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聖天使クリスティーナ  作者: ジェノヴァnovel


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43/49

第43話 ドルシアとレオムルク

   

    レオムルクサイド


    

    俺は、ドルシアの王室の

   ドアの両側に立ってた、強力な

   パーフェクトエンジェルの

   守護天使にドアを通して

   貰った。彼らは俺がすぐ来る

   ことを知らされていたようだ。


    おそらくドルシアには

   俺が来ればすぐに通せと

   仰せつかってたのだろう。


    ドルシアの王室は

   ドルシア城の最上階である

   77階全てがそうだ。広くて長い

   窓際の通路や、広々とした 

   テラスもある。


    最上階からは、空に綺麗な

   桃色の輪を輝かせた

   ミルキースター雲星も

   良く見える、パンゲア雲大陸

   のずっと向こうまでも見渡せる

   南側に見える城塞都市が俺の

   レオパレスだ。


    俺は、赤いじゅうたんの通路を

   奥へと歩いた。すると

   ドルシアの秘書であるミルフィーヌ

   が立って俺を待っていた



ミルフィ「・・これはこれは、前最高神の

     レオムルク様、来ていただいて

     本当に、よかったですよ。

     あなたが来なければ私は

     どうしようかと

     思ってたから。フフフ。」


レオ 「・・ああ、ちょっとドルシアの

    様子が、変だったのでな、

    少し、心配になってな。」


ミルフィ「・・では、こちらにどうぞ。」


レオ「・・・・・・」



    ミルフィは俺の手を握ると

   王室の前まで連れてきた

    そして王室のドアをノックして

   言った



ミルフィ「・・ドルシア様、前最高神で

     あらされたレオムルク様を

     お連れしました。」


ドルシア「・・レオムルク、来てくれたの

     ですね。では、王室に

     お通し、しなさい。」


ミルフィ「・・仰せのままに、」



     ミルフィは王室のドアを開いて

    俺の手を握り中に通した。



ミルフィ「・・ドルシア様・・」



     ドルシアは窓の外の夜空

    を見上げてた。ミルキースターが

    白く輝いていた。夜であったから

    桃色の輪も赤く輝いてた。


     エミリとドルフィーノ、そして

    エーデル砲により、赤黒い炎の

    球体で包まれてたがやっと

    消えたようだ。バリアゾーンのおかげで

    ミルキースターの星は全くの

    無傷だった。 


     ミルフィは何も言わずに退出

    してドアを閉めた。


     俺はドルシアの横に立ち

    夜空を見上げた。



レオ「・・エミリたちが放った。

   極大攻撃の炎の球体も

   ようやく消えたか。」


ドルシア「・・そのようですね。大きな

     ミルキースターが輝くから

     地球の夜はいつも明るいですね。」


レオ 「・・俺はお前の今の辛くて

    悲しい気持ちは、分かってる

    つもりだ、今は誰もいないし

    時間も落ち着いた頃だから、

    俺が力になれることが

    あれば、何でも話すといい。」


ドルシア「・・レオムルク・・」



     ドルシアと俺は窓際で

    向き合った。ドルシアは

    俺を見上げた、幼い子供の

    ように


     彼女は181㎝とかなり背は高いが

    230㎝もある俺と並ぶと、普通の

    恋人同士を通り越して

    大人と子供のように見えるのかも

    知れない。


     ドルシアは言った



ドルシア「・・では、あなたにはいくつか

     お願いしたいことがありますが 

     いいですか?」


レオ 「・・ああ、俺が最高神であった

    時に、よく尽くしてくれた

    君だったからな。何でも

    言ってくれ。」


ドルシア「・・では、私にだけは

     あなたの素顔を

     見せてくれませんか?」


レオ 「・・あっ?、俺の素顔って

    言われても

    これが俺の素顔だが、獣神

    である、ライオンのな。」


ドルシア「・・フフフ、私には分かってたの

     ですよ、あなたは純粋な

     人間から、天使、そして

     神でもある聖天使になったことを

     そして今も。」


レオ 「・・うう。」


ドルシア「・・あなたは、ライオンの

     獣人ではなく、コスプレを

     身に着けて、獣人だと偽ってる

     だけですよね。」


レオ 「・・そうか、最高神のお前は

    さすがに何でも知ってるな。」



    ドルシアは、俺のライオンのような

   耳や、モフモフの背中とか

   撫でながら言った



ドルシア「・・あなたはなぜ、このような

     コスプレを着て純粋な

     聖天使であることを隠してる

     のですか?」


レオ 「・・なあに簡単だ。モフモフの

    可愛い、ライオンのコスプレは

    天使たちの女性受けがいいからな。

    特に女性はライオンのように強くて

    勇ましい、そして優しい男性が

    理想的らしいからな。

    クックック。」


ドルシア「・・フッフッフ、あなたらしい

     ですね、天使たちのハーレム

     みたいなものも作ったりして、

     だけど本当の理由があるよう

     ですが、いつか話して下さいね。」


レオ 「・・本当の理由ねえ。」



    ドルシアは俺に抱き着いた

   そして、目に涙を浮かべて言った



ドルシア「・・じゃあ、あなたが来ている

     ライオンのコスプレを脱いで

     あなたの素顔を

     私に見せてくれませんか?」


レオ 「・・・・・・・・・」



    俺は軽くうなずくと、まず

   頭につけてた二つのライオンの耳を

   外して床に落とした。



ドルシア「・・・・・・・・・」



    そして次に鼻を落とした。

   顔につけてるコスプレは猫の

   ような長い頬の10本くらいの

   髭を外しておわりだった。


    素顔がコスプレで、大きく

   隠れてたわけではない。


    そして最後は翼を出すために

   穴を開けた、腕の後ろと

   背中を覆うモフモフの着ぐるみ

   のチャックを降ろして脱いだ。


    そして最後に尻尾を外した。

   全てのコスプレの道具を外すと

   ドルシアに体を向けて言った。



レオ 「・・これで、いいか?

    ドルシア・・」


ドルシア「・・レオムルク・・」



    ドルシアは俺の色白の背中を

   さすった。そして赤い髪の毛を

   撫でた。胸とおなかはもともと

   露出させていた。


    ボトムスは軍服のような

   長ズボンで、今もそうだ。


    俺は上半身が裸ではあったが

   血に染まった深紅の大きな

   翼だけは残ったままだ。


    悲しそうな表情をずっと

   していたドルシアだったが


    俺の素顔を見るとようやく

   にっこりとほほ笑んでくれた。

   これで、ドルシアが少しでも

   元気になってくれればよいが。



   ドルシア

   【・・私はレオの本当の

   姿を見ると心を奪われたような

   感覚になった。胸がどきどきと

   高鳴り昔から彼に抱いてた、

   恋心とはまた違う感覚だ


    レオは、上半身はスベスベの白い

   肌だ。細面で、優しそうな赤い瞳の目だ。

   鼻も高く、コスプレをしてた頃の

   ような可愛らしさとは違う魅力的な

   男性だ。髪の毛はおへそくらいまで

   伸ばした長髪で真っ赤な

   深紅の色をしていた。

   

    しかし、真っ赤な血で

   染まったような深紅の翼だけは、

   かつての白色には

   戻らないようだ。

   私はそれが少し残念だった。

   彼はもう聖天使ではない。】




ドルシア「・・フフフ、ライオンだった

     あなたも可愛いくてよかった

     けど、でもやっぱり 今の

     素顔のあなたの方が

     ハンサムで、いいと思うわよ

     私はね。」


レオ 「・・そうか、でも俺が

    コスプレイヤーだということは

    まだ、誰にも言わないでくれよ。

    このことは、第一秘書のメルフィーナ

    や、導きの天使のクリスティーナ

    もまだ知らないことだし、

    モフモフな可愛らしさが

    あの娘達にはけっこう

    受けてるようだからな。」



ドルシア「・・フフフ、わかったわ。

     クリスティーナもそんな

     あなたに抱き着いて撫でて

     ましたよね。

     立って話すのもなんだから

     こっちに行きましょうか。」


レオ 「・・ああ・・」



    ドルシアは俺の右手を握ると

   彼女の広々とした寝室に入り

   ベッドに腰かけた。俺も彼女の

   隣に腰を掛けた。



ドルシア「・・・・・・・・・・」


レオ 「・・お前のベッドはかなり

    大きいな。」


ドルシア「・・ええ、私はもともと

     体が大きいし、女王の

     ベッドはこのような物でしょ?」


レオ 「・・でも、これは5mはあるぞ

    俺でも少し大きすぎるくらいだ。」


ドルシア「・・私が大きなベッドを

     使ってる理由は、もう

     分かってるでしょ。」


レオ 「・・ああ、でもダメだぞ、

    それは、俺たち二人は

    最高神を引き受けた誉高き

    存在だからな。他の者たちにも

    示しがつかないからな。」



    ドルシアは悲しそうな表情を

   して言った。



ドルシア「・・ええ、それは分かっています。

     私はただ、いつかあなたが私を

     抱いてくれて、一緒に・・・・

     ただ、それを・・・

     夢見てただけですから。

     気にしないでくださいね。」


レオ 「・・ああ、それでお前は最高神

    として、今はかなり自信

    を失してるようだが、

    続けられそうか?」


ドルシア「・・そ、それは・・・

     グスン、うええ。」



     ドルシアは両手で顔を覆って

    泣き出した。

    やはりそうか、俺はできれば

    嘘でも、


    

    ドルシア

   【・・私だったら大丈夫ですよ。

    心配しないで、任せていて

    くださいね。】


     とか言って辛くてもそれを

    隠して頑張って

    欲しかったが。ドルシアは

    最高神として背負った重い運命

    にもう限界のようだ。 


     俺は仕方がないから、少女の

    ように泣き出したドルシアの

    右腕を背中側から回して

    そっと抱いてあげた。



レオ 「・・ドルシア・・」


ドルシア「・・ごめんなさい、レオ

     グスン、私は、本当は強がり

     言ってでも、笑って

     あなたを安心させてあげた

     かったのですけどね、ううう。」


レオ 「・・・・・・・」


    

    ドルシアは辛くて悲しい

   胸中を語りだした。



ドルシア「・・実は、臨時裁判の前の

     夕食会の時に、パーティー会場に

     クリスティーナやドルフィーノ

     そしてポエムらが来てたから、

     あの子達にも、私の辛い胸の

     うちを聞いて貰ったの。グスン。」


レオ 「・・そうか、でもあんな

    天使の子達にまでに、お前の弱さを

    見せてしまったのは、

    少しまずかったな。

    下の者たちに、弱さを見せれば

     あるじに失望してお前から離れて

    しまうことだってあるからな。」



    ドルシアは強い表情で

   言った



ドルシア「・・いいえ、あの優しい

     クリスティーナだけは

     決して私から離れたりは 

     しないわ。


      天上界で最も

     優しくて、綺麗な心を持った

     彼女だったら。だから私は

     苦しい自分の胸中を聞いて

     貰ったのよ。癒して欲しかった

     から。グスン、

     今のあなたのように。」



     ドルシアはそう言って俺の胸に

    顔を埋めた。 俺は言った



レオ 「・・じゃあ、遠慮なく話してみろ

    何が辛くて悲しいのだ。」



     ドルシアはハンカチで涙を

    ふいて、悲しそうに俺の目を

    見た。そして彼女の胸の内を

    俺に話してくれた。



ドルシア「・・私の背負った悲しみと、

     問題はいろいろあるのですが

     まずは、私が危険な任務

     を与えた為に命を落とした

     ルミナスやエミリウスの

     空軍の部下たちのこと。」


レオ 「・・ルミナスか、確かに

    あの娘は聖天使になれる

    素質は持っていたな。

    あの娘の優しさと可能性は

    俺も期待していたが

    大切な娘を失くしたな。」


ドルシア「・・ええ、ルミナスの死は

     全て私の責任です。グスン。」



     俺は優しく言ってあげた



レオ 「・・ルミナスの魂は

    はクリスティーナが

    またこの天上界に連れ戻して

    くれるだろう。そうすれば

    彼女はまた天使として

    復活できるはず。」


ドルシア「・・そ そうでしたね。

     ルミナス、グスン。」



     一つドルシアの肩の

    悲しみが降りたようだ

    俺はテンポよく彼女の

    悲しみを聞いてあげた。



レオ 「・・それと、他には?・・」


ドルシア「・・そうですね、それは、

     私達、神会の間で深い対立が

     ありました。そのことによって

     明日に行われる

     神と神の戦い、ラグナロク。

     元素の神々とレオ達の戦い

     

      それだけは絶対に

     避けたかったことですからね。

     神と神が直接戦えば、終末の

     大聖戦よりも恐ろしいことになる

     可能性だってありますからね。」



     俺はラグナロクについては

    元素どもを圧倒できる自信が

    あったから安心させてあげれた



レオ 「・・明日のラグナロクのこと

    だったら心配しなくてもいい。

    俺が元素どもを全員一方的に

    叩きのめして、大災害は起こさずに

    お前の言うことを聞かせて

    やるからな、ははは。」



    ドルシアは心配そうに

   言った



ドルシア「・・ラグナロクでは絶対に

     負けないで下さいね。そのために

     私は臨時裁判では、あなたや

     エミリウスに対して

     露骨ではあったけど有利な

     判決ばかり、降したの

     ですからね。」


レオ 「・・だが、あれはさすがに露骨

    過ぎたな、あれでは例え

    ラグナロクに勝てても、後々

    まで、元素の神々はお前に

    不信感と不満を抱いたままだぞ。

    スターライトも言ってたが

    判決を公平にやらなくても公平感は

    法廷の者たちに与えないとな。

    そうしないとうまく下の者たちを

    使うことができないからな。 」



    ドルシアは強い目で言った




ドルシア「・・あなた方が負けてあなたが

     保有する1億何とかの

     全ての勲章を彼らに渡してしまう

     よりもすっといいはずです。

     

      彼らがそれだけの勲章の力を手に

     入れると、謀反を起こして

     天上界では大きな

     内戦が起きることは明らかです

     からね。」



レオ 「・・んん、それも最もだ。だが

    安心しろ、明日の試合は

    絶対に勝つからな。」




    ドルシアは少し安心したようだ。

   そして次の問題に触れた。

   

    それこそがドルシアが

   最も、苦しみ悩んでた問題だった。

   それが、天の川銀河、

   

    今は青空が広がったような青の星雲と

   呼ばれてたこの銀河と

   アンドロメダ大星雲の衝突に

   より、起こりうる週末の大聖戦

   のことだった。

     

   








 



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