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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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Lo199.エールの子どもたち

 チーム名『エールの子どもたち』。

 闘技場にエールちゃんの孤児院の子達が2人、入場してきました。

 私も孤児院で会ったことあるので、知ってる子達です。


 1人はドワーフの少女、ノノ。

 ドワーフの女の子は男とは違ってヒゲは生えていません。この子は12歳ですが背が低く、8歳程度にしか見えません。

 小さい頃のドワーフは、ドワーフというより土妖精(ノーム)に似ているらしいです。かわいいですね。


 筋肉はあまりついておらず、ぷにぷにしててとても可愛らしい見た目ですが、片腕が義手であり、少し痛々しい気もします。

 鎧の類いはつけておらず、薄い服一枚と非常にラフな格好をしております。ちょっとえっち。



 もう1人はエルフの少女、ララ。

 こちらは純血ではなくハーフエルフなので耳は純血より若干短いです。

 16歳ですが、背は低く8歳ほどに見えます。つまりノノちゃんと同じくらいの身長です。

 こちらもスラッとしたエルフのイメージとは違い、ぷにぷにとした可愛らしさが見えて、まるで森の妖精のようです。


 こちらは露出の多いノノちゃんとは対称的に、だぼっとしたローブを着ています。かわいい。

 ただ、エルフなのに片耳が千切れているのが痛々しいです。


 ドワーフのノノ、エルフのララ。通称『ノラノラコンビ』。

 エールちゃんの孤児院で最強の2人です。


 エールちゃんが語ります。


「彼女達は奴隷商に格安で売られていました」

「え、そうなんですか?」


 あんなに可愛らしい見た目をしているのに、嘘でしょう?


「片腕を無くしたドワーフの子、片耳の欠けたハーフエルフの子。その時点で商品価値は半値以下です。それに当時は破傷風も患っており、患部は壊死してたから見た目も悪かったです。治すには買った以上の金がかかり、捨て値で売られていました」

「そんな……酷いです」

「そうですね。酷いです。あの子達の価値を全く分からず安く売っていたのですから」

「そっちなんですか!?」


 可哀想エピソードに対して、エールちゃんは非常にドライでした。


「彼女達に高い魔力があると見抜いた私は即座に買い取りました。そして育てた結果、たった1年程度でこの大会に出場する程の実力を身に付けました。やはりあの奴隷商人は節穴でしたね」


 エールちゃんが自慢げに語ります。いやこれ美談にするところですよね普通!?

 なんでそういう感じになるんですか!?


 2人とも妖精のような可愛らしい姿なので、観客がきゃーきゃーと騒ぎます。


「あの子たちかわいいー!」

「奴隷なのかな? いくらで売ってくれるかな」

「ちっこいエルフとドワーフ、しかも幼女。いいよねハァハァ」

「ああいう子欲しいなぁ。愛玩奴隷として飼いたい」


 おい人権っ!!!


 そうでした。ここは人間史上主義の国です。どんなに可愛くてもエルフとドワーフに人権はありません。

 彼らにとってはかわいい愛玩奴隷(ペット)と同じなのです。


「ふぁっきゅークソ国民」

「うーん、まぁ中世くらいの人権意識だよね……」


 現代的価値観を持つJKは流石にドン引きのようです。そういえば私達、身分は奴隷でしたね。忘れてましたけど。


「こうなれば、私達もあの子達を応援しましょう!」

「うん。そうだね!」

「というわけでこの横断幕を持ってください!」


 私はルナ子ちゃんにノノちゃんのイラストが描かれた横断幕を渡します。

 同様にきなこちゃんと西蓮寺さんにもララちゃんが描かれた横断幕を渡します。

 イラストレーターはもちろん、この私です!


「え、横断幕? いつの間に用意してたの?」

「暇だから用意しました!!!」


 はい。まぁ3週間も猶予与えられれば暇なわけですよ。

 その間、ただ無目的に落書きを量産するだけなのもしのびない。何か生産的なことをしたくなるわけですよ。かといって、この国で漫画描こうにも出版社への伝手も売り出す販路も持ってない。


 というわけで、絵師として時間を有効活用する為に孤児院の子全員のイラストを描いてました。

 決してロリコンだからじゃありません! これは実用的なのです!!!


 もちろん、ノノちゃんとララちゃんのイラストも描いてました。そして二人が【聖王御前試合】に出るにあたって印刷する魔道具を買い、このように旗にしました!

 代金はもちろんエールちゃん持ちです!!


「ほら、あそこにも横断幕がありますよ!」

「あ、ホントだ……エール様の絵まである。ってあれ孤児院の子達じゃ?」

「応援に来てるんですよ!」


 私達とは離れた観客席に、エールちゃんの孤児院の子達も来ていました。

 それぞれが私のイラストが印刷された横断幕を掲げて応援をしています!

 西蓮寺さんが言います。


「……チーちゃんの描く絵かわいい。グッズ欲しい」

「あ、グッズ化もしてますよ。会場の外で露店開いて売ってます」

「え、売ってるの?」

「はい。孤児院の子達が商売熱心でした」


 会場外は場所代を払えば露店を開くことが出来ます。エールちゃんの孤児院の子達がやり方を色々と調べて露店を開いてるっぽいです。全く、子供ながらやり手なものです。将来、あの中から商人が生まれるかもしれませんねぇ。



 さて、ノノちゃんとララちゃんが入場した後、もう一方からも対戦相手がやってきました。

『インテリジェントル眼鏡ズ』です。

 いかにもデータキャラっぽい眼鏡男子が、眼鏡をクイクイッとやりながら入場しました。


「ふっ、データによると我々の勝率は50%」


 なんかデータキャラっぽいことを言ってますが、勝率50%って何やねんです。


「ふっ、我々は2人とも剣も魔法も収め、オールマイティーなレンジで活躍できる魔法剣士です」

「それゆえにどんな場面でも臨機応変に活躍できます。ふっ」

「残念ながら貴方たちの勝率は0%……あるいは50%です!」


 いややっぱり勝率は50%のようです。何を言ってるのか分かりません!

 それに対してエルフのララちゃんが言い返しました。


「残念だが、ララたちの勝率は1000%だ! いくぞノノ!」

「おー。がんばるぞいー」


 ドワーフのノノちゃんがのんびり言いました。


 カァン! 試合のゴングが鳴りました!!


 インテリジェントル眼鏡ズはまず遠距離から魔法を放ちました!


「『ファイアバレット!』」「『アイスバレット!』」


 同時に放たれた火と氷の魔法がノノちゃんとララちゃんに襲い掛かります!

 それに対してノノちゃんはおもむろに地面に両手を付きました。


「『つちのかべ』」


 ノノちゃんとララちゃんの盾になるように、土の壁がゴゴゴとせりあがってきました!

 火と氷の弾丸は土の壁に当たり、あえなく霧散しました!!


「土魔法使いだと!?」

「くっ、こんなのデータにないぞ!?」

「こうなれば接近戦だ! ゆくぞ!!」

「ふっ、眼鏡で紳士な我らが参る!!」


 いや、予選から使ってたんですけどね。調べてないだけなんじゃないですか?

 そう、ノノちゃんは土魔法使いです。

 そしてララちゃんは……


 ララちゃんが懐から『種』を取り出しました。そして地面に投げつけます!


「命よ芽吹け! 『這いよるツタ(テンタクル・プラント)』!!」


 撒かれた種から植物のつるがニョキニョキと生えてきます!

 そして今、剣を抜いて近付いてこようとしている眼鏡ズの足に絡まりました!!

 2人は盛大にこけました!!!


「ずあー!」

「こ、こしゃくな……! こんなデータに無いことを……!!」


 いや、それも予選から使ってました。

 そう……ララちゃんは植物を操る魔法を使います! つまり森司祭ドルイドというやつなのです!!


 土と植物! 相性の良い魔法を使う2人!!

 そしてどちらも魔法使いというピーキーな構成なのに勝ち残ってきた理由は……!!!


「『つちのきょじん』」


 ノノちゃんがのんびりした声で魔法を唱えました。


 ゴゴゴゴゴゴゴ……!


 ララちゃんのツタが眼鏡ズの足に絡まり、時間を稼いでる間にノノちゃんの元に大量に土が集まっていきます!!

 彼女の周りを土が覆いました!


 そして現れたのが全長10mにもなる巨大な土のゴーレム!

 ノノちゃんとララちゃんはその胸のコックピットにあたる部分に乗り込みました!!


 そう、まるで巨大ロボ君臨です!!


「やっちゃえノノ!」

「おーいえーす」


 ララちゃんの合図と共に、土の巨人が動きます!

 眼鏡ズは逃げようにも、しつこく絡みつくツタが邪魔して思うように動けません!

 ツタはいくら剣で斬りはらっても、ララちゃんの魔力が続く限り次々と伸びてくるのです!!


 土の巨人はぐおおおおっと腕を振り上げます!


「ま、待て、そ、それはいくらなんでもアレだろう!?」

「『ファイアーバレット』!『ファイアーバレット』!!」


 眼鏡ズが必死に魔法をゴーレムに向かって放ちますが、全く効きません!

 そう、あのゴーレムの防御力は最初の土の壁以上の硬度を誇るんです!!


 ゴーレムは無情にも拳を振り下ろしました!!


 ずっっどーーーーーーん!!!


 派手な音を立てて、地面が陥没しました!

 あ、死んだ。


 ゆっくりとゴーレムが拳を戻すと、そこにはぺちゃんこにされた眼鏡ズがピクピクとかろうじて動いてました。

 あ、生きてた。でも再起不能です。


「試合終了ーーーーー! チーム『エールの子どもたち』の圧勝です!!」


 勝利のアナウンスが響きました!

 相手も予選を勝ち抜いてきた強豪。それなのにノノちゃんとララちゃんのノラノラコンビは圧勝しました!

 私は飛び上がって喜びます!


「やったーーー! ノノちゃんとララちゃん勝ったーーー!!」

「すごい子たちだね……!」

「当然です。私が見込んだ子なので」


 エールちゃんはどことなく満足気です。

 試合を見ていたきなこちゃんも感心したように呟きました。


素晴らしいえくせれんと

「あれ? きなこちゃんは『相手に何も見せ場を作らずに圧勝する』のに怒ってなかったですか?」

「全然違う。前回のマッチョ2人はパワーで勝負する気だったのに、高橋ハイブリッジはパワー勝負から逃げて安定を取った。今回のは相手も魔法攻撃をしたのにそれをも上回る魔法で圧倒。まさにヨコヅナ。かっこいい」


 ふむふむ……戦いの美学があるんですね。分かりませんけど。


 そして土巨人の魔法を解いたノノちゃんとララちゃんが試合場の中央に立ちました。

 ララちゃんが拳を振り上げます!


「観たか! この圧倒的な力を!!」

「すーぱーぱわー」


 勝気なララちゃんとほんわかノノちゃんの勝利後のマイクパフォーマンスが始まります!

 あ、勝ったらこういうのやっていいんですね?


「ララ達はエール様に拾ってもらった! 見ろ! この欠けた片耳を! そしてノノの片腕を!!」


 ララちゃんは自分の耳、そして次にノノちゃんの義手を指差します。とても痛々しい姿です。


「私達はこんな身体だから、欠損品としてガラクタのように扱われた! でもエール様は私達にちゃんとした服を着せて、ご飯を食べさせてくれて、ここまで導いてくれた!!」

「そうだそうだー」

「私達は今はこの片耳と片腕を誇りに思っている!! エール様が【片目の怪物ワンアイド・モンスター】と言われてるなら、私達は【片耳ワンイヤー】と【片腕ワンアーム】だ!!!」

「つまりさいきょーこんびー」

「そう、最強だ!!!」


 そこまで言って、ララちゃんは観客席にいる勇者高橋くんを指差します!


「勇者タカハシ! 2回戦は私達とお前の勝負だ!! 私達は最強だから勇者にも勝つ!!!」

「かつー」

「そして、私たちのエール様が最強で最高なことを証明する! この【片耳ワンイヤーのララ】と【片腕ワンアームのノノ】がな!!」

「だとうゆーしゃー」

「そう、打倒勇者!! 私達は最強の『エールの子どもたち』だ!!!」


 そう言い切って、ララちゃんはフンスと鼻を鳴らし、ノノちゃんを連れてのしのしと去っていきました。

 か、かっこいい……なんて悪役ヒールの上手い幼女達なんだろう……!


 会場は突如現れた可愛いダークホースの出現に湧きにわいてました!

 そして2人が勇者への宣戦布告をしたことに盛り上がってました!!


 一方、話を振られた高橋君は困惑していました。

 いや、そこは返答してやりましょうよプロレスなら……そういうところが駄目なんですよ。

 あれ? これプロレスでしたっけ?


「『エールの子どもたち』……すごかったね」

wiうぃ、ワタシも負けてはおられぬな」

「……あとであの2人のグッズ買おう」


 のんびり屋のパワー系土魔法使いの片腕ドワーフ、ノノ。

 勝ち気なテクニカル系植物魔法使いの片耳エルフ、ララ。

 通称『ノラノラコンビ』。


 とても恐ろしい相手です。何よりも……その可愛さが恐ろしい……

 これは……もっともっと二人のイラストを増やす必要がありそうですね!!!

また二人、新たなネームド幼女が増えました!


【ノノ・ノームコア】

ドワーフの幼女。かわいい。

体温高いので薄着。

パワーで圧倒する戦闘系土魔法使い。


【ララ・ライラック】

ハーフエルフの幼女。かわいい。

16歳だがエルフ的にはまだまだ幼女。

テクニックで翻弄する植物魔法使い。

草を生やすことが出来ます。草生える。


この作品ではハーフエルフでもクォーターエルフでも、エルフの特徴が色濃く残ってるなら『エルフ』と称します。

そのへんはハーフ日本人が『日本人』とされる感覚に似ています。

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何このかわいい幼女コンビ
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