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第1話 ~妹よそれはもしかするとただのカレーかもしれないぞ~

カレーと肉じゃがとシチューってほとんど同じ料理だと思う今日このごろです。


最近、漢字の間違いに気付いて訂正しました。

原減った→腹減った


自分で大爆笑でしたよ

「ただいま」


打ち上げで仲の良い友だち達にフラれた事をひやかされながらも、イメージ修正のためにしっかり二次会のカラオケにも参加して、家に帰った頃には夜の7時を回っていた。

家の明かりはついてるが返事は来なかった。

代わりに何かの香りがただよってくる。

これは......カレーか?

玄関を見ると、水色を基調としたウサギだかイヌだかよくわからない白いキャラクターが描かれてた靴が、一足脱ぎ散らかっていた。

......アユの奴。

俺はため息をらしながら、今脱いだ自分の靴と一緒にアユの靴も揃い並べた。

アユは6っつ下の俺の妹だ。アユは生粋のテレビっ子で、帰るなり、靴をほっぽってリビングのソファーにダイブし、テレビの電源を点ける。そしてほとんど玄関には赴かない。

だから毎日俺が靴を揃えている。

別にそれだけの作業をわずわらしく思うほど、人間性は低くはない。

ただ、自分もあのくらいの頃はそうだったために、しかっり注意できない自分の無力さと、もし大きくなってもこのままで、それのせいで妹が何かひどい目に遭うんじゃないかという不安が、ため息の源だった。

俺が玄関とダイニングを隔てる扉は俺から逃げるかのように横スクロールしていった。自動ドアってなんか切ないですよね


「遅いよ、お兄ちゃん」


扉が開くやいなや、トテトテと足音たてながらアユが迎えに着た。

オレンジの、内向きになる癖があるセミロングの髪は高めのポニーテールに束ねられていて、蒼い瞳が俺を鋭く睨んでいた白いTシャツの上から着ているピンクベースのエプロンは姉さんのミユイが作ったもので、所々に星やら例のキャラクターやらのアップリケが貼付けられていた。靴下は帰ってきてテレビを点けた後すぐに脱ぐ上スリッパもはいていないため素足で、

エプロンが大きいせいか、下は隠れていた。

「ただいま、ごめんなカラオケ行ってたら遅くなちゃって」


「えぇ!お兄ちゃんカラオケにいってたの?連れってくれれば良かったのに」


アユはオレンジ色の自分の髪の毛を人差し指でクルクルとしながら、不機嫌そうに口を尖らせる。

オレンジ色といっても決して染めたりはしていない。母が金髪で父が赤毛だったため、そのになった。


「あれ?そんなシュシュ持ってたっけ?」


アユの子供らしいポニーテールを束ねている、黄色と白のモコモコしたシュシュ指して尋ねた。

アユは急にに話を換えられた事に少し動揺したのか、瞬きを二回ほどしたと思いきや、とたんに顔がアイスように溶けていった。のろけの前兆だ。


「今日ってさ、ユー君の誕生日でね。プレゼントあげたらね、お返しってこれくれたの!」


アユは右手で上下にシュシュ振りポニーテールをパサパサと鳴らしながら、息継ぎをする度に声を高くしていった。

ユー君というのはアユの彼氏だ。チョコレートと一緒に自分の想いも贈ったところ、見事に成就したらしい。それ以来、可愛かった妹はどこにやら、日を増すごとに生意気になってくるし、姉からはテレビで恋愛ものの番組を見てると、かわいそうなものを見る目で、「まだ大丈夫だよ」と励まされる。

しかしすごいな、最近の小学生は。誕生プレもらってそれで終わりじゃないとはな。

何よりアユがしかっり喜んでるのがすごいよな、きっと百均かそこらで買ったものだろうに、髪留めは年中無休で必要だからな。俺なんか昨年のアユの誕生日に『小学生にでも解るプランク定数と光電効果』という本をあげてすごい顔されたのに。


「私のあげた手袋、すっごく喜んでくれてんたんだぁ!」


「手袋?」


アユは俺の反射的な呟きを質問と勘違いしたのか、「うん、お姉ちゃんと一緒に教わって作ったんだ」と無邪気な笑顔をしながらいった。その笑顔を見て、今は3月だって事を伝えることははばかられた。ミユイはきずかなかったのか?

二人の天然さは筋がね入りだからな。そんなことを考えているうちにいい加減腹が減ってきた。


「今日はカレーなの?」


俺はまた話をすげ替える

するとアユは待ってましたという感じのしたり顔を浮かべ、俺の手を引っ張ってダインフテーブルへ連れていく。


「残念、不正解」


アユは意地悪な子供の声でそういった。このパターンはまずいパターンだ。アユは料理の実力は確かだが、時々意味深な創作料理をする。

それがこういうときだ。不敵な顔で俺の手を引いてダインフテーブルへ連れていく。覚悟を決めよう。


「それで今日は何を創ったの?」


恐る恐る聞いてみる。


「今日は肉じゃがにカレーのスパイスを入れてみました。名付けて『インド風肉じゃが!」


ツッコミ所満載のその料理が後々、改良を重ねて俺の家の定番メニューとなるのは、また別の話。

次回は主人公を振った女の子が!

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