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第三楽章 血の雨の舞踏
俺は賭場に到着したのだが、
「お侍さん、お待ち下さい」
と、入口で若衆に制止された。だから、
「銀太郎という者は来ているか?」
と、一言、尋ねる。
すると若衆は俺を睨みつけて、
「何なんだ、あんたは」
凄むような態度をとった。
これに対して、俺は警告の意味で、
刀に手をかける。しかし、
「ナメんじゃねえよ、イモ侍が!」
若衆は怒声をあげ、その次の瞬間、
ズバァン。
俺は抜き打ちに若衆を斬った。
ブジャァ。
血飛沫が飛び、
バタリ。
声も発せずに、若衆は倒れ、
俺は、そのまま賭場へと上がり込む。
血刀を握った、その姿を見て、
「うあっ!」
「な、何だ」
博徒や客が騒然となった。その騒ぎのなかで、
「銀太郎というのは誰か!」
大声で問うと、
真っ先に逃げ出した若者がいる。
おそらく、奴が銀太郎だ。
「待て、銀太郎」
銀太郎は裏口から逃げようとしたが、
俺は追いすがり、背後から、
バサリッ。
一刀両断に斬り殺した。
そこへ賭場の親分らしき男が駆けつけてくる。
「お侍さん、いきなり何てこと、するんだ」
彼が、そう言ったので、俺は静かな声で、
「この者は新選組の手先となった」
そう答えながら、
刃に付着した血を懐紙で拭い取り、
こう言葉を続ける。
「それ故、天誅を下した」




