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第八楽章 対立する二つの正義
その日の宴席が終わった後、
俺は深夜の京の街を独り歩いていた。
その時、偶然、押し込み強盗の現場を目撃する。
京の治安は著しく悪化していた。その原因は、
「俺たち志士による、天誅と称する暗殺の横行だ」
そして、その犯行現場に、
「あそこの米屋だ、皆、行けッ!」
出張ってきたのが新選組だった。彼らは、
京の治安を維持するために結成された組織だ。
「つまりは志士の敵であり」
俺は新選組の新見錦を暗殺していた。
「何だテメェら!」
賊も反撃して、新選組との間に、
激しい戦闘が起こったようだ。
ガギン!
ズバッ。
闇に響く金属音と、血飛沫。
俺は物陰に隠れ、その成り行きを覗き見る。
その時、
バーンッ!
一発の銃声が響き、
新選組の隊士の一人が、左肩を撃ち抜かれたが、
「何を、小癪な!」
と、その碧眼の隊士は勇猛に右手一本で、
ズバァンッ。
拳銃を握った賊を討ち取った。
「鬼神の如き強さだ」
そして、新選組の士気は高く、
瞬く間に賊を制圧する。彼らも、また、
京の治安を守るために命がけで戦っているのだ。
「倒幕派の志士は、この国を変えるために」
自らの命を捨て、人の命も奪う。
「俺たちが正義ならぱ、新選組も、また正義だ」
幕末の動乱。血の雨が降る京で、
二つの正義が激しく対立していた。




