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悪役令嬢、予算書を叩きつける  作者: 南蛇井


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シーン1 「浮かれる学園」

【魔力照明網拡張費】


【星空演出用天候操作費】


 最後がおかしい。


 天候を演出扱いするな。


 レオノーラはページをめくる。


 さらに顔が消える。


「待ってくださいまし」


「はい……」


「これ、王都中央魔力炉から直接供給を受けていますわね?」


「はい……」


「学園単体で使う量ではありませんわよ」


「はい……」


 クラリスの返事が全部遺言みたいだった。


 その時。


 遠くから歓声が聞こえる。


「舞踏会楽しみー!」


「絶対ロマンチックだよね!」


 レオノーラは静かに空を見上げた。


 青空。


 平和。


 しかし。


 彼女には見えていた。


 その裏で、

 膨れ上がる請求書の幻覚が。

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