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聖天使クリスティーナ  作者: ジェノヴァnovel


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36/49

第36話 臨時裁判と深まる対立 

ドルフィサイド



    僕達3人、ドルフィ、ティナ

   そしてポエムはドルシア様も

   加えて、ドルシア城のパーティー

   会場で、楽しい夕食を

   共にした。


    この日は度重なるイベント

   で疲れ切っていたがこの

   夕食会ではみな心が癒される

   時でもあった。


    しかし、最高神ドルシア様

   から僕とティナに明日も

   何らかのイベントがあるから

   参加して貰いたいことを

   告げられた。


    明日は僕とティナにとって

   有給休暇だったから

   一日、完全にフリーになり

   ティナと久しぶりに二人っきりで

   楽しい城下町でのデートが

   できると思っていたから

   正直がっくりした。


    ドルシア様はそんな僕の

   心はお見通しで申し訳

   なさそうに言ってくれた



ドルシア「・・明日は、有給休暇に

     なってたドルフィーノと

     クリスティーナにとって

     イベントの話をされた

     がっくりなお気持ちは

     よく分かりますよ、特に

     ドルフィーノ、

     あなたはね。」


ティナ「・・んんん、でも、ドルシア

    様の為だったら、私は

    かまいませんよ。」


ドルフィ「・・僕は・・正直

     がっくり来ています。」


ドルシア「・・そうでしょうね。」


    

     ポエムがドルシアに

    言った。



ポエム「・・あのお、私もその

    イベントに参加しないと

    いけませんか?最高神様」



ドルシア「・・いいえ、あなたは一般天使

     に昇格したので、あなたには

     屋敷が与えられます。それと

     大きな屋敷を管理するための

     秘書も必要となるでしょう。

     だから、あなたは今の

     見習い天使の、聖ドルシア学院の

     寮から、新しい屋敷への

     引っ越しがあるので

     あなたは明日は自分のことを   

     しなさい、分かりましたね。」



     ポエムは嬉しそうに言った



ポエム「・・こんな私に、

    ドルフィーノ様や

    クリスティーナ様のような

    素敵なお屋敷を

    与えてくれるのですか?」


ドルシア「・・そうですよ、あなたはもう

     一般天使なのですからね。」


ポエム「・・ありがとうございます

    最高神様。」


ティナ「・・良かったねポエムちゃん」


ポエム「・・うん・・」



    ポエムがドルシアに言った



ポエム「・・それで、わたくしに

    与えて頂ける屋敷は

    どこになりますか?」


ドルシア「・・それは、ドルシアパレスの

     外の田舎町になりますが、

     ドルフィーノとクリスティーナ

     が暮らす円環の森の

     町になります。お友達の

     彼らと近いからあなたが  

     嬉しいと思いましてね。」



     ポエムは嬉しそうに言った



ポエム「・・ええ、私も円環の森

    に行きたかったのです。

    あそこは森や湖に囲まれた

    美しくて静かな所ですので。」



    これでポエムも屋敷持ちの

   小さな伯爵になったわけだ。

   僕は明日のイベントについて

   ドルシアに聞いてみた。



ドルフィ「・・あのお、明日のイベントに

     参加するように言われましたが

     何が行われるのですか?」


ドルシア「・・それは、臨時裁判での

     行方に左右されることですが

     私は明日に行われる

     神と神の戦い、つまり

     ラグナロクと言われる

     終焉の戦いは

     避けられないと

     考えているのです。」


ドルフィ「・・えっ ラグナロク」


ティナ「・・ラグナロクって?」



    僕は、神と神の戦いと聞いて

   すぐに分かった。おそらく

   天上界最強の神と言われてる

   レオムルク様と7人の元素の

   神が臨時裁判の結果次第で

   広大なドルシア闘技場で

   戦いをしないといけない  

   事態になってるということだ。

   ドルシアは僕に言った



ドルシア「・・さすが、ドルフィーノは

     もう誰と誰が戦うか予測が

     できてるようですね。」


ドルフィ「・・はい、夜の会議では

     レオムルク様とエミリウス様の

     グループと7人の元素の

     神々との間で、すごくもめて

     ましたので。」



     ティナが心配そうに言った



ティナ「・・でも、エミリウス様は

    とても戦える状態では

    ありませんわ。彼の左手は

    まだ再生していないし、

    体中だってボロボロに傷ついて

    るし。」


ドルシア「・・安心なさい、

     クリスティーナ。私は

     エミリウスには戦わせません

     そしてもし臨時裁判で

     7人の元素の神々と

     エミリウスが和解できれば

     ラグナロクを行う必要も

     なくなるでしょうから。」


ティナ「・・はい、」


ドルシア「・・あなたが、大切な人と

     思っているエミリウスを

     しっかりと弁護してあげて

     下さいね、そうすれば

     ラグナロクは行われずに

     すもかもしれませんからね。」


ティナ「・・分かりました。」



    ドルシアは僕達3人に金貨の

   入った袋を渡してくれた。



ドルフィ「・・こ、これは?」


ドルシア「・・これは、ヒュージゴールドが

     それぞれ20枚入った、皮の

     お金入れです。いつも天上界の為に

     よく尽くしてくれてる

     あなた達への、私からの

     臨時ボーナスです。

     遠慮なく受け取りなさい。」


ドルフィ「・・あ、ありがとうございます。」


ティナ「・・ありがとうございます、

    ドルシア様、えへへ。」


ポエム「・・ありがとうございます

    こんな私にまでグスン。」


    

    ドルシアはさらに嬉しいことを

   言ってくれた。



ドルシア「・・それとあなたたち3人は

     明日と明後日まで有給休暇

     を与えますので、もし明日

     ラグナロクが行われても

     明後日はゆっくりと休める

     ので、疲れをよく癒すのですよ。」


ドルフィ「・・はい、了解しました。」



     ドルシアは笑顔を見せると

    瞬間移動で消えた。


     僕達3人はお互いに

    顔を見合わせると抱き合って

    喜んだ



ティナ「・・・アハハハ、ヒュージ

    ゴールド20枚もさらに

    くれるなんて私達ってまたまた

    超ラッキーだよね。」


ドルフィ「・・ナッハッハッハッハ、

     これで、カジノの交換チケット

     と合わせるとヒュージゴールドが

     120枚にもなったよ。うひひい。」


ティナ「・・しかも明後日まで有給休暇

    貰えるなんて。」


ドルフィ「・・この調子だったら

     イベントなんかいくらでも

     出てあげてもいいよ。」


ティナ「・・アハハハ、そのたびに有給休暇

    くれたり、臨時ボーナスもくれるの

    だったらね。」



    ポエムも大喜びしてた



ポエム「・・私なんか、お屋敷まで頂いて

    クリスティーナ様とドルフィーノ

    様について来て本当に

    良かったです。」



    僕たちは嬉しそうにご馳走を

   頂き、ことの成り行きを喜んだ

   しかしティナがまた悲しそうに

   うつむいた。



ティナ「・・ルミナスちゃん・・

    グスン・・・」



    ティナはショルダーバックから

   一本の白い羽を取り出した。


    そしてその羽を悲しそうに

   見つめた。


    ポエムが不思議そうに僕に

   尋ねた。



ポエム「・・クリスティーナ様が

    悲しそうに持って見つめてる

    あの白い羽は何ですか?」


ドルフィ「・・あれは、ティナの大切な

     お友達だったルミナスって

     エーデル号の副長を務めてた

     天使の娘の羽だよ。」


ポエム「・・そうでしたか、」 

    クリスティーナ様。」



    あああ、まただ、亡くなった

   ルミナスのことを思い出して

   嬉しさのあまり彼女のことを

   忘れて浮かれてた自分を責めてるの

   だろう、もうそのことは触れずにそっと

   しておいてあげよう。


    僕達3人は夕食会を楽しく

   終えた後、いったん部屋に戻り

   臨時裁判に行く用意をした。

   僕はシャワーを浴びて洗面と

   歯磨きなどして、気持ちを

   切り替えた。



ドルフィ「・・尊敬するエミリウス様。

     僕もあなたを全力で

     弁護します。」


     ティナはお友達になった

    ポエムにお化粧して貰ったり

    髪を解かして貰ったりと

    もとメイドだったから彼女は

    とても上手だった。


     ティナはさらに綺麗になった。


     僕達3人はそろってドルシア様の

    居城を出て、神会の街にある

    ドルシア裁判所に入った。


     法廷の大きなドアにはまた

    男女のドアキーパーの守護天使たち

    の子がいた。


     二人とも12歳くらいだ。



男の子の天使「・・ドルフィーノ様と

       クリスティーナ様と

       ポエム様ですね。」


ドルフィ「・・そうだよ。」



女の子の天使「・・では、お入り下さい。」


ドルフィ「・・ありがとう・・」



     天使たちの子達は法廷の

    ドアを開いてくれた。


     僕達3人は法廷に入った

    案内の天使の女の子が

    僕たちに問いかけた。 



法天使の娘「・・ドルフィーノ様達3人は

      被告代理人ですか?それとも

      原告代理人でしょうか?」


ドルフィ「・・僕達3人は全員

     被告代理人だよ。」


法天使「・・では東側のテーブルに

    お着きください。」


ドルフィ「・・ありがとう。」



     僕達3人は被告代理人の

    東側のテーブルに腰かけた

    右側にポエム、真ん中に僕

    そして左側がティナだ。



ティナ「・・被告代理人って

    なんなの?」


ドルフィ「・・つまり、弁護人って

     ことだよ。」


ティナ「・・じゃあ被告人本人は

    やっぱりエミリウス様なのね?」


ドルフィ「・・そうなるね、前回の

     大魔王様と戦い、負けて

     大損害を天上界に与えたのと

     今回のミルキースターの件。」


ティナ「・・じゃあ、レオムルク様は

    どうなるの?」


ドルフィ「・・レオムルク様がもし

     前回の大魔王様との件で

     何かに関わってたら

     エミリウス様の共犯者

     として、相続被告人か

     共同被告人になるの   

     じゃないのかな?」


ティナ「・・ううん、レオ様は今回の

    ミルキースターの件には

    何も罪はないのに。」


ドルフィ「・・でも元素の神々が

     言うには傍観してて

     何もしなかった罪

     とかいってたけどね。」


ティナ「・・そんなのレオ様まで

    可哀そうだよ。」



    僕はティナに皮肉っぽく

   言った。



ドルフィ「・・ねえ、ティナ」


ティナ「・・なあに?」


ドルフィ「・・君はエミリウス様と

     レオムルク様、どっちが

     好きなのかな?」



     ティナは顔を赤らめた

    二人とも背が高く

    細面で、美男子だ。

    ティナは不変の14歳の

    純真な心を持つ天使の娘。

    素敵な男性に恋をする

    年頃の娘だ、不変に

    この先も。何度も何度も

    永遠に。


     ティナが怒った表情で

    答えた



ティナ「・・どういう意味よ?それ。」


ドルフィ「・・フフフ、何でもないって。」


ティナ「・・もう・・」


   

   ポエムが不安そうに言った



ポエム「・・まだどなたも法廷に

    来ていませんね。」


ドルフィ「・・うん、」



     法廷の柱時計は

    午後10時45分だ


     おそらく神々は瞬間

    移動してくるのだろう。


     やがて裁判所書記館席に

    ミルフィーヌ様が

    瞬間移動して座った。



ドルフィ「・・あっ ミルフィ―ヌ様」


ミルフィ「・・んん?先に来てたのね

     あなたたち3人は。」


ティナ「・・はい、エミリウス様と

    レオムルク様を弁護を

    するために

    私たちは来たのです。」


ミルフィ「・・ふううん、いろいろと

     イベントに駆り出されて

     あなたたちも大変ね。」


ドルフィ「・・ミルフィーヌ様も

     ですよね。」


ミルフィ「・・でしょお、私はほぼ

     毎日がこうなのよ。でも

     やるしかないのよ

     ドルシア様の為に。」


ドルフィ「・・ミルフィーヌ様は

     書記官ですか?」


ミルフィ「・・ええ、急な臨時裁判

     だからね、裁判所の

     関係者の多くがこられないし。」


ドルフィ「・・そうですね・・」



     ドルシア裁判所の法廷は

    地上の法廷をまねて作った

    方式だ。


     北側の一番大きくて高い

    豪華な王座のような椅子が

    裁判長席で その左右の

    席が裁判官席だ


      その数は両側に5つづつ

     並べてある。


    その一つ下の西側の席が

   書記官席で、原告と被告の

   証人となり記録をつける

   係だ。


    ミルフィの隣の東側の机には

   速記官の席だ 速記官の役目は

   被告や原告の証言を聞いて

   質疑応答をして裁判官に報告

   する役目だ。


    そして私たちのテーブルの

   対面になる東側のスクエアーの

   テーブルは原告側と被害者の

   席である


    おそらくそこの原告側の

   テーブルに7人の元素の神々が

   腰かけるのだろう。


    そして南側の柵で仕切られた

   席が、傍聴席だ。長椅子が

   30列くらいあって真ん中

   と左右の端が通路になっている。


    まるで教会のような長椅子が

   左右に用意されている。


    傍聴席に座る人は基本的に

   手を上げて発言したりガヤガヤと

   応援したり批判したりするのは

   禁止されてるが、裁判官や

   検察、弁護側から依頼、

   指名された場合のみ発言権が

   認められる。 


    やがて7人の元素の神々が

   瞬間移動して予想通り、

   東側のスクエアーのテーブルに

   7色の元素の神たちが

   勢ぞろいで腰かけた。

  

    相変わらず暗黒の炎で

   焼け焦げた衣装や、割れかけた

   仮面をかぶっている。


    その姿を見せて、被害の

   大きさをアピールする

   魂胆だろう。


    彼らは不機嫌そうにして

   何も喋らない。


    僕達3人も法廷内ということで

   お喋りをやめて静かにした。


    ティナが僕にヒソヒソと

   不安そうに言った



ティナ「・・ねえ、ドルフィ、私達

    3人以外に例えば神会の

    神様とか、頼りになりそうな

    弁護人って来るかしら?」


ドルフィ「・・さ、さあ、来れば

     いいけどね。」



     私たちがそのようにヒソヒソと

    離してると法廷のドアが開いて

    かつてのエーデル号の戦友、

    艦隊総司令代理、空軍大将の

    ミルスと、レーダー解析班長代理

    の空軍少尉のリヌエットが

    入室した。


     ティナは立ち上がり彼らに

    向かい走り出した



ティナ「・・ああ、ミルス君に

    リヌエットちゃん。」


    

    僕も立ち上がり彼らを

   迎えた。


    リヌエットは両手を上げて

   ティナに抱き着いた



リヌエット「・・クリスティーナ様」


ティナ「・・リヌエットちゃん。」


リヌエット「・・やっぱり来てくれたんだ

      エミリウス様の為に。」


ティナ「・・うん・・もちろんよ。」



    僕とミルスは両手を

   取った



ミルス「・・ここにくればお前に

    会えると思ったぜ。」


ドルフィ「・・うん、僕も。」



    ミルスは涙を浮かべて

   僕に抱き着いた。


    僕は自分より背が低い

   彼を軽く抱きしめてあげた



ミルス「・・ありがとう。ドルフィ―ノ

    総督の為に来てくれて・・」


ドルフィ「・・うん、一緒に

     エミリウス様を弁護

     してあげよう。」


ミルス「・・ああ、もちろんだ。」  



    私たちが騒いでると

   原告側の元素の神々から

   咳払いと苦情が聞こえてきた



光の神「・・うおっほん、んっんん!!」


火の神「・・静粛にしろお、お前ら!!

    ここは法廷だぞ。」


ミルス「・・うっ そうだった。」



    僕達は元素の神々に謝罪した



ドルフィ「・・すみませんでした。」


土の神「・・ふん、低能な天使どもが

    何人集まっても、ろくな

    弁護などできまいって。」


水の女神「・・そうよそうよ。

     ドルシアパレスで

     遊んでたらいいのにさ。」



    僕たちは彼らに頭を

   下げると弁護側の席に着いた


    ティナの隣にリヌエット 

   そしてその左にミルス


    これで弁護人は5人と

   なったが、


    僕は内心では神会の方

   一人でもいいので弁護側に

   来て貰いたかった。

   ただそう願いながら

   裁判が始まるのを待っていた

   まだ裁判長のドルシア様と

   被告人のエミリウス様は

   お見えになっていない。

   

   

    

     

    



   

   

     

   

   

    


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