3日しかないといえば無いのだ。今回もお世話になるかもしれないな。






裏の人達に…



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