Lo173.チーム【エールちゃん親衛隊】結成!
エールちゃんの命令でダンジョンに挑むことになった私達。
しくしく。悲しいことに私達奴隷はエールちゃんの命令に逆らうことが出来ないのです。
えっちな命令されてもきっとご主人様には逆らえません。
……してこないんですかね? えっちな命令。全裸待機して待ってます。冗談です。
でもまぁ、エールちゃんに引き取って貰えなければ冗談ではなくマジでそういうこともありえたので、そこは感謝ですね。今の安寧は意外と薄氷の上にあります。こわひ
そんな感じで、ただいま冒険の準備中です。
「ふぃー、この服もひさびさに着ましたね」
「え、それで行くのチーちゃん。ただのプリンセスドレスに見えるんだけど」
「可愛いからこれでいきます」
そう、可愛さは重要なので。
まぁそれは冗談で、実際この初期装備ドレスめっちゃ耐久力あるんですよね。
いくら転んでも全然破れません。流石は神様からの初期装備です。
メイド服チーちゃんは冒険の間はしばしお別れです。残念でしたね。
「Huuum……」
「お、きなこちゃんは布装備ですね」
「ニンジャ衣装は無かった。ふぁっきゅー」
「そりゃ無いでしょうよ。思いっきり西洋デザインの国ですしここ」
きなこちゃんは盗賊のような軽装。短パンにアンダーシャツがいいですね。あまり露出してないのに身体の線がほっそり出てます。ちょっとえっち。
武器は無し。相変わらず素手ですが、手の保護の為か布のバンテージを巻いてます。
「……我が名はサイレンジ・ウィッチ」
「気に入ったんですかそのあだ名?」
西蓮寺さんは魔女っぽいローブと魔女帽子をしてました。武器は杖。うーむ、ハリーポッターの世界みたいで良いですねぇ。尚、露出はほぼ無し。身体の線も出てないのでえっちさはあんまり無いです。
「主に後衛を担当することになる。我が魔法の真髄をお見せしよう……」
「あ、炎系は使わないでくださいね。やるなら水系でお願いします」
「合点承知の助」
そうです。西蓮寺さんはなんと魔法を習得したのです!
しかも『魔女』の天恵のおかげか使える属性に制限が無いみたいで、炎も水も風も大体使えるっぽいです! すごい!
ただ……『使える』だけなんですよねこの人。
何が言いたいのかと言うと……味方への誤射がめちゃくちゃ怖いです。
そんなところでポンコツ発揮しないでくださいね?
「良くわかんないけど……これで良いのかなぁ」
「もっとエロさが欲しいですね」
「私に何を期待してるの!?」
須木月子ちゃんは、皮鎧というより革のエプロンです。母性を感じますね。
そして大盾持ちです。武器は手槍。盾で攻撃を防ぎながら横からチクチク刺すのが安定するとか。
大盾と言っても金属製ではなく、竜鱗を使ったもので見た目より軽いです。あと革のエプロンも竜革です。ドラゴンエプロン。防御力が高いです。
……これ一番ガチ装備では?
「私はそんなに速くないから、どうしてもこうなっちゃうんだよね……盾の安心感半端ないよ……」
「まさか重装系に行くとは思いませんでしたねぇ」
「えと、チーちゃんの武器は……しゃもじ?」
「はい。これでぺちぺちします」
尚、これはしゃもじじゃなくて船の櫂です。
お父さん棒が無くなった代わりに装備してます。なんかいい感じの棒無かったんですよね。で、船の発着場に行ったらなんかこれが良い感じに見えたので拾いました。
実はこの城、首都の湖上にある城なので、街まで行くのに船を漕ぐ必要があるんですよ。それを知ってからますます「これ脱走無理ですわ」って思いましたね。
武器は勇者らしく剣も検討したんですけど、やはり長い武器は振ってて楽しいですからね。気分は大事です。
「もはや武器ですらないけど……」
「むぅ、宮本武蔵は巌流島でこれを使って佐々木小次郎を倒したんですよ! 立派な武器です!」
「まぁコヤツのことだから置いておこう。せいむおーるど」
「……彼女はふざけた武器を持ってた方が強くなるネタ特化職」
散々な言われようです。いや、そんなこと無いと思うんですけどね。しっくりくるのがこれだっただけです。そこらへんは感覚です。
さて、これでパーティーが結成しましたよ! 私はパーティーメンバーを見渡します。
「ふふ、つくづく……4人いて良かったなぁと思います」
「なんで?」
「この人数が一番ドラクエっぽいからです!」
「草」
やはり4人が一番パーティーバランスがいい気がします。ドラクエ的な意味で。
ちなみに、私のチーム【リトルブレイカー】はまだ3人です。4人目のパーティーメンバーを募集してます!
募集条件は『幼女』なだけ。ね? 簡単でしょ?(一番難しい)
そんなわけで4人の装備はこちら。
□チーちゃん
武器:子ども用の手漕ぎ櫂
防具:かわいいドレス
□望月きなこ
武器:聖布のバンテージ
防具:はやてのふく
□西蓮寺静香
武器:宮廷魔術師の杖
防具:魔女帽子、精霊布のローブ
□須木月子
武器:クリスタルの手槍
防具:ドラゴンエプロン、竜鱗の大盾
尚、これらの装備のお金は特級聖女様持ちです。初心者の買える値段の装備じゃないです。エールちゃん万歳ですね。
なんか私だけ元手ゼロですけど。
「良い感じに整いましたね! 皆さん、とっとと5階までクリアして晩御飯までには帰りましょー!!」
「おー」「いえー」「わー」
見事に返事がバラバラ!?
「というか、なんで私が中心になって声かけしてるんですかね?」
「答えはイージー。この中にリーダーシップを取れるやつがいない」
「チーちゃんが一番元気だからね」
「……私は無理。リーダーはチーちゃんでいい」
「えー、私ですかぁ……」
……なんか消去法で私がリーダーになる流れになってしまいました。なんでですか?
いや、この子たちあんまり声張り上げるタイプじゃないんですよね。意外とね。
きなこちゃんは変なこと言うし、ルナ子ちゃんは協調性はあるけど大人しいし、西蓮寺さんは陰キャです。
その点、幼女の私の声はよく通るんですよね。そして案外みんな言うこと聞いてくれます。良い子ですねぇ。
「まぁ役割ならそうしますけどね。やりますよ、リーダー。でも途中ではぐれないようにしてくださいねー」
「おお……普通にリーダー引き受けた。幼女なのに」
「なんか妙に頼もしいよねチーちゃん」
「やはり中身はover40(40歳以上)」
「だから28歳ですよ!!!」
「あ、28歳だったんだ。初めて聞いた」
「思ったよりいい年齢で草」
あ、つい年齢言ってしまいました!?
ま、まぁいいでしょう! 気にしないでいきましょう!!
あと草生やした魔女は後で引っこ抜きます。
(チーム名決め中)
「チーム名はどうするの?」
「【エールちゃん親衛隊】はどうでしょう?」
「ぐっど。最初から決めてたなコヤツ」
「ハドラー親衛騎団みたいで好き」
「じゃあそれで決まりですね! 【エールちゃん親衛隊】出撃します!!」




