いつだって不安だから。
「っつ・・・痛いよ・・・啓ちゃん」
基司は俺に引っ張られながら鼻声で言ってきた。
俺だって、基司は仁美だから安心してくっついていたことぐらいわかってる。
だって、俺とくっつく前はすごい仲良かったから。
正直あの2人が付き合ってるんじゃないかって思うほどに。
俺が不安になるほどに・・・
だけど、基司から歩みだしてくれた。
俺は歩みださなかったけど。
基司は来てくれた。
だから、俺は基司の笑顔を守りたい。
泣いている理由はたぶん
前、俺の家であったことが原因に違いない。
それに仁美だって俺は信頼してる。
ただ、俺は俺の前じゃなく、
仁美の前で基司は泣いていたことが気にくわないだけ。
基司はいつも笑っていた。
それって俺を困らせたくないだけ?
俺の存在意義が不安定になって
怖い
基司は俺のことを信頼してくれてないように見えてくる。
俺は基司のためだったら困ったっていい。
俺の前で泣いてほしい。
俺のことで嫉妬してほしい。
それなのに
「・・・ヒック・・・け、啓ちゃん・・・」
なんで俺がここまで怒ってるのか基司にはわかってない。
「基司」
基司の体が一瞬強張った。
俺は今いったいどんな顔をしてるんだろう?
「基司」
俺は愛しい恋人の名前を呼ぶ。
何度でも
「なんで?」
なんだかパニックに陥ってた俺に基司は言ってきた。
俺はだんだんと落ち着きを取り戻す
「基司は俺を信頼してない。」
「なんで?」
「俺は・・・基司のためならいくらでも困ってもいい。悩んだっていい、俺の前だけで泣いてくれ。笑うお前は大好きだし、愛してる。けど、他の顔も俺に見せてくれよ」
「・・・啓ちゃん・・・」
「ごめん、俺、啓ちゃんのことを信頼してなかったかも。これからはもっと、もっと啓ちゃんに甘えたいんだ。だめ、かな?」
「もちろんいいに決まってるだろ?」
「それと、もう俺前のことは気にしないことにしたよ。」
そう言いながら、涙をぬぐいながら基司は笑ってくる
「・・・啓ちゃん?」
やばい、こいつかわいすぎだろ。
「来い。基司。」
基司は何が何だか分からない顔をしてきた。
そして、俺が連れてきたところは・・・




