第44話 終末の大聖戦と宣戦布告
レオムルクサイド
俺はドルシアの王室で、気丈で
どんなことにも負けないで最高神
の責務をこなしてたドルシアが
クリスティーナのような天使にまで
胸の内を見せて、弱さを見せるほど
彼女が苦しみ悲しんでる訳を
一つづつ、聞いてあげて
力になってあげようとした
ドルシアは辛い胸中の一つ一つを
俺に語ってくれた。
まずは多くの犠牲を出したにも
関わらずにミルキースター雲星の
バリアに穴を開けることができずに、
元素の神々が長年心血を注いで
作って来たマジカルゲートを
失ったこと、そんな状態で
二つの大きな聖戦を向かえないと
いけなくなる可能性。
ドルシアはこれから起こる
二つの聖戦のことについて
苦しい胸の内を俺に語って
くれた
ドルシア「・・これから始まる
二つの聖戦、大魔王と地上で
行われる期日を決めて行う
聖戦と、一度はいつでも
天上界を侵攻できる
権利も与えて
しまってることも。」
レオ 「・・それは、当時の
最高神だった俺の責任だ、
すまぬと思っている。」
それは、俺とエミリウスが
手を組み、神会の評議会の
承認なしにまた魔王軍に対して
宣戦布告布告もなしに奇襲で
攻撃を行って失敗し
撤退して和睦をした戦争のことだ。
そのために、魔王軍に一度の
天上界への侵攻権を与える結果と
なってしまったのだ。
ドルシアはさらに続けた
ドルシア「・・そして、最も大きな聖戦と
なると予測している我が青の銀河
とアンドロメダ大星雲の銀河衝突
による、最も規模が大きくなると
思われる、終末の大聖戦。」
レオ 「・・ああ、先に起きる聖戦ばかりで
もう、うんざりだな。だが銀河衝突
による、終末の大聖戦は
46億年も先のことだぞ。
今はそのことは置いといて
大魔王との聖戦のことを考えれば
いい。」
しかしドルシアは俺の意見
を否定した。
ドルシア「・・甘いわレオ。」
レオ 「・・何がだ?」
ドルシア「・・大会議でも言ったけど
アンドロメダの最高神と
私は交信したのよ。
青の銀河は、アンドロメダに
無条件降伏しろと。」
レオ 「・・お前はその指示を
拒否したのだったな。」
ドルシア「・・ええ、はっきりとね。」
レオ 「・・それで、アンドロメダの
最高神はなんて返答しなのだ?」
ドルシアは少し怯えた表情で
答えた
ドルシア「・・アンドロメダの
最高神は自身の名を
【Whole Shiruetto
ホールシルエット】
と名乗ったわ。」
レオ 「・・んん、アンドロメダの
最高神、ホールシルエットか
つまり、自分自身は
全宇宙にある銀河や星々など
全ての世界の面影と
言いたいようだな。
今は彼女はアンドロメダ大星雲の
最高権力者だが、いずれは
全宇宙は自身の面影、
つまり、全宇宙の女王、
最高神と言いたいと
いうことだな。」
ドルシア「・・そうです、その名前は
彼女が勝手に自身に
つけた名前だと思いますよ。
それで、ホールシルエットが
私に出した無条件降伏を
私が拒否したから、
お怒りになり、準備出来次第、
青の銀河に対して
宣戦布告を出すと
言い渡したのですよ。」
レオ 「・・準備出来次第というのは
46億年後の銀河衝突の前に
仕掛けてくるということか?」
ドルシア「・・ええ、彼女はそのように
言ったわ。」
レオ 「・・だが、それは
銀河間宇宙聖戦法の
原則に反することではないのか?
銀河間宇宙聖戦とは二つの銀河が
衝突して巨大な一つの銀河となった
後に両国のいずれかの最高神が
銀河を収める為に聖戦の日時や
場所などを取り決めをして行うのが
正しい銀河間宇宙聖戦法だ。」
ドルシア「・・私もそのように言ったわ。
だけど、シルエットが言うには
力こそが宇宙聖戦法の正義だ、
私こそが宇宙の法だ、と
それを私に言って一方的に
交信を絶ったわ。」
レオ 「・・では、他の銀河の最高神
達と交信して宇宙連邦の
政府がある銀河に
通報して、対処して貰えば
いいのではないのか?」
しかしドルシアは目を
つぶって、首を振った
ドルシア「・・ダメよ、私たちの銀河が
所属している乙女座超銀河団の
宇宙連邦政府の最高神とも
交信はしたけどあの、
ホールシルエットのことは
強すぎるから連邦政府の手に
負えなくてもう放置して
おくしかないと、無責任なことを
言われたのよ。グスン。
それに戦っても勝ち目がない相手
だから生き残るには無条件降伏
するようにと。」
レオ 「・・そうか・・その
ホールシルエットという
アンドロメダの最高神は
おとめ座超銀河団を取り仕切る
最高神にも手に負えない
存在なのか。」
ドルシア「・・私が背負った最高神の
重い運命の悩みはまだまだ
山のようにあるけど、
今日はもうこれくらいに
しておくね。
レオムルク、グスン。」
レオ 「・・そうだな、ホールシルエット
率いるアンドロメダ軍も
いつ侵攻して来るか
分からないから。今の内から
聖戦支度を始めないとな。」
ドルシア「・・だけど、私たちの
重要な拠点としたい
ミルキースターのバリアは
まだ、穴があけられていないし。
グスン、私、もうどうすれば
いいのか分からないのよ、
グスンどうすればこの地球や
ミルキースターの
平和を守ってあげられるのか?」
レオ 「・・まあ、逆に言えばミルキースター
のバリアに穴を開けてマジカルゲート
さえ取り付けることができれば
逆に強固な要塞化した
母星となるわけだ、
ミルキースターはな。」
しかしドルシアは不安そうな
表情を変えない
ドルシア「・・だけどミルキースターの
開拓もいつになるのか
目途もたっていないし。」
レオ 「・・んん、まっ 俺がついてる
からな、艦隊戦とかになれば
エミリウスに任せるしかないが
神と神の戦いになれば
俺がアンドロメダの最高神や
他の神々や天使どもなど、
まとめて倒して
やるからな、はっはっは。」
ドルシアの不安は
少しは和らいだようだ
ドルシアは言った
ドルシア「・・今夜は、私の気持ちを
いろいろと聞いてくれてありがとう。
レオムルク、私はもう休むわ。」
レオ「・・ああ、じゃあお休み、
ドルシア。」
ドルシアは大きなベッドに入った
俺は彼女に布団をかけて頭を
撫でてあげると、
脱いだコスプレの道具を
全て回収した後に
寝室を退出しようとしたが
彼女に右腕を掴まれた。
レオ「・・ドルシア・・」
ドルシアは俺の右腕を掴み
ベッドから俺を見上げて
寂しそうに言った。
ドルシア「・・あのね、天使の
クリスティーナが終末の
休暇の夜にね、
よくお友達のドルフィーノに
無理を言って引き留めて
寝かしつけて貰ってたのよ。
私、クリスティーナが
うらやましいと思ってたわ。」
レオ 「・・ああ、俺も知ってる。
俺も秘書の天使たちに
寝かしつけて貰ったり
一緒に寝て貰ってるから
人のことは責められない
からな。」
ドルシアは嬉しそうな
顔になった
ドルシア「・・じゃあ、あなたの秘書の
娘達と不純なことをして
純潔の法に触れてるあなたの
行為を全て無罪にしてあげる
代わりに、今夜、私も
寝かしつけてくれる?」
レオ 「・・んんん、だが俺も早く
部屋に戻らないと、また
メルフィの機嫌が
悪くなるからな。」
ドルシアは幼い子供の
ようなあどけない表情で
俺を見上げた
まあ、今でもあどけさが
残る15歳の少女だが。
レオ 「・・ああ、じゃあ少しだけな。」
ドルシア「・・ありがとう、レオムルク。」
レオ 「・・・・・・・」
俺は床頭台の近くに置いてあった
椅子に腰かけるとドルシアの
右手を握って、背中や頭を
撫でてあげた。
ドルシア「・・ありがとう、レオ、
私は、あなたが好き
グスン。」
レオ 「・・まあ、俺もお前が
・・・・・・」
ドルシアの手を握ってると
彼女は、本当に抱えた大きな
悲しみと不安はまだ
あったようだ、俺の心に
ドルシアの想いが流れてきた、
おれはあえて何も言わなかった。
しかし俺が何も言わないから
ドルシアがそれを言った
ドルシア「・・レオは、私が心に
抱えてる本当の不安な
ことについて聞いて
貰えないの?
もう知ってますよね
私たちは今、手を繋いでる
から。」
レオ 「・・あ ああ、じゃあ
聞いてやるから
話すといい。」
ドルシアは仰向けになって
天上を見上げた。俺は
ドルシアのおなかの辺りを
撫でてあげた。
元女性剣闘士ではあったが、彼女の
おなかは女の子らしい
プニプニで柔らくて温かだった。
ドレス越しでもそれが分かる。
ドルシアは自身の不安な
想いを語ってくれた
ドルシア「・・私が、本当に悲しくて
寂しく思ってるのは
レオ、あなたはいつか
自分の夢を実現させるために
このパンゲア雲の大陸から
広大な大宇宙の果てへと
旅立とうと思ってるのでしょ?
宇宙の果て、グレートウィール
のさらにその向こうの
宇宙の最果ての壁
ドメインウォールを超えて
別の世界に。」」
レオ 「・・あああ、俺はその宇宙の果てを
超えて、見てみたい夢があるのだ。
俺はそのことは誰にも
話さずにいたし、心を
見られないように、その部分だけ
強力にマインドガードの呪法も
掛けていたのだがな
さすが最高神のドルシアだな
見抜かれたか。」
ドルシアはあどけなく笑った
ドルシア「・・アハハハ、最高神の
私は何でも知っていますよ。
それで、あなたは、この
私を置いて、行ってしまうの
ですか?グスン。私は一緒に
連れて行ってもらえないの
ですか?レオムルク。」
俺は返答に戸惑ったが
はっきりと言った
レオ 「・・俺は、今の執事の
クリスフォードと
メルフィーナを始めとする
秘書の娘たちが望めば
エミリのエーデル号と
艦隊を超える
強力な戦闘艦と艦隊を
建造、そして編成して。
一緒に連れて行こうと
思ってたのだが、
最高神のお前だけは
連れて行くわけには
いかないな。悪いがな。」
ドルシア「・・それは、不公平という
ものですよ、レオムルク
メルフィーナだけ、
連れて行って、この
私だけは置いていくと言うの
ですからね。グスン。」
俺はそんなドルシアの
わがままを、少し叱った
レオ 「・・いや違う、それはお前の
我がままというやつだ。
お前までパンゲアから
離れてしまうと、誰が最高神の
務めを果たすというのだ!?」
ドルシア「・・もちろん、あなたについて
行く時は、ラグナロクや
全ての聖戦に勝って終えて。
地球やミルキースターが
平和になった時に
私も退位しようと思ってるわ。、
もちろんレオもその日までは
一緒にいてくれるのでしょ?」
レオ 「・・ああ、もちろんだ、全ての
聖戦が終わるまではいてやるよ。」
ドルシア「・・ありがとう、レオムルク。」
ドルシアもかつての俺の
ように最高神の退位を
考えてるようだ。
俺は彼女が誰を次の後継者
と考えてるのか尋ねた
レオ 「・・では、お前の次の最高神の
後継者は誰を考えてるのだ、
今のうちから英才教育を始めないと、
俺たちが旅立つまでに、間に合わなく
なるぞ。そうなると悪いが
お前はやはり、一緒に連れては
行けなくなるな。」
ドルシア「・・なあに、簡単ですよ。
私は、現在3人の後継者を
考えてますが、第一に
あなたの第一秘書の
メルフィーナだったら
すぐにでも喜んで交代して
貰えるでしょうね。
あの娘は私を最高神から
蹴落として自身がその地位を
奪うことにやっきになってるよう
ですからね。オホホホホ。」
ドルシアはすっかり元気になった
ように口に手を当てて笑った。
まあ、それはそれで良かったが。
レオ 「・・んん、だが、メルフィーナは
お前とのラグナロクの
試合で負けてからは
ずいぶんと、変わってしまったからな。
資金稼ぎにもやっきになり
欲も深くなったし、あれでは
俺たちが認めても、元老議員たちに
聖天使としても最高神としても
承認して貰えないぞ。」
ドルシア「・・確かに、そうですね。
では、二人目の後継者として
かつてのエミリウス艦隊総司令
代理の空軍少将の天使ルミナスは
どうでしょうか?」
俺は少し呆れたように
額に手を当てて言った
レオ 「・・何を言い出すのかと思えば、
彼女は確かに優しくて心が
綺麗な純粋な天使だが、
現在は肉体は霊園の墓の中に
冷凍保存されていて。本体は
霊界にいる魂ではないか。
それに例え復活できても
まだ勲章が翼の一つしかないの
だから、終末の大聖戦が終わる
までに、強さとそれ相応の勲章を
集められるとは思えない。」
ドルシア「・・しかし、彼女が天使として
復活できれば、クリスティーナの
身代わりとなった大きな恩賞と
祝福を与えなければいけません。
それ相応の勲章と聖天使くらいは
承認して貰えるはず。」
レオ 「・・だが、あの娘の性格では
聖天使になっても最高神は
多分、辞退すると思うな。
あの娘は愛してたエミリの
秘書となることをずっと
切望していたからな。」
ドルシア「・・そうでしたね、そんな彼女に
押し付けるわけにもいきませんね
では。」
ドルシアは3人目の
候補者の名もあげた
ドルシア「・・では、最後に
あの導きの天使
クリスティーナは
どうでしょうか?」
レオ 「・・まあ、あの娘は、
隠し持った巨大なパワーと
可能性を持った、この天上界の
運命を背負ったような娘ではあるが、
彼女にも弱点はある。」
ドルシア「・・弱点とは?何でしょう?」
レオ 「・・彼女は純粋で優しすぎるのだ。
そして、最高神となるためには
もう少し賢くならないとな。
それに彼女も現在、たった3個しか
勲章をもっていないから
戦闘力面でも、今からでは
間に合うまい。」
ドルシアはがっかりしたような
表情になった。
ドルシア「・・んんん、私が候補に
あげた3人の天使の娘も
全員ダメとなると
私の後継者は当分は
見つからないわね。」
レオ 「・・まだ、彼女らが最高神に
絶対になれないと決まった
わけじゃないけどな。
まあメルフィーナは元老議員
の推薦があったほどだから
後は純粋な聖天使に
戻ればいいが、
ルミナスとクリスティーナには
今から英才教育が必要だな。」
ドルシア「・・そうねえ、あ、そうだわ。」
レオ 「・・・・・・・・・・」
ドルシアは俺の手を離すと
ベッドから起き上がって寝室を
出て、王室に入り、明かりをつけた。
そして、王座に腰かけて
部屋の中央に置いてある
直径15mくらいある巨大な
水晶玉の電源を入れて起動させた。
俺もドルシアについて行き
その水晶玉を見た
ドルシア「・・・・・・・・・・・」
レオ 「・・お前は、何を見たいのだ?」
ドルシア「・・いや、ただ、クリスティーナ
は今、何をしてるのか少し
気になりましてね。」
レオ 「・・フッ どうせ、用意した
別々の部屋にはいないだろう。
どちらかの部屋で先ほど
俺たちがやっていたように
んん!?」
クリスティーナとドルフィーノ
はどちらかの部屋で、仲良く
いちゃついてると思っていたが
そうではなかった。
彼らはドルシア競技場内にある
室内の小さな競技場で戦いの
訓練をしているようだ。
戦い慣れたドルフィがブレイドボウ
といった刃を装備した弓を持たせた
ティナに特訓をしているようだ
ドルフィは落ち着いた様子だが
ビキニアーマのトップスと
戦闘用のミニスカートを履いて
汗びっしょりになりながらも
懸命に、戦い方を覚えようとしていた。
俺はそんな二人の賢明さにとても
関心した。
レオ 「・・まさか、あの子たちが
明日のラグナロクの為に
あんなにも強くなろうとして」
ドルシア「・・私には、最初から分かって
いました。だから臨時裁判では
あなたの他に二人の天使を
チーム編成にするようにと
判決を降したのですよ。」
レオ 「・・そうだったのか。未来予知も
完璧だな最高神のお前は。
よし、では俺たちも少し
闘技場に行ってあの子達を
見守ってやるとするか。」
ドルシア「・・フッフッフ、そうですね。」
ドルシアは俺の右手を握った
俺たちは室内の闘技場にいる
ドルフィーノとクリスティーナの
元に、少し離れた観客席に
瞬間移動した。




