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かわいそうなピエロ

ブックマークまたお一人…嬉しい所存です!

リンダさんと別れた俺は裏道を抜けて見慣れた大通りへと出る。大通りは昼前でなのか、いくつもの食堂に人の群れができていた。その中、俺はゆっくり『山菜通り』と呼ばれる一本の本線へ向かう。今回はアプリを盗むという試練。


アプリは基本、山に木を生やして自生する。この前のガジャは概ね農作などで十分に収穫できるため、いちいち山のガジャを取ることはしないのだ。もし取り尽くしてしまえば森の生態系も崩れかけない。それほどガジャは動物の基本的食料になる。


話を戻すが、あの市場には農作物しか置くことはなく、今の俺のニーズにはあってない。

なら山菜…つまり山の恵みを生業として生きている人々から拝借すればいいわけだ。そしてその山菜を売る人のために作られた通りが『山菜通り』。一本の路地上にはアーチ状に天井が1面に貼られていて雨風を防ぐ。その光景は懐かしい日本の商店街を思わせる。


通りに入ると甘く酸っぱく、そして木の香りが漂う。人々はそれをも楽しみながら買い物をする。俺には無理だけどね。買いに来る人は女性か、老人ばかり。お目当の店を探し通りを歩くとその店は割とすぐ近くにあった。


アプリという果物は割とメジャーで森の奥に入らなくとも、かなりの数が実を結んでいる。それにより値段はかなり安価で味も美味しく、この市場は採りたてをその日のうちに売りさばくために鮮度も落ちることはない。だからアプリを売る店は数が多いので簡単に見つけやすい。


「さて、どうするか。」


この前みたいに雷で!ってわけにもいかない。なぜならこの通りには屋根があるからだ。俺の雷なら天井を破壊して他の市場に落とすことも可能だけど、天井を破壊し、尚且つ店に少しだけ雷がかする程度。

と言われると、いくら俺でも急に雷の強弱を変えることは不可能だ。


「ん?あれって…」


通りの真ん中ほどに少し広くなった広場のような場所があり、そこには見世物をする人々の姿があった。どれもユニークな格好をしており、日本でいうデパートのピエロみたいな。


大玉に乗ってお手玉を回す技や野球ボールほどの円球を番号の書いた札に当てていくとか、胸に収まるほどのボール…サッカーボールほどの大きさを持つ球でリフティングしたりとか。ってボールばっかりだな!


でも使えるぞ、アレ。


「ほーいほいほいー!」


「すごーい!おじちゃんこれお金!」


「おおー。ありがとう!」


子供にも優しいあの人にこんな酷いことするのは良く無いと思うけど、信じるよ。市場の人達を。


ひとつ言い忘れていたことがある。この市場の人たちは凄く団結力が強いと有名なのだ。火事が起こった時や万引き犯が出た時などは市場総出でそれを食い止める。それは今から万引きを犯す俺にとってデメリットでしかないのだが、しかし。

それを逆に利用してやれば良い。


ここでテルマッドの10分クッキング!


まず手頃なゴロツキを用意します。だいたいゴロツキはカバンや壺などを大事そうに持っている(偏見です)のでそれに思いっきり蹴りを入れてあげましょう。もちろんそいつらは怒り喚き俺を追っかけてきます。


次に全力で逃げましょう。しかし、身体強化を使ってはいけませんよ?なぜなら相手が僕を見失ってしまうからです。もし見失えば料理は完成しなくなってしまいますからね。ギリギリ捕まらない具合で走りましょう。


そのまま市場の前までこいつらを誘導し、あの広場まで突っ切ります。先ほどリサーチしていたアプリを売るお店はちょうど広場の横手にありますので、安心しましょう。なにを?しりませんよ!


ゴロツキたちは相当怒っていて、しかもガキ相手に追いつきません。それがいい調味料となり少し触れれば爆発寸前!危険ですので先ほどのボールに乗っているおじさんにバトンをタッチしましょう。


「こ、このおじさんにやれって言われたんです!」


「ええ?!」


「「このくそヤロー!!!」」


するとどうでしょう。おじさんはボコられると思いますよね?いや、それが違うんですよね。

その姿を見た町内の人々はピロとおじさんを助けようと武装しゴロツキたちに挑もうとします。

もちろんアプリを売っている人も例外ではありません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よっしゃ!とれたー!」


キタキタキタ!この爽快感!達成感!やりきったー。

俺は上着のポケットに入れたアプリを眺める。ツヤがあり美味しそうだ。さすが山菜通り。

俺は駆け足で裏路地まで戻りリンダさんのところへ向かった。じきにリンダさんが薄っすらと見える。


「リンダさん!」


「おー。テル。こちらへいらっしゃい。」


この人達は暖かい。息子のコワモテ達もどんなひねくれた奴らなんだろうと思っていたけど凄くいいやつだった。もうなんか謝りたい。


数分お喋りをしてから俺は、ヤハーナさんが帰りを待つ宿へと向かう。彼女、第2師団の仕事はいいのかな?


「ただいま、ヤハーナさん!」


「ん?ああ、テルマッドくんでしたか。ふわーあっ。んっ…。ふぅー、おはようございます。」


寝てらっしゃったか。起こしてしまったんだね。なんか悪いことしちゃったな。それにしても寝起きのヤハーナさんはエロいな、HAHAHA!


「さて、テルマッドくん、帰りましょう。第3の試練が待ってますよ!」


「は、はひ。」




エロいとか言ってる場合じゃなかったね。


お読みいただきありがとうございます!


ついに明日テストです…。

その中でも作者はこれを書き続けるという(笑)

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