第0話 0って数字じゃないんだって!
次回はちゃんと小説します
もう最悪だ、自分でもビックリするくらいに。
終わりよければすべて良しって言うだろ。その反対だ、今日は。
だから最悪。せっかく何年間も積み重ねて確立した俺のイメージが台無しだ。
まあ中学校最後の日だったし、もともとそのイメージを捨ててでもっていう気持ちで臨んでたんだけど、あまりに最悪。
まあ例えるならさ、ドミノを2時間ぐらい並べていて、あと少しで目標達成ってところで、手が滑って全部倒しちゃって、自分で並べたものだけならまだしも、ちびっ子たちが悪戦苦闘しながらも頑張って並べていたドミノも巻添えになって倒れたぐらいの最悪さだよ。
……そんなことよりメシよこせって?白状だなお前。
そう言うなよ、愚痴を聞いてくれる人なんてお前ぐらいしかいねぇんだ。
……なんでかって?だから、俺にはイメージってのがあるんだ、お前には判らないか。
寡黙で成績優秀、人からの相談は受けるが、自分の事は自分で片付ける、趣味は読書、一人称は僕。そんな性格の人間がこんな愚痴学校の人間にしてみろ。教師ならともかく生徒にばれたら、裏表があると思われて俺の株が暴落だよ。
……結局何が最悪だったかって?
いやな、今日好きな子にコクったんだ。それで、ふられた。
なんだよ、悪いかよ。よく考えてみろ、中学校最後のイベントが『振られる』だぞ。桜散る青空の下、整った制服で、汗ばむ右手で真っ黒な卒業証書の筒を握り締め、想いをぶつけた果てに「ゴメンね」だぞ。酷いのはその理由だよ。
俺が「科学部」だからだってさ。
……しかたがないって?
いやいや、勘違いされがちだけど時代は科学にあるんだぜ。
確かに古典科学が終わり、現代科学が極められて科学に終着点が見えたとき、さらにそこから科学的魔法学のスープが生まれ、そこから派生した魔学的魔法学、いわいる一般的魔法が生まれた、そして現代の様々なところ、それこそ世界必需品として使われているさ。でも最近になって『魔学的観点からの科学』っていうのが、科学者や考古学者界隈で流行りつつあるんだぜ。
それも知らないで、古臭いから嫌い、だから付き合えないって言われたんだよ、俺は。
絶対見返してやる。科学に限界が無い事を見せ付けて惚れさせてやるんだ。
そうだ、卒業の打ち上げあったの忘れてた。じゃあそれが最後のイベントか
終わりよければすべて良し、じゃあ言ってくるわ、じゃあな。
……もう一回コクるかって?
するわけねだろ、イメージがあるんだよ。
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