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聖天使クリスティーナ  作者: ジェノヴァnovel


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6/16

第6話 最高神ドルシア

ドルシア様の宮殿は四角い大きな

  堀で囲まれていて、堀を超えると

  また高い壁の、城壁がある。


   堀は青くて綺麗な湖のようで

  あった。堀の淵には一面に

  紫色のラベンダーが植えられていて

  咲いていた。


   この広大なドルシアパレスは

  3重の 城壁で構成されていて

  堅固な砦となっていた。



ティナ「・・・うわあ、あれがドルシア様が

    暮らしるドルシア城ですね。

    大きくて綺麗です。」


ドルフィ「・・あの大きな堀なんか

     まるで、湖のようですね。湖の堀と

     高い城壁、丘の上の高さもあり

     ドルシア様の宮殿は堅固で

     難攻不落ですね。」


ミルフィ「・・本当はあそこまで堅固にする

     必要もないのだけど、聖戦の

     日に備えて、ドルシア様は

     よく考えてるのよ。」


ドルフィ「・・・・・・・・」


    

    ドルシアパレスの最初の城下町を守る

   城壁を含めると3つもの100mを

   超える高い城壁と、湖のように広い堀、


    これでは、どのような強力な軍勢でも

   陥落させるのは不可能に近い。


    終末に起きるとされてる聖戦って

   それほど規模が大きいのだろうか。


    僕とティナはドルシア城の大きさ

   美しさ、堅固さに圧倒されそうになった。


    僕たちの乗ってる馬車は、湖のような

   堀に掛けられてる道をまっすぐに進み

   城門の前まで来た。すると


    城門の扉は大きな音をたてて

   開いた。


  

   【ゴゴゴゴゴ】



    馬車は城門を超えてドルシア様の居城の

   階段の前に止まった。


    城の扉はすでに開いていて、階段の

   両側には守護の天使たちが立っていた。


    城の扉にむかう会談は20段あり

   守護の天使たちが40人いる

   ということだ。


    運転手の天使が馬車のドアを開いて

   ミルフィーヌに頭を下げた。



ミルフィ「・・さあ、着いたわよ・・ここが

     ドルシア様の居城よ。」


ティナ「・・うわあああ。」


ドルフィ「・・・・・・・」



    ミルフィーヌを先頭に僕とティナは

   手を繋いで階段を昇って行く。


    両側の守護天使たちは僕たちに

   軽く頭を下げた。


    僕たちは王宮の扉から中に入った。

   ロビーにはホテルの受付のカウンターの

   ようなものがあり、そこにも守護天使の

   二人の女の子が受付係になっていた。


    彼女たちはミルフィーヌに頭を

   下げて言った。



受付天使「・・・お待ちしておりました。

     ミルクの女神様。」


ミルフィ「・・最高神様に伝えて、

     天使クリスティーナを

     お連れしたと。」


受付天使「・・かしこまりました。では

     ロビーの奥にお進みください」


ミルフィ「・・ありがとう・・じゃあ

     二人とも私について来て。」


ティナ「・・はい・・」


ドルフィ「・・分かりました。」



    僕たちは王宮のロビーの赤い

   じゅうたんの上を歩いてロビーの

   奥へと進んだ。ロビーには

   室内の噴水や装飾の池、水路など

   があり来客たちが、噴水や

   水路にコインを投げ入れていた。



ティナ「・・あの人たちは何でお金を

    噴水とかに投げ入れてるの

    ですか?」


ミルフィ「・・あれは最高神様に対する

     敬意を示してるのよ。それと自身の

     ご利益の為でもあるの。コインを

     投げ入れた後にお願いするのよ。

     ドルシア様は彼らの願いは

     全てご存じよ。」


ティナ「・・そうですか、じゃあ

    私も、それ・・」


   

    【ヒューン、ポチョン!!】



    ティナはお金入れの袋から銀貨を二枚を

   取り出すと、噴水の泉に銀貨を投げ入れて

   お祈りをした。僕はティナに尋ねた。

   銀貨二枚も投げ入れるのはもったいない

   と思いながら。



ドルフィ「・・銀貨二枚も投げ入れて

     君は何をお願いしたの?」


    ティナはいたずらっぽく笑った。


ティナ「・・・ウフフ、内緒だよ・・」


ドルフィ「・・そう?・・・」


   

    ミルフィーヌはニコっとほほ笑んで

   ティナに言った。



ミルフィ「・・フフフ、クリスティーナの

     お願いは多分叶えられるわよ・・」


ティナ「・・そうですか?アハハ嬉しい。」


ミルフィ「・・あなたは惜しまずに心から

     二枚の銀貨をドルシア様に捧げた

     のだからね、誰かさんのように

     もったいないとは片隅にも

     思ってなかったから。」


ティナ「・・えっ?誰かさんって」


ドルフィ「・・うっ!?」



    ミルフィーヌ様は目を細めて

   僕を見ていた。そうだった。

   ミルフィ様は神様だったのだ。それも

   5つ星の、神の中でもかなり地位が高く

   パワーもあるお方。僕たちの思いは

   全てごぞんじなのだろう。


    僕は慌ててお金入れの皮の袋から

   銀貨を二枚、いや銀貨二枚と銅貨一枚

   を取り出して、噴水の泉に投げ入れた。


    そしてなんでもいいから思いつく

   限りのお願いをした。


    僕の袋の中の銅貨全て金貨に

   なればいいと願いながら。


    天上界では一枚の銀貨の相場は

   日本円にすると、銀貨の大きさにも

   よるが、一番大きな銀貨、

   ヒュージシルバーが約10000円で、

   ミドルシルバーが5000円、

   スモールシルバーが1000円ってところだ


    銅貨も一番小さなスモールブロンズ

   が10円でヒュージブロンズが500円

   ミドルが100円


    そして金貨だが一番大きなヒュージ

   ゴールドが100万円、ミドルが50万円

   スモールでも10万円にもなるので

    小さな金貨一枚だけでもかなりの大金と

   なるのだ。


    ちなみに僕の給料は、

   一日八時間

   城兵見習いとして働いて

   スモールゴールド1枚と

   ヒュージシルバー2枚

   一日の給料としてもらっているのだ。

   つまり、日本円にして12万円って

   ところだ。月給にすると 

   約360万円もあるのだ。


    天上界では天使族はそれだけ地位が

   高いということだ。そのお金で、

   僕の秘書兼メイドとして雇っている

   人間の娘、ラピスに給料を

   支払ってるのだ。 


    僕の夢は、お金が貯まったら、城兵を

   しばらくの間休職して、資源が豊かにある

   というミルキースター雲大陸を冒険して


    ミルキースター雲大陸の

   ゴールドラッシュツアーに参加する

   ことだ。そして金塊をザクザク見つけて

   もっとお金持ちになりたい、そんな

   冒険がしたいと思っていた。

   

    ミルキースター雲大陸は

   今は、強力な大気圏のバリアの層が

   張ってるので

  

    近くに行くことはできても、大陸に

   降りることはできないが、神会では、

   発展の為、また魔王軍に対抗するために

   ミルキースターの大気圏のバリヤー

   を取り払う研究がおこなわれてるようだ。


    そして広大なミルキースターは開拓地

   となり、開拓した土地は自身の物に

   できるという制度ができたのだ。

   僕はその日がくることを

   すごく楽しみにしている。


    ミルフィは僕のそんな思いを全て

   見抜いて言った。



ミルフィ「・・ウフフフ、ドルフィーノは

     大きな夢があっていいねえ。

     若い男の子はやはりそう

     でなければね。ただし、

     欲が深いと、ドルシア様の

     ご加護はないかもね、オホホホ・・」



    僕は恥ずかしくなり頬を赤らめながらも

   反論した



ドルフィ「・・ぼ、僕は・・そんなつもりでは」


ミルフィ「・・いいのよ・・・」


ティナ 「・・・そうそう、ドルフィは少し

     欲張りだからね。」


ドルフィ「・・・うるさいなあ・・

     ほっといてよ。」



    ティナはさらにいたずらっぽく

   僕にいう



ティナ「・・それでさあ・・ドルフィが先ほど

    お金を泉に投げた時に、どんなお願い

    をしたの?

    

ドルフィ「・・・それは、君には

     関係ないことだよ・

     だから秘密だよ・・ふん・・」


ティナ「・・何よ?どうせ、また・・

    アハハハ、金貨が増えますように

    なんてね・・・」


ドルフィ「・・・こらあ、ティナ!!」



    僕は、図星なことをティナに

   言われたのが恥ずかしくなって

   ティナの両手を掴んだ。しかし

   ティナが振り払って逃げた。



ティナ「・・こっちまでおいで、欲張りな

    ドルフィ・・・あははは。」


ドルフィ「・・こら待てーティナ。」



    僕たちは幼稚園の子供のように

   追いかけっこを始めた。宮殿の

   ロビーでそれを見ていた

   ミルフィは両手を天上に向けてかざすと


    手が伸びて僕とティナを捕まえて

   引き寄せた。そして叱った。



ミルフィ「・・いい加減にしなさい二人とも

     ここがドルシア様の居城だという

     ことを忘れたの?幼稚園の

     子供じゃないのだし。」



    それもそうだ、僕たちはミルフィに

   謝罪した。



ティナ「・・すみません、ミルフィーノ様」


ドルフィ「・・申し訳ありませんでした。」


ミルフィ「・・もう、二人ともとても仲が

     いいのね、フフフ・・」


ティナ「・・・・・・・・・」


ドルフィ「・・ええ・・・まあ・・・」


ドルフィ「・・じゃあ 行くわよ・・」


   

    叱られた僕たちはミルフィーヌ様に

   ついてさらに奥へと歩いて行った。

   ロビーの奥には神々や女神様の

   

    像が立てられていた。そして

   突き当りの壁には一番大きな翼を持った

   女神の像が立ててあった。その像の高さは

   30mはありそうだ。


    そう そのお方こそ、最高神

   ドルシア様だ。ミルフィーノ様は

   その像の前にひざまずいた。


    僕とティナも慌てて、彼女の後ろで

   その像にひざまずいた。

    

    ミルフィーヌはその像に向かって

   語り掛けた。



ミルフィーヌ「・・偉大なる我らが最高神、

      ドルシア様、お言いつけどおり、

      導きの天使、クリスティーナを

      御前に連れてまいりました。」



    するとドルシアの像の目が開いた。

   像の目は金色に輝いてる。像から

   女性の声が発せられた。



ドルシア像「・・ご苦労でした、ミルクの女神

      ミルフィーヌ。クリスティーナの

      隣にいるドラゴンの天使

      ドルフィーノはなぜ一緒に

      連れてきたのですか?」

     


   ミルフィーヌは申し訳なさそうに

  答えた



ミルフ「・・はい、このドルフィーノは道中の

    大切なクリスティーナの護衛でここまで

    連れて参りました。そしてこれは

    私の配慮ですが、あなた様がこの

    ドルフィーノと会えばお喜びに

    なると思いまして、指示にないことを

    したことをお許しください。」




    ティナサイド



   私、クリスティーナは不思議に思った

  なぜドルシア様はドルフィーノに会えば

  お喜びになるのか・・・そして少し

  不快にもなる。例え相手が最高神ドルシア様

  であっても。まさかドルシア様まで、

  ドルフィのこと、男の子として興味持ってる

  のかと思えば。


   ドルシア像がミルフィーヌ様に

  語り掛けた 



ドルシア像「・・まあいいでしょう。

      私はあなたのそういう指示待ちの

      神でないところは

      気に入ってるのですからね。


       いざというと時に頼りになります

      からね。ではドルフィーノは

      その場に残し、クリスティーナ

      だけ連れて最上階の私の

      元にきなさい。」


ミルフ「・・仰せのままに。」



    ドルシア像の目が閉じて像の白い

   光も消えた。そして像の前に魔法円の

   6母星の光が現れた。


    ミルフィは僕たちに振り向いて言った。



ミルフィ「・・ドルシア様の仰せのとおり、

     ドルフィーノはしばらくの間

     ドルシア像の前で待機していてね。」


ドルフィ「・・分かりました。」


ミルフィ「・・私が戻るまで、お城の中を

     うろうろしてはダメだからね。」


ドルフィ「・・はい、了解しました。」


ミルフィ「・・では クリスティーナ・・

     行きますよ。」


ティナ「・・はい・・ミルフィーヌ様」



    ミルフィーヌは私の手を握ると

   光の魔法円の中に入ってドルフィの

   方向に向いた。ドルフィが私たちを

   不思議そうに見ていた。


    私たちは光り輝いてドルシア城の

   最上階の一角まで瞬間移動した。

    

    最上階には守護天使たちはいなかった。



ミルフィ「・・この通路をまっすぐに歩いて

     突き当りのお部屋が、女王室と

     なってるの。そのお部屋で

     ドルシア様はあなたをまってるわ。

     さあ 行きましょう。」


ティナ「・・はい・・・」



    私とミルフィーヌ様は並んで

   通路を歩いた。右側が大きな窓が

   並んでいた。石柱も何本も立てていた。


    この廊下の窓ガラスから見える外

   の景色はとてもきれいだった。


    まるで空を飛んでるようでもあった。

   廊下を歩いて左に曲がり、中央の

   ドアの前まで来た。


    そしてミルフィーヌ様はドアを

   ノックした。



ミルフィ「・・偉大なる最高神様・・・

     ミルフィーヌ参りました。」


ティナ「・・・・・・・」



    ドアの中から女性の声が聞こえてきた



ドルシア「・・・お入りなさい・・・」


    

    ミルフィーヌは私と手を繋いで

   ドアを開いて中に入った。


    ドアの中は一流のホテルのスイート

   ルームのようで、大きなベッド、化粧台

   鏡、そして窓際に置かれた大きな机の前で

   大会社の取締役のように座っている

   女性がいた。


    そのお方が、最高神ドルシア様だった。

   ドルシア様は書類にハンコを押したり

   記入とかして何か忙しそうに

   していた。


    私たちを見るとその手を止めてじっと

   見つめた。このお方がドルシア様。


    年齢は不変の15歳で私よりも

   一つお姉ちゃんだった。

   幼さが残る顔立ちだが、とても

   綺麗な人だった。


    髪の毛は金色で、銀色の冠を被っていた

   冠にはサファイアの宝形が

   埋め込まれていた


    私とミルフィはドアから10歩くらい

   歩いた後、膝をついて彼女に平伏した。


    ドルシアは仕事をしていた書類を

   机の上に置いて私たちの前まで来た。


    身長は181㎝もありドルフィより

   少し低いくらいだ。女性としては

   かなり高い方だろう。それだけに

   威厳も感じる。


    真っ白い、ワンピースのドレスを

   まとい、背中には私たちの天使のような

   翼が生えてた。この人は天使族から

   神に昇格したんだ。


    首飾りには7つの勲章がつるされて

   いた。そして神の象徴である冠の

   勲章には、数字で10000と書かれていた


    それは神の位になると与えられる

   勲章に上限はなく8つ目からは

   ドルシア様の神の勲章のように

   勲章の数を数字で記載されるのだ。


    つまりドルシア様は今首に

   飾られてる7つ以外に10000

   以上もの勲章の力が使えるという

   ことになるのだ。


    神が無限の力を持つのは勲章を

   上限なく持てるからだと言われている。


    ちなみに天使は7つまでで

   人間は2つまでだ。



    ドルシア様のように天使から神に

   なった人は聖天使とも呼ばれていた。 


    彼女は私たちに手を差し伸べて

   仰せになった。



ドルシア「・・さあ お立ちなさい。

     ミルフィーヌに導きの天使

     クリスティーナ」


ミルフィーヌ「・・はい・・」



    ミルフィーヌはドルシアの右手を持ち

   ゆっくりと立ち上がった。その後

   ドルシアは私にも右手を差し伸べた。



ドルシア「・・さあ・・お立ちなさい、」


ティナ「・・はい・・・」



    私は震えながらドルシアの手を取ると

   ゆっくりと立ち上がった。そんな私の

   目をドルシアはジッと見た。

   

    なんか見透かされてるかんじだった。



ドルシア「・・私を怖がることは

     ないのですよ

     クリスティーナ」


ティナ「・・は はい・・ドルシア様」



   私は震えながら明るく言った。ドルシアは

  ミルフィ―ヌ様に言った。



ドルシア「・・ご苦労でした、ミルフィーヌ

     下がっていいですよ。」


ミルフィ「・・かしこまりました、では

     失礼します。」 



    ミルフィーヌはドルシアに

   深々と頭を下げると背を向けて

   ドアの方に向かって歩き始めた

  

    私は彼女に手を向けて

   思わず叫んだ



ティナ「・・・ああ・・ミルフィーヌ様」



   しかしミルフィ―ヌ様は何も言わずに

  ドアの外に消えて行った。

  ドルシアの部屋には

  私とドルシア様だけが残った。  

     



     




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