↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁断師弟でブレイクスルー~勇者の息子が魔王の弟子で何が悪い~  作者: アニッキーブラッザー
第十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

653/655

第六百五十二話 バースト

『エスピもスレイヤもあんたを『お兄ちゃん』、『お兄さん』って呼んでるし……わ、私のアレも知ってたし……だから、これだけは教えなさい! あんた……十数年前に私たちの集落にエスピとスレイヤと一緒にやってきて……襲撃してきたオーガたちから私たちを守ってくれて……そして、この土地を買うためのお金まで渡してくれた……あのときのあんたなの? タピル・バエル本人ってことでいいの!?』



 時を超えるというタブーであり、非現実的な事象。

 しかし、そうでなければ辻褄が合わないという謎に対し、族長の妻であるイーテェがアースに問いかけるが、アースはもうそのことを誤魔化さずに頷いた。


『私たちに……私たちをあれだけ助けてくれて、この土地に住めるのも、今こうして生きているのも、全部あんたのおかげなのに……私たちにお礼の一つも言わせずに十数年もなにやってたのよぉぉ!』


 それだけ、アースはこの地に対して誤魔化さないということである。

 言ってみれば、共に死線を乗り越え、弟妹であるエスピとスレイヤにとってはもはや家族同然の地に対し、アースもそれだけ心を開いているということである。

 それは見ている者たちからすれば、心温まる光景。

 放浪の旅をしているアースに、こうして自分のことを明かせる場所ができたのだと。

 ただ、一部の者たちからすれば……



「……やっぱ……弟と妹ポイントは重要っすね~……あとオッパイ」


「「「「?」」」」



 それは浜辺で鑑賞会中のカクレテールにて、カルイが何気なく呟いた言葉だった。


「どういうことかな、カルイ」

「いんや~、姉貴、ほら私たちにとっての望ましい未来はさ……本人たちの意思が重要なのは重々承知だけどさ……あんちゃんと女神さまが結婚し、大神官様も一緒にこの島に帰ってきて住んでもらう……じゃね?」


 ツクシの問いかけにカルイがサラリと答える。

 それは、このカクレテール住民の総意。

 アースとクロンが結婚し、ヤミディレも一緒にこの島に帰ってきて、みんなで一緒に暮らすこと。


「ん」


 それは、これまで無言でシャドーボクシング中だったアマエも深々と頷くほどの重要事項。

 しかし……


「だけどさ……あのエルフの集落……タピルなんとか? あそこに居る人たちは……あんちゃんが命がけで守り、アオニーっていうのも守り、んでさ、その後もエスピとスレイヤがずっと守り続け、二人にとっては家族同然で、んで何よりもあのアカさんっていう人と縁のあるラルウァイフも住み続け、なーんか子供たちの先生になって平和でさ……んで、何よりも……」


 カルイの感じたことの説明に、ツクシたちも納得していた。

 カクレテールの住民たちは、アースと共に数ヶ月も過ごし、この地こそ帝国を飛び出したアースにとっての新たな故郷になったはずだという自負もあった。

 しかし、そんな自分たちの地位も現在、このタピル・バエルが猛追しようとしているのではないかというカルイの指摘に皆が震えた。

 そして何よりも……



『あの、私……まだよく分かってはいないけど、でも、アースくんが……ラガーンマン本人で、タピル・バエル様で……アースくんが……ううん、アース様が……』


『あ、アース様ぁ?』


『ご、ごめんなさい、アース様! わ、私、そんなこと全然知らないのに、アース様が私の小さい頃から憧れていたヒーローっていうだけじゃなくて、私たちエルフをお救い下さった大恩あるタピル・バエル様だなんて知りもせず、森の中では私なんかを助けるためにハンターたちから守ってくださり、それどころか私はオッパイ触られたぐらいで怒って……それなのに私は身の程知らずにもお付き合いしたいなんて思ったりとか、本当にごめんなさい!!』



 と、急にアースの目の前で二つのスイカが激しく柔らかくバウンドしながら土下座。



「そう、何よりもあの超絶大爆乳の持ち主が……ああ、これまずい! これ、まずいよ、あんちゃん!」


『姉さん、兄さん、先生、お父さん! アース様は何も悪くないし、全然エッチな人とかそういうのじゃないんだよ? 事故だもん……確かにオッパイとスカートの中とかにお顔を……だけど、私は全然もう気にしてないし、それに……アース様が相手なら全然――――あっ……でもそっか……私……アース様に……ラガーンマンに……タピル・バエル様に……私の体を…………えへへ』


「ほらぁ! ほらぁ! もうほんとは、エッチ最低この変態野郎ビンタ炸裂する最悪な出会いになるはずが、もうあのエルフの女の子どう見てもあんちゃんにデレデレしまくって、なんならオッパイモグモグされたこと喜んじゃってるっすよぉ! もうこれ、あんちゃんあの子のオッパイ揉み放題っすよ! もしあの集落に住むようなことになったら……」


「「「「「「な、なんて羨ましいィぃぃぃ!!!!!」」」」」」


「そ、そうかなぁ? アースくんも流石にそれだけで選びは……しないと思う……かなぁ? あ、でもエスピとスレイヤもあそこは大好きみたいだし……ど、どうかなぁ? フィアンセイちゃんはどう思……あ……」



 この世の男なら、いや女ですらもはや気になって仕方のない、人智を超えたアミクスの二つの至宝。

 それを揉みしだいてしまったアースを羨ましいと思うだけでなく、触られた張本人であるアミクスはアースに触れられたことをもはや喜んでしまっているのである。


「くぅ……な、なんという下品な……アースよ……ち、乳房に、乳房なんぞに揺れて……い、いや、そもそもあのエルフの娘はなんだ! い、いくら、アースが昔世話になった方々の娘であり、エスピとスレイヤにとっての妹同然の存在とはいえ、お、女が、殿方に乳房を触られて喜ぶなど、た、たわけものめぇ!」


 それは、アースに対しては想うところがあっても自分はそれまでの人生を反省して一歩引いた態度でいようとしていたフィアンセイも真っ赤になって色々と喚いてしまうほどのこと。


「サディス、お前もそう思うであろう! わ、我としてはアースはあのような乳房の誘惑に狼狽することはあっても、負けぬと信じたいが……」

「(い、言えません……ヴイアールの世界に居る坊ちゃまに、私が毎晩のごとくオッパイ分からせで―――――つまり、私の中でも坊ちゃまはオッパイ分からせ、をされるであるということを……)」

「お、おい、サディス、何故無言になる!? お前とて嫌であろう! さ、散々、その、クロンなのか……シノブなのか……という中で、アースが将来の伴侶として連れて来た女、それは乳房で選んだとか!」

「くわっ?! そ、それは流石に……(クロンさんとシノブでは、どちらを選ばれても貧乳……ゆえに、結婚後も坊ちゃまに足りないオッパイ栄養はメイドの私がコッソリと補給してさしあげるという野心を密かに抱いている中で、わ、私など歯が立たないオッパイ成分を――――)」


 そして、普段はクールに平静を装うサディスがガチ焦りをするほどに。



『パイパイ! アース様……私のとっても美味しいパイパイを召し上がってください! 私はアース様がいなければ生まれてこなかったんだし……それこそ、自分の人生も身も心も全部アース様に捧げるぐらいじゃないと! ……でも……良かった……そんなアース様が……本当に素敵な人で……』


「いや、こんな美味しい想いをできるなら、マジであんちゃんの将来の居住地はタピル・バエルになっちゃうっすよ!?」



 流石にソレで決定ということはないだろう……というのは、実際のところ全員思ってはいるものの、とはいえアースがタピル・バエルを将来住む場所にするという可能性はあるということは感じたところ。



「…………お兄ちゃん……帰ってこないの? ……オッパイ無いから……」



 キレのあるシャドーを中断し、幼いながらも鋭い目つきで空を見上げるもう一人の妹分の言葉が、更に冷たい空気を作り出した。










「ほらぁああああ! ほらなのじゃあああああ! 知らぬところで、アミクスはしっかり婿殿のオッパイ担当ポジになろうとしているのじゃ! アレは愛人になって、側室になって、ダッチワイ――――ほぐっ!?」


「ちょ、あんた! 人の娘を言いたい放題するんじゃないわよ! アレは初恋の人との運命的な出会いに舞い上がってるだけの純粋なものなんだから!」


「がふっ、う、う、イーテェ、何を言うのじゃ! 貴様らの娘は危険極まりないのじゃ! もし、アレが…………母である貴様直伝……にゃんにゃん攻撃したら、婿殿は即落ちなのじゃ!」


「ちょ、それを話題にだすなっつーのぉ! だいたい、直伝って、相伝してないわよぉ!」


「し、しかもオッパイだけではないのじゃ! 森の中でパンツ越しとはいえ、クン――――」


「やめなさいって言ってんだろごらあああ!」



 一方で、カクレテールの住民たちが脅威に思っているエルフの集落では、アミクスのアグレッシブな姿にノジャは激しく取り乱しており、アミクスの母であるイーテェと口論に発展していた。


「あなたも、この変態に何とか言ってや……あなた?」

「くぅ、娘が……アミクス……お兄さんはそりゃいい男だけどぉ、どう考えても本命ではなく愛人ポジに収まるのだけはやめてえええ、愛娘が愛人ポジとかマジ勘弁だからぁぁああああ!」

「あなたも落ち着けって言ってんのよ! 大丈夫よ、アースはそこらへんはきっちりしてるだろうから!」

「いやいや、お兄さんはしっかりしているようで、どこか優柔不断系ハーレム主人公気質もあり、結局最後はハーレムエンドとかしそうだから、ほんとソレだけは勘弁!」


 そして、愛娘の少しぶっとんだ強く重い初恋を見せつけられる族長も悶絶。

 一方で……



「ふ、ふふ……」


「お、おい、シノブ……お前は……落ち着いている……じゃない?」


「いや……コジロー……どう見ても落ち着いておらんぞ」



 もちろん、それはアースの嫁候補としてクロンと双璧をなしていると世界中から認識されているシノブもまた、ノジャほど取り乱しはしないものの……


「私が会った時は、アミクスは応援してくれている感じだったけど……ハニーに対しては本当に身も心も全部喜んで捧げちゃう勢いね……正直、ハニーと結婚できたとしても、アレに浮気されたら体の面は骨抜きにされそうで怖いわ……………」


 空を見上げながらブツブツと呟くシノブ。

 傍らのコジローや、気まずそうにお茶を啜っているミカドは少しオロオロしてしまっている。

 そんな中でシノブは……



「……物分かりの良い義理堅い女を装っていたけれど……多少ウザいと思われようとも……やはり、私も今すぐハニーの傍に行った方がいいのかしら? ……だって、今まさにアミクスもハニーと一緒にいるんだし……」



 と、シノブが虎視眈々と立ち上がろうとしていたり……一方で――――










「あ~ん、もうこのシーンまで全世界に流すとか、パリピさん酷いよぉ~~~あう~、恥ずかしいな~」



 顔を赤くして「いやんいやん」とクネクネする張本人のアミクス。

 自分の初恋暴露と、出会いに舞い上がっているシーンを鑑賞会に流されてしまえば、その反応は当然。


「ウキー、アース羨ましい……でも、アミクスのこの超乳を応援したく……あー、でも、俺は鑑賞会始まったころからフィアンセイ応援派だったから……あ~」

「なんや、ワイのパンチでも揺らがんかったあいつが、姉ちゃんの乳で激しく揺らいどるやん」

「まあ、このころのアミクスは小生から見ても舞い上がっていたからな……」

「……坊や……その、実は僕もそれなりに大きい……って、危ない。僕は何を呟いているんだか……」

「おのれぇ、アース・ラガンめ……乳袋ごときで動揺するとは……クロン様が慎ましいと知りながらも、おのれぇ」

「いや、落ち着いてって、ヤミディレ。お兄ちゃんもまだアミクス初見のころなんだから」

「そうだよ、お兄さんが誠実なのは……ん? クロン?」


 そんなアミクスと共に現在のアースパーティーとして行動する一同たちが苦笑する中、ゆらゆらと立ち上がったクロンがアミクスの傍に寄り……


「むぅ……」

「ふぇ? あ、あのクロンちゃん?」

「……アースが照れ照れしています……うう……このオッパイなのです……うう……」

「わ、やだ、恥ずかしいよクロンちゃん、そんなジッと見ないでよぉ」


 むくれた顔でアミクスの傍に座り、その超乳をジッと凝視するクロン。

 思わずアミクスが両手で隠す……ことはできないが、ガードして恥ずかしそうにする。


「私もこれだけ大きければ……今頃アースと……」

「そ、そんなことないよ、クロンちゃん! アース様はオッパイお好き……かもだけど、女の子としては、絶対クロンちゃんの方が好きだもん」

「ううう……ここまでとは言いませんけど、せめてお母さんぐらい……うう、だけど、このオッパイがあれば……」

「もぉ、そんな顔しないで、むしろ私の方がクロンちゃんの方が羨ましいって思ってるもん。だって……鑑賞会でもあんなにアース様とラブラブなんだもん……」


 既に友となったクロンとアミクス。

 だが、その生まれ持った身体的なギフトにクロンがアミクスを羨む一方で、現在もっともアースの傍にいるクロンの方こそアミクスは羨ましいと思い、その気持ちから……



「それに、よく考えてみて? クロンちゃん……そしてシノブちゃん、両方とも『無い』のに今のアース様のお嫁さん候補のトップ2なんだよ?」


「ッッ!? な、ない……」


「さらに、あのサディスさんは『少し』だし、アース様に昔からアプローチしていたっていう許嫁だったフィアンセイ姫だって『少し』で……だけど、今はクロンちゃんとシノブちゃんがもっともアース様に近いんだよ? そう、アース様は大きいオッパイ好きかもしれないけど、女の子として好きなのは『無い』ほうだよ!」


「う、うぅぅぅう~……」


 

 と、天然で悪気はないのだが、それだけにあまりにもエグイ発言をしてしまうアミクス。

 クロンはもはや涙目である。

 そして、世間一般的には巨乳の部類に入るサディスとフィアンセイすら『少し』とし、クロンとシノブを『無い』と言ってしまうアミクスに……



((((((アミクス……恐ろしい子ッ!!??)))))



 と、一同が震えた。








 それを……



「くははははははは、ついに披露したな……大魔王の大魔力……おもしれぇ! 見せてやるぞ、今の俺の全てを!」


「喚くな、舌を噛むぞ? 頼むから……強気なことを言っている最中に死ぬというマヌケはしないことだな! テラグラウンドロック!」


「うおっ、だ、大地が、いや……世界が割れッ!?」


「さあ、まずは軽く天地崩壊からいってみようか!」


 

 誰も知らない、誰も見ていない、二人だけの熱き頂上決戦を幕開けをしている最中、アースは自分が世界から「アースにはオッパイ」とか言われているとはまったく知らなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑輝く星をドリルに変えて、作者にブスっとぶち込んでください!!
とても大きな励みとなります!!
どうぞよろしくお願いいたします


【新作・俺は凌辱系えろげー最低最悪魔将】
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。