第29話 初めての純白のドレス
ティナサイド
私とドルフィは友人たちとも
なったミルス君を始めとする
エーデル号のクルーたちと
お別れした。
その後私とドルフィは
夜の大会議に出席するために
またドルシア様の居城
ドルシアパレスの中心に
聳え立つドルシア城に帰って
きた。
守護天使の娘が一階の
ロビーで本日は帰りが
遅くなりそうなので
私たちが泊まる部屋の
案内をしてくれた。
私とドルフィの部屋は
少し残念だったけど、
当然と言うべきだけど
別々に用意されていた。
私たちはその守護天使
の娘、ケレンに部屋を案内
された。
ケレン「・・ここがクリスティーナ
様のお部屋です。」
ティナ「・・うわああ、まるで
お姫様のようなお部屋だ。
素敵・・」
ケレン「・・そして隣がドルフィーノ様
のお部屋です。」
ドルフィ「・・わああ、これはすごい」
私もドルフィのお部屋
を覗き込む、
ティナ「・・こっちは王子様のような
お部屋だ。さすがドルシア
様のおしろだ。」
案内役のケレンは
私たちに言った。
ケレン「・・これでも、一般のお客様用
のお部屋ですよ。なんせ
ドルシア様の居城は
途方もなく広いので
お部屋はたくさん空いてますし。
上の階の神々の方に
用意したお部屋はもっと
広くて、豪勢ですよ。」
ドルフィ「・・そうなの・・」
ケレン「・・フフフ・・それと
このチケットをお受け取り
下さい。」
ドルフィ「・・これは?」
ケレンは私とドルフィに
チケットを手渡した。
ケレン「・・そのチケットは
ドルシア城にある
カジノ場で遊ぶための
チップ交換券です。」
ドルフィ「・・カジノってまさか
地上の人たちがお金を賭けて
遊んでるという
あのカジノ場のことなの?」
ティナ「・・んん?」
ケレン「・・そうです、その引換券
はカジノ場で遊ぶための
お一人、ヒュージゴールド
100枚分のチップと交換
できますので、」
ドルフィ「・・ええええ!!
ヒュージゴールド
100枚も・・」
ティナ「・・・・・・・・・・」
ドルフィサイド
なんと、僕たちはこんな
幸運なことがまたあったなんて
確かに今日は早朝に起きて
朝は大会議、昼は突然
エーデル号に乗って
死ぬような思いをして、また
会議と、疲れることばかり
だったが、悪いこと
ばかりではないようだ。
フフフ、ヒュージゴールド
100枚分だなんて、
日本円にすると約1億円だ
僕の3年分の給料に匹敵
する。
ぼくはケレンに言った
ドルフィ「・・ねえ、ケレンちゃん」
ケレン「・・何ですか?」
ドルフィ「・・このチップ交換券
で貰ったチップは
カジノで遊ばなくても
換金して貰えるの?」
ティナ「・・ドルフィったら
せこいこと言ってる
わね。私なんだか
恥ずかしいわ。」
ドルフィ「・・アハハハ・・」
ケレンはほほ笑んで
言った。
ケレン「・・はい、チップをどの
ようにお使いになっても
それはドルフィーノ様の
自由ですからね。」
ドルフィ「・・本当?やったあ。
ははは」
だったら僕はカジノで
一枚もチップを使わないで
ゲームをしなくて
換金して貯金しようと
考えた。
ケレン「・・それと、お部屋に
お二人様のお荷物が
届きましたので、
置いておきましたからね。」
ティナ「・・荷物って?」
ケレン「・・はい、お二人様の秘書で
ある、イリス様とラピス様
が本日は帰れなくなるので
用意して届けて
くれましたので。」
ティナ「・・そっか、ありがとう
イリス。」
ケレン「・・では、会議が本日の
午後7時から行われますので
遅れないで下さいね。
ああ、それとドルシア様
より言づけですが
今日は大変な一日
だったので、あすは
お二人様も有給休暇と
するので、会議の後は
ゆっくりするようにと
お伝えするように
承ってますので。では私は
これで失礼します。」
ティナ「・・ありがとう
ケレンちゃん。」
ドルフィ「・・・・・・・」
ケレンは一階のフロント
に戻って行った。
ティナサイド
私とドルフィは顔を
見合わせた。
そして両手を繋いで
抱き合い歓声をあげた
ティナ「・・やったああ、あははは
これで、明日はお仕事が
お休みになったから
明日は城下町でいっぱい
遊べるね。」
ドルフィ「・・そ そうだよ・・
僕たちはお仕事でドルシア様のお城
に来たのに、これだったら
豪勢で楽しい旅行に来ているのと
同じだよ、ついてるねえ
今日の僕達。あっはははは・・・」
ティナ「・・あははは、それに
お小遣いまでたくさん貰えて
ヒュージゴールドが
100枚分のチップだからね。
私もカジノゲームなんて
一度も遊ばないで
全部換金しちゃうから。」
ドルフィ「・・そうだそうだ、それが
いい、わははは・・」
ティナ「・・そのお金で、城下町で
いっぱい遊んで、お買い物
するんだ、えへへへ。」
ドルフィ「・・今晩のカッタるい
会議が終われば僕たちは
明後日のお仕事行く日まで
自由だ。」
ティナ「・・フフフ・・」
私とドルフィは抱き合いながら
ことの成り行きを大喜び
した。だが私は、亡くなった
大切なお友達の
ルミナスのことを思い出した。
私は急にシュンとなり
うつむいた。
ドルフィはそんな私の
顔を不思議そうにのぞき込む
彼も私のルミナスへの想いに
気づいた
ティナ「・・・・・・・・」
ドルフィ「・・亡くなったルミナス
のこと思い出したのだよね
君は。」
ティナ「・・う、うん・・ルミナスちゃんだけ
あんな想いをして、可哀そうだった
のに、私ったら、命を助けて
貰ったのに、もう彼女のこと
忘れて、浮かれてしまったのね。」
ドルフィ「・・・・・・・・・・」
ドルフィはニッコリと
ほほ笑むと、私の右腕を
抱き優しく言った。
ドルフィ「・・ルミナスちゃんとは
お別れしたわけじゃないのだろ?
君が彼女の霊を導いて
この天上界に連れて帰ることが
できれば、彼女はまた
一般天使として復活できるんだ
だから、そんな顔するなよ
ティナ。」
ティナ「・・う うん、そうだね。」
私はドルフィの手を握って
彼を私の部屋に招き入れた。
私は秘書のイリスが用意して
くれたトランクを開けると
純白のドレスを出して手に取った。
半袖のそでがついてて、スカートの
丈が長い銀色で白くて慎み深い
キラキラのドレス。
ドルフィが不思議そうに言った。
ドルフィ「・・今夜はこのドレス、
君が着るのかい?」
ティナ「・・うん、今夜だけは、
ルミナスちゃんに着せられていた
ような、綺麗なドレスを
私も着たくなったから。」
ドルフィ「・・そ そう・・じゃ
じゃあ、僕は自分の
お部屋に行ってるから。
お着換えが終わったら
呼んでね。じゃあ。」
ドルフィは私の部屋を
出ようとした。
私は何も言わずに彼の
腕、右腕を掴んだ。
ティナ「・・・・・・・・・・」
ドルフィ「・・ティナ?・・
どうしたの?」
ティナ「・・私、翼があるから
一人で、ワンピースの
ドレスが着れないから
ドルフィが、私の
お着換えをしてくれない
かな?」
ドルフィ「・・えええ?でも・・」
ティナ「・・大丈夫だよ、私は胸には
ブラも、ちゃんとつけてるし
最後のボトムスも、それに
ドルシア様は純潔の法には
とやかく言わないし、
優しいから。」
ドルフィは困ったような
顔をしていた。しかし
ほほ笑んで言った
ドルフィ「・・わ、分かったよ・・
君が恥ずかしくないの
だったら僕が着せて
あげるよ。特に
背中の翼の部分はね。」
私は銀色のドレスを
ベッドに置くと、ドルフィの
方を向いて両手を上げた。
私は普段は肩が出て
丈が短いおへそが良く見える
トップスと、ミニスカート
とタイツだったから
今のトップスとボトムスを
脱いでも、肌の露出度が
大きく増えるってわけでも
ないのだ。
ドルフィもそんな私の
露出した肌はもう慣れてたようだ。
私はドルフィをせかした
ティナ「・・ねえ、ドルフィ、早く
私の服、脱がせてよ、上げてる
両手が疲れちゃうよ。」
ドルフィ「・・わ、わかった。」
私はトップスの丈が短い
ブラウスとミニスカートを
脱がせてもらって
タイツも脱がせて貰った。
そして私は、
ブラとパンツだけになり
ドルフィは慌てて、
ドレスを私の頭からはめた。
そして両手を掴み袖を
通してくれた。サイズは
ぴったりだったが、胸の
所でどうしても、引っかかって
しまう。ドルフィは私の
胸の3つあるボタンは
一番上は外してた。
自分は胸のことでは
少し大きいことの悩みの
方があるようだ。
ワンピのドレスはこれだから
苦手なのだ。セパレートじゃ
なければ、胸を締め付けて
押さえられないから、
歩くのも、飛ぶのも慣れて
ないから落ち着かない。
ドルフィ「・・ティナの胸って大きいから
ドレス着るのって大変だよね。」
ティナ「・・うん、もっと小さくても
いいのに、歩く時やお空飛ぶ時も
バランスが崩れそうになるし。」
ドルフィ「・・そうなんだ?そんな
ことよりも君の背中の翼、
どうしようか?」
ティナ「・・えっ!?」
私は後ろを見てみた。
すると私の背中は大きく
露出したままだ。
背中の翼に後ろのスカートが
ひっかっかったまま
めくれて、私の白い背中が
露出したままだ。
ドルフィ「・・これってどうやって
着せたらいいのだろうね?」
ティナ「・・ううん・・」
ドルフィ「・・あっ そうだ、守護天使
のポエムちゃんいると思うから
呼んできてやって貰おうか?
彼女だったら上手そうだし。」
ドルフィはまた部屋を
出て、大会議室のドアキーパー
だったポエム、不変の14歳の
天使を呼びに行こうとした
しかし私はドルフィの腕を
掴んだ。
ドルフィ「・・んん?、ティナ?」
ティナ「・・ダメよ ドルフィ・・
私はあなたにお着換え
させて欲しいのよ。
最後までやって、そして
ちゃんと覚えてね。
また私のお着換えできる
ように。」
ドルフィ「・・ええええ?また
こんなことやるの?
僕。」
ティナ「・・嫌なの?ドルフィは
私のお着換えするの?」
ドルフィ「・・そ そんなことないけど。」
ティナ「・・じゃあ 早く着せてよ
背中が寒いから・・」
ドルフィ「・・わ 分ったよ・・
じゃ、じゃあ、翼が
ある部分はナイフで
しょっと裂くけどいいかな?」
ティナ「・・・・・・・・」
そうだった、大事なドレスの
背中を2か所、縦に割かないと
翼を出せないのだ。だが
それは仕方がない
ティナ「・・それは仕方がないわ・・
でも寸法を間違えないで
ちゃんと割いてね。
大切なドレスだから。」
ドルフィ「・・わ 分かった。」
ドルフィは巻き尺で
慎重に私の翼の位置を図り
慎重にナイフでドレスの背中を
裂いた。そして私の背中の右側の
翼を掴むと穴に合わせて器用に
引っ張り出した。
ティナ「・・ああん、そんなに引っ張ると
翼が痛いよ。。もっと優しく
してよね。」
ドルフィ「・・ごめん、じゃあ左も
行くよ。」
ティナ「・・うん・・」
ドルフィは残ってる左の翼も
器用に引っ張り出してくれた。
ドルフィって、さすがだ。
始めてなのにイリスよりも
ずっと上手だし器用だ。
ドルフィは背中側のめくれてた
スカートを降ろして
一息ついた
ドルフィ「・・出来たよ ティナ。
君の綺麗なドレスの
お着替え。」
ティナ「・・あ、ありがとう ドルフィ
私、初めて、ワンピのドレス
着ちゃった、エへへへ
どう、綺麗になったかな? 私・・」
ドルフィは、不思議そうに
私を見ていた。そして言った
ドルフィ「・・うん、とても綺麗だよ
クリスティーナ。」
ティナ「・・まあ、クリスティーナ
だなんて。ドルフィーノ。」
私は右手をあげてポーズを
とったり、彼の前でくるっと
回ったりした。
ティナ「・・私って、本当に綺麗?
ドルフィ・・」
ドルフィ「・・綺麗だよ、本当に」
ティナ「・・本当に本当?」
ドルフィ「・・だったら、鏡の前に立って
自分で見ればいいよ。」
ティナ「・・・そ そうだね・・・」
私は部屋にある大きな壁の
鏡の前に立った。
ティナ「・・・わあああ、この娘が
本当に 私なんだ。」
ドルフィがほほ笑んで私の
右腕を抱いてくれた。




