↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/20

生きるために戦わない

こっち


「そんな事ありえんのか」

「4人一辺に心臓発作なんて」

「確か同窓会で一緒の席やった奴らやんなぁ」

「何で木下は生きてるんだよ」


僕は葬式に参列していた。向こうの家族の意向で4人一緒に葬式が行われた。


「何で木下は生きてるんだよ」って言った奴を見た。初田だった。


失礼極まりない。けど、2人の女性を殺したのは自分みたいな物だから複雑だった。


葬式が終わりこの話をニュースでも取り上げたいのかマスコミが来ていた。

あいつらの親が取材を受けていた。僕はカメラマンやスタッフに殺意すら覚えた。なぜこのタイミングで質問するのか。カメラが2人。スタッフが5人。計7人か。


次の日の夕方、ニュースになった。


「4人同時に心臓発作。数日前には同窓会に出席するなど元気な姿を見せ・・・」


僕は胸が痛くなった。ただ、初田にも腹が立っていた。


ニュースを観ているとツラいのでTVを消しPCで調べた。



『日本ダービー オースミベスト』


1995年のレースだった。と言う事はあっちは95年と言う事になる。

オースミベスト8着。柴君ハズレてるやん・・・


もう1つ思い出した。


「小田原雁之助」を調べた。


検索ワードに


「小田原雁之助 うどん屋」


と一番上に出て来た。


それを調べると高知県でうどん屋やってるのが分かった。ホームページを持ってて店主挨拶をクリックした。


『なぜ、私がチンピラからうどん屋になったか』


ってタイトルの記事が気になった。


事故で小指を無くし、自暴自棄になりヤクザのフリしてクレームを言う毎日。ホンマのヤクザはそんなしょ~もない事しないのにね(苦笑)


そんなある日転機が訪れた。


忘れもしませんよ。駅でイチャモン付けたら駅員さんが凄い丁寧な対応されて


「駅を良くしようと思ってくれてありがとう」


って言われて、やっぱり感謝されたいってなってね。ほんで自分が美味いと思ったうどん屋に頭下げて弟子入りしたんですわ。


38歳でうどん屋に弟子入りした。

歴史も載ってた。


95年・・・弟子入り

97年・・・高知県に「ゴンちゃんの魂うどん」オープン


やっぱりあれは95年なんやな。確定した。


もう、戦いたくない。命を懸けるのはイヤだ。そんな時にシンプルかつベストな突破口を思い付いた。


ハロワ、コンビニのトイレに入らなければ良い。


「よっしゃ!生き残れる!」と叫んだ。こんな簡単な手があるじゃないか。


解決したらムラムラして来たのでトイレに入った。


「!」


ガチャ、ガチャ、ガチャ!


ドアノブを何度回しても出れない。

家のトイレでもなるのか!

チーンと鳴った。

僕は駅に戻された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。