気の弱そうなオバさんとフランケンシュタイン
あっち
駅には僕しかいない。前に吹き矢があった場所を確認した。包丁、フライパン、さらにエアガンがあった。3つ共持って行った。エアガンは多分大事だ。ゲームのハンドガンみたいな感じ。弾は6発入ってる。
しばらくすると3人の客が来た。警察の格好をしていた。3人もいるのかと思ったが様子が違う。
「駅員さん、ここはどこですか?」
誰か検討は付いた。森田とマルチの今野と村野だ。村野、すまん・・・
「ここは駅だけど、戦わないと戻れないんだ。今から変な奴が来るからそいつを倒さないと戻れない」
「こいつ何言ってんだ」
一応、手にハンドガンを握った。誰かに横取りされたらかなわん。
いつもと逆だな。いつもは敵が先に来るのに・・・
遠くの方から気の弱そうな女性がやって来た。ずっと下を向いている。暗いイメージ。白い服に白いジーパンで雪女みたいだ。入って来た。みんなはカウンター後ろに来て距離を置いていた。
「ごめんなさい。すいません」
「はい?」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
ずっと謝って来る。銃を撃つか迷ったが止めた。しばらくすると
「お父さんが怒ってごめんなさい」
と理由を言い出した。
後ろの方から2mはあろうかと言う巨人がやって来た。フランケンシュタインみたいだった。頭にとてもでかい釘が横に1本刺さり貫通していた。その様子を見て1人の警官が吐いた。フランケンも入って来た。
次の瞬間、気の弱そうな雪女が引っかかれ気味に殴られた。顔面がポロッともげた。残りの2人も吐いた。僕はなぜ平気なんだ。これが経験ってやつなのか。
「釘刺したんお前か?」
「違います」
僕は答えた。
「お、お、お、俺も違うよ」
後ろの刑事も答える。
「うるせぇ!」と引っ掻いてきた。
寸前の所でしゃがんで交わした。
するとカウンターを乗り越えて後ろの方に後ずさった刑事達の方に向かって行った。
「お前か。お前か。お前か!」
3連発で引っ掻きみんな首がもげた。
「ヒッ!」
恐怖におののきながらも銃を手に狙う。が震える。こっちを見て来た。
今回は誰かがやられてる間にが使えない。無職で肩身狭くて死にたいと思っても本音は生きたいんだろう。心底こういう場面で思う。ここで、なぜか妙に冷静な判断が出来た。
(あの釘を抜いたら許してくれるんじゃないか)
「・・・釘痛いでしょう?抜きましょうか?」
でっかい1本の釘を抜く提案をした。
「やってくれ!」
と言われ、意外にも快諾された。ここなのか?銃を不意撃ちするタイミングは。
しかし、抜いたら許されるのを信じてみた。
「お前は医者か?」と質問をされ
「・・・実は」と答えた。何やってんだ俺。
両手で力一杯引っ張って見た。めっちゃ頑張った。うーーーーーん!
スポッと抜けた。大量の血が出てきた。
「うわぁ!!!」
断末魔の様な叫び声を上げながら頭を押さえるフランケン。僕は両手が上がって胸元がノーガードの彼の心臓目がけて6発銃をぶち込んだ。口と胸からも血を吐き出した。
ぶっ倒れていく中で最後の悪あがきなのか、横になりながら引っ掻いてくるも僕のいる位置とは全然違うので検討ハズレの攻撃だ。
しばらくすると引っ掻く事も止め、動かなくなった。
老婆が出てくる。
「君は凄いね。何で無職なん?」
と褒められた。
「絶対死ぬと思ったね。けど、機転効くじゃない」
「ふざけるな!」怒鳴った。
「就活してたのに何で駅に連れて来んだよ!」
「マルチに染まろうとしてたじゃないか!」
「あれは断ろうと思ったんや!」
「ウソ言え!人間ってクソやな。自分より弱い奴から金を搾取して」
「・・・全てがそうじゃない」
「ああいう奴らが嫌いだから、突発的に呼び出してしまった。村野は運が悪かったな。けど、あんたが嫌いや思ったから遅かれ早かれ村野もこっち来てたけど」
「1個質問していいか?森田とマルチの今野がこっち来たんだろ。あんたが嫌いって理由で」
「うん」
「あいつらは向こうでハンバーガー屋にいた訳やん」
「はい」
「俺は便所から消えるけど、あいつらは外で丸見えの状態で消えるの?」
「まさか。あいつらは向こうにいてるよ。と言うか君もあいつらも消えてない。」
「えっ!」
「嫌いな奴が援護来た時にどうなってるかって言うとな。そいつらは止まる。けど、一瞬じゃ。あっちでいくら過ごしてもこっちでは時間経ってないんだから。だから外から見ても普通じゃ。」
「俺も止まってるだけ?」
「そうじゃ」
「・・・そうか」
「君は脱出出来るかもな」
そう言って老婆は消えた。俺も向こうに戻った。




