第34話 夜の天上の大会議の終わり
ドルフィサイド
ドルシア様は強力な宇宙戦艦
の建造について最後に僕に
意見を求められた。
しかし、他の神々から
案がないのに、僕にそのような
案を出せるわけがない。
ティナもポエムも不安そうな
表情で、僕を見ている。
ティナ「・・ドルフィ・・」
ポエム「・・・・・・・・」
ドルフィ「・・ううん・・」
ドルシアが苛々した様子で
僕に言った。
ドルシア「・・時間がもったいないので
ないのならないと早く
言いなさい。」
ドルフィ「・・・・・・」
あっそうだ、とにかく
怒られること承知で
思いついたこと、全部
話してみよう。
僕は立ち上がった。
ドルシア様の目をジッと
見た。そして発言した
僕が思いついた案を。
ドルフィ「・・僕が思いついた案とは
僕たちの力の源でもある
勲章の力を使えば
例えばエーデル号の
ような巨大な戦艦に
取り付けて運用
することはできるの
でしょうか?」
ドルシア「・・・・・・・・・・・」
僕はいいことを言ったつもり
だが、会場では、しらけた
空気が流れた。
元素の神々も呆れた様子
だった。
僕は逆に彼らのリーダーの
光の神に問いかけた。
ドルフィ「・・あ あのお、光の神様、
どうでしょうか?。」
光の神は呆れたように答えた。
光の神「・・そんなことができるのなら
我々も、アホのエミリウスも
とっくにやっている。
勲章とはこの天上界の天使と
神のみが扱える力だ。
意思のない船に取り付けても
飾りにしかならない。」
しかし、エミリウスが
何か思いついたように言った。
エミリウス「・・いや、エーデル号の
最大の武器のエーデル砲は
聖なるエネルギーを源とした勲章を
取り付けて、作ったものだ。」
闇の神「・・な、何だと?それは
本当か?」
エミリウス「・・あ、ああ、エーデル号の
中枢コンピューターは
かつて、魔王軍と戦って
瀕死の重傷を負った、私の
部下の天使、アナベルの
希望で、彼女はエーデル号
の中枢コンピューターと
同化したのだ。彼女は蘇生液の
中で、動けぬ体でありながら
エーデル号の中核となって
くれてるのだ。」
光の神「・・では、現在アナベルは
いくつの勲章を首に掛けて
いるのだ。」
エミリ「・・現在は翼と聖なるオーラ
を放つ、攻撃系の
ホーリーライトニングの
二つだけだ。天使の上限の
7つまでまだ5つ首に
掛けられる。」
光の神「・・では、アナベルの首輪には
後、5つの勲章を取り付けて
エーデル号をパワーアップさせる
ことが可能ということだな。」
エミリ「・・ああ、そういうことだ。
アナベルには可哀そうな
ことをすることになるが。
さらに彼女を翼を持った
神、聖天使と認めて
貰えば、エーデル号も
無限の力を持つ最強の
船になるが。」
光の神「・・船と同化した天使に
聖なる完全な聖天使となるのは
さすがに無理があるだろ。」
エミリ「・・それはそうだが・・」
ドルシアは僕に言った
ドルシア「・・さすがは、私が見込んだ
ドラゴンのドルフィーノですね。
あなたの意見をもっと聞きたい
から続けなさい。」
ドルフィ「・・はい・・」
僕は思い付きでエーデル号
のような強力な船に勲章を
取り付けるとか言ったが
以外にも核心をついていた。
しかしアナベルって天使の娘が
志願したとはいえ、エーデル号の
一部とされているのはちょっと
可哀そうな気がするが。
ティナ「・・エーデル号には
そんな娘もいたんだ。
アナベルちゃんか・・」
ポエム「・・でも、船の一部と
されてるのはちょっと
お可哀そうですね。」
ティナ「・・うん・・」
僕は、エーデル号が光の
早さを超える、超空間航行が
勲章の力で可能になる見通しを
述べた。
ドルフィ「・・もし、エーデル号の
アナベルさんの首輪に
瞬間移動の勲章、
ホーリーテレポートを
取り付けて、制御してみれば
いかがでしょうか?
エーデル号が、超空間航行が
できれば、太陽系外の星系にも
行けますし、青の銀河の
外側に防衛線を作ることだって
できます。」
エミリウスが答えた
エミリ「・・なる程、瞬間移動系の
勲章を、アナベルにか、
いい案だが、ホーリー
テレポートで移動できる
距離は光速の1秒分だ。
つまり、地球の7周半分
である約30万kmが限度だ。
直径が10万光年ある
我が、青の星雲の端まで
とても行けない。」
ドルフィ「・・そうですか・・」
しかしレオムルクが
答えた。
レオムルク「・・ホーリーテレポート
の強化版の勲章を使えば
良いではないか。」
エミリ「・・ホーリーテレポート
の強化版。」
レオ「・・ああ、俺は、最強クラスの
マスター、ホーリー、テレポート
の勲章を持っている。
その力は、最大で、5万光年の
距離を瞬間移動できる。
その勲章をお前にやるから
アナベルの首輪につけてやると
いい。」
エミリ「・・そうか、ありがとう
レオ、大きな進展が
あった。」
レオ「・・俺とお前の仲だ
気にするな。」
レオムルクはそう言って首輪から
一つの勲章を取り出して
親友のエミリウスに手渡した。
ドルシアが僕に言った
ドルシア「・・素晴らしい意見に
感謝しますよ。ドルフィーノ
あなたは前回のリモコンの件
もそうですし
今回の勲章の件も
素晴らしかったですよ
では、席につきなさい。」
ドルフィ「・・は、はい。」
僕は席に着いた。
ドルシアは神々に言った
ドルシア「・・では、時間も過ぎましたので
要点をまとめますが、エーデル号
が以下に勲章の力でパワーアップ
しても、一隻だけでは、とても
足りません、空母機動部隊も
航空機、パイロットを多く失って
再編成が困難ですし、
地上の人間たちの発達したスペースシャトル
でも月までしか飛べないのが
現状ですからね。今のところ
真似しても意味がなさそうですね。」
光の神「・・彼らが作った自動車と
いう地上の乗り物も未だに
ゴムタイヤとか使用してるからな。」
闇の神「・・観測したアンドロメダの
動画では、彼らは既に反重力
を使用した。浮いた車や戦闘艦
を使用してるではないか。
地上の人間のデータを集めても
ポンコツ製品しか作れないな。」
ドルシアが皆に言った
ドルシア「・・では、皆の者に次回の
大会議までの宿題を出しますが
一つ目は我々も、アンドロメダの
神会が作ってるような
中性子星を見つけて機械化
して要塞を作る方法と
エーデル号のような
勲章の使用が可能な宇宙戦艦
の増産計画について
考えておいてくださいね。
では、ミルフィーヌ。」
ドルシアは会議を終える
為にミルフィーヌに閉会を
させようとした。
ミルフィ「・・では、皆さま、遅くまで
ありがとうございました。
これで、夜の大会議を
閉会したいと思います。」
やれやれ、やっと終わったか
かったるい、天上界の大会議が
柱時計を見ると、もう午後9時だ。
ドルフィ「・・ううううんやっと
終わったね。」
ティナ「・・うん、そうだね。」
ポエム「・・私は、お部屋に戻って
早く休みたいです。」
神々が雑談を始めた所
光の神がドルシアにあることに
意義を申し立てた。
光の神「・・神々の方、少し
聞いて頂きたい。」
闇の神「・・どうしたのだ、
スターライト」
スターライト、光の
神の名前だろうか
会場の神々は静かになり
また席に着いた
ドルシアは彼に言った
ドルシア「・・どうしたのですか?
光の神」
会場はざわざわと
なった。光の神は
ドルシアに言った
光の神「・・最高神殿は何か
大切なことをお忘れでは
ないのか?」
ドルシア「・・私が忘れてる
大切なことって
なんですか?」
光の神はエミリウスを
指さして言った。
光の神「・・このエミリウスの、前回の
ドルシア殿の意思に背いて
大魔王に戦いを挑み、敗北した
ことによる我々が被った
被害、そして今回のミルキースター
のバリアゾーン破壊の失敗の
件、このままうやむやに済ます
わけにはいくまい。」
他の元素の神々も続いた
火の神「・・そうだそうだ、我々の兄弟も
多くの者が負傷した。このアホの
ダーク・アルマトル・フィクススター
が作り出した暗黒の炎の責でな。」
水の神「・・そうですよ、それに
私たちが長年、労力と、時間と
お金を費やして作りあげてきた
マジカルゲートも、エミリウスの
暗黒の炎に焼かれて、
完全に壊れて消滅してしまったのよ。
弁償はどうなるのです?うええ、
しくしく。」
闇の神「・・そうだそうだ、
どうしてくれるんだ!?
疫病神のエミリウスさんよ。」
エミリは申し訳なさそうに
謝罪した。
エミリ「・・ああ、君たち元素の神々には
多大な、御迷惑をおかけした。
本当にすまなかった。」
レオ「・・本当にしつこいなあ
お前たち元素たちは。」
光の神が怒りを現わにしていった
光の神「・・何がしつこいだ!!
エミリウスもすまなかったと
ただ謝るだけでは済まない事
くらいは分かってるだろ。」
水の神「・・そうよそうよ、マジカル
ゲートを弁償してちょうだいよ。
しくしくしくう。」
エミリ「・・もちろん、弁償はする・・
しかし、高額すぎてすぐには
できないが。」
光の神「・・お前はそう言ってまた
言い逃れるつもりだろ?
えっ こらあああ。」
エミリ「・・・・・・・・・」
ドルシア「・・これは、困った
ものですね。」
僕は、ティナとポエムの
肩をもつと静かに言った
ドルフィ「・・もう会議は終わったから
僕たちは部屋に帰ろう。
もう疲れたし、おなかもすいたし
これ以上付き合ってられないよ。」
ポエム「・・そうですね。」
ティナ「・・・・・・・・・」
ティナサイド
私だけ何も言わないから
ドルフィは言った
ドルフィ「・・ティナももうお部屋に
戻りたいだろ?」
ティナ「・・んん、でも私は、
虐められてる
エミリウス様が
お可哀そうで。」
ドルフィは少し呆れた表情を
していた。私のお人良しさに
ドルフィ「・・分かったよ、
じゃあティナだけ
残って、エミリウス様の
近くにいてあげるといい。」
ティナ「・・・・・・・・」
ドルフィサイド
僕は元素の神々に責められてる
エミリウス様を想うティナの
優しさは好きだったが、
今回はその勝手な優しさが
少し頭に来た。
お人好しで哀れみ深いのも
程がある、それに、エミリウス様を
思う彼女の気持ちに
嫉妬心さえも芽生えた。
僕はポエムの肩を持って
言った。
ドルフィ「・・ポエムちゃんも夕食は
まだだろ?」
ポエム「・・は はい。」
ポエムのおなかがグウウ
と鳴った。
ポエムは恥ずかしそうに
おなかを押さえた。
ポエム「・・私のおなかペコペコです。
朝食の後は何も頂いて
ませんから。」
ドルフィ「・・だったら、協調性のない
クリスティーナのことは
放っといて僕と一緒に二人だけで
レストラン街にでも行こうよ。
その後、ドルシアシアターに
言って一緒に映画見てもいいし。」
ポエム「・・で でも、」
ドルフィ「・・お代は大丈夫だって
全部僕がごちそうして
あげるから何でも君の好きな
ものを注文するといいよ。」
ポエム「・・んん・・」
ポエムはティナを心配
そうに見つめていた。
ドルフィ「・・ポエムちゃん。」
会場はまたエミリウスとレオムルク
のチームと、元素のチームの喧嘩
のような状態になった。
そして光の神がドルシアに
ある申し出をした。
光の神「・・最高神にこいつらの処遇に
ついて是非お願いしたいことが
あるが、よろしいか?」
ドルフィ「・・・・・・・・」
光の神は、エミリウスと
レオムスクにどんな処遇を
したいのだろうか?
僕も気になってレストラン街に
行くのをやめてティナとともに
この場にとどまった。
ドルシアが光の神に言った
ドルシア「・・あなたは、彼らにどんな
処遇を望むのですか?」
光の神「・・神会の臨時裁判だ。」
ドルシア「・・臨時裁判、では、誰が被告で
誰が原告、そして誰が検察で
誰が弁護人、そして被害者は
誰ですか?」
光の神は言った
光の神「・・被害者は我々7人の
元素の神々、そして被告は
そこのアホのエミリウスと
レオムルク、原告と検察は
我々7人の神々と我々の意見に
同意するものだ。
弁護は、エミリウスと、
レオムルクを庇いたいものが
勝手に誰でもするといい。」
ドルシア「・・分かりました、それで
あなた方の気が済むのなら
皆が集まってる今晩
ドルシア裁判所の法廷に
本日午後11時に来なさい。
裁判官はもちろん私です。
それでいいですか?」
光の神「・・それで、いい。あなたの
お心使いに感謝する。」
光の神はエミリウスと
レオムルクに強い口調で
言った。
光の神「・・分かったな?お前ら!!、
本日の午後11時にドルシア
裁判所の法廷にちゃんと出頭しろよ!!
おらああ!!」
エミリウスとレオムスクは
顔を見合わせた、エミリは
光の神に言った
エミリ「・・・分った。それで
いいだろう。
必ず法廷に出頭しよう。」
レオ「・・なんで俺まで?、
だがエミリの
為に俺も出頭するぜ。」
光の神「・・・・・・」
ドルシアは会場の皆の
者に言った。
ドルシア「・・本日は、イベントの連続で
皆お疲れだと思いますが
この後、神会の元老院
による臨時裁判を行いますので
この場にいる方々はどなたも
ドルシア裁判所の法廷に本日の
午後11時に集まって下さいね。」
ドルフィ「・・もおお、いい加減に
して欲しいねえ。」
ポエム「・・・・・・・・・」
ティナ「・・エミリウス様・・ティナは
あなたの弁護人になります。
愛してるあなたのことを
守ってあげたい、グスン。」
こうして大会議は終わったが
午後11時にドルシア裁判所で
エミリウスとレオムスクを捌く
為の臨時裁判が行われる
こととなった。
大会議が終わったのが午後9時過ぎ
だったからまだ時間があったので
おなかがペコペコの僕達3人は
ドルシア城内のレストラン街に
行き、夕食を楽しむことにした。




